うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

土方歳三

2015年05月03日 | 新撰組関連
富樫倫太郎

  2015年4月発行

土方歳三(上)
 乱暴者として周囲の手を焼かせながらも、「強くなりたい」と固い決意をする土方歳三が、試衛館や、近藤勇、沖田総司らと出会い、やがて上京し、新選組を結成。「鬼の副長」になるまでを描いた上巻。

第一部 いも道場
第二部 浪士組
第三部 池田屋

 日野の豪農の家に生まれながら、生来の負けん気の強さから周囲の手を焼かせていた土方歳三は、ある日喧嘩の助太刀に入り、勝五郎少年と知り合う。これがのちの近藤勇との出会いであった。
 勇と接し、歳三は、「強くなりたい。強くなって、必ず武士になってやる」と志しを抱く。
 やがて、勇や沖田総司ら試衛館の仲間とともに、京の治安を守る浪士組を結成。運命は大きく動き出していく。
 そして、浪士組改め新選組を拝命した彼らは、その存在を一躍有名にした池田屋へと踏み込んだ。

土方歳三(下)
 新選組はやがて新時代の大きなうねりに飲み込まれていく。仲間との別れ、敗戦に次ぐ敗戦を繰り返しつにに、歳三は蝦夷へと転戦。短くも太く生きた歳三の生涯。

第三部 池田屋(承前)
第四部 鳥羽・伏見の戦い
第五部 五稜郭 

 池田屋事件によって一躍その名を馳せた新選組。土方歳三は副長として恐るべき統率力を発揮するが、組織が大きくなる一方で内部の不調和は避けられなくなっていた。
 また、倒幕派の勢いは激しさを増し、鳥羽・伏見の戦いの敗北をきっかけに新選組は京を後にする。江戸から甲府、宇都宮、会津と転戦した歳三は、最期の戦いの場である蝦夷地へ渡る。
 だが、戦況は悪化の一途をたどり、ついに新政府軍による総攻撃の日を迎える。

主要登場人物
 土方歳三........新選組・副長、蝦夷共和国・陸軍奉行並
 近藤 勇........新選組・局長
 芹沢 鴨........新選組・筆頭局長
 山南敬介........新選組・総長
 伊東甲子太郎....新選組・参謀
 沖田総司........新選組・一番組組長
 永倉新八........新選組・二番組組長
 斎藤 一........新選組・三番組組長
 井上源三郎......新選組・六番組組長
 藤堂平助........新選組・八番組組長、御陵衛士
 原田左之助......新選組・十番組組長
 島田 魁........諸士調役兼監察・伍長、蝦夷共和国・頭取
 市村鉄之助......新選組隊士
 榎本武揚........海軍中将、蝦夷共和国・総裁
 大鳥圭介........軍学者、蝦夷共和国・陸軍奉行
 伊庭八郎........遊撃隊第二番隊長、蝦夷共和国・歩兵頭並、遊撃隊隊長
 佐藤彦五郎......日野組合村寄場名主
 佐藤のぶ........彦五郎の妻、歳三の次姉
 近藤周助........天然理心流剣術3代目宗家、近藤勇の養父






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