金曜日に公表された県職員の収賄容疑での逮捕。
県公表の容疑事実は以下のとおり。
「(逮捕容疑)
当該職員は、土木建築工事業等を業とする建設業者社員から、静岡県が発注する土木工事につき、監理監督等に関して、有利かつ便宜な取り計らいを受けたいとの趣獅フもとに供与されるものであることを知りながら、平成21年10月中旬頃から平成22年5月中旬頃までの間において、宿泊、飲食等の代金十数万円相当の接待を受け、もって自己の職務に関して賄賂を収受したもの。」
一部報道では県発表にはない具体的情報も掲載されていたが、天竜林業高校における調査書改ざん及び贈収賄事でのえん罪疑惑の例もあるのでこれをうかつに信用できないため、事件自体についてはコメントを控えたい。
それよりも興味深いのは、県の目先を少し変えただけのマンネリ無気力対応だ。
事件発表あけの出勤日の今日はお決まりのように事件をうけての研修の実施が伝えられた。
面談形式のものも行うというので、釈迦に説法という言葉を知ってるかと問うたところ、職務上やらなければならないからというので、それなら仕方ない職務上つきあってあげようということになったが、事件の原因分析ぐらいしておくようにとは言っておいた。そもそも原因分析なしの対策などあるはずがないだろう。
さらに今日は、研修に当たってチェックリストなどの資料を作るようにとのメールがきた。
日中は県民のための仕事で14日までは多忙なことから、資料作りのため今日は1時間の残業が認められた。
研修や資料作りなどのコストを考えれば費用対効果は明らかにマイナスだが、回覧された研修実施の理由には手書きで県民向けの取組である獅フ記述があったのでコストが幾らになろうと彼らには関係ないのかもしれない。
「組織ぐるみ、監査も黙認、静岡県職員の事務の無法状態を公開」ほかで紹介してきたとおり、そもそも、彼ら県当局が他人に法令遵守を言うこと自体が厚顔に見える。まず、おのが身を改めないと、現役の泥棒が泥棒するなと人に説くに等しく、誰も本気にしないだろう。
また、今日は知事も定例記者会見で冒頭この事件に触れたが、現場を知らない裸の王様だけに建前論に終始していた。
「公務において身にわたくしをかまえない」などと自作の格言のようなものを持ち出して、私欲なき公務遂行の理想を説いていたが、現実にはお金で動機付けし私的成果を求めるべく促しているのが今の県の職員操縦の仕組みであり、言っている理想と行っている現実はあまりに隔たっていることが分かっていない。
名前を出してこういう活動をしている私の場合は、ボーナスの増減のための評価の申告成果には「金銭目的で公務を行っていないので辞退する」と記載して提出し、その他県民利益の視点のない意味不明な項目には当たり前のことを当たり前に行っているだけなので読まずに普通に相当する3をコピペして提出しても、上司らから何も言われる筋合いはないが、他の物言えぬ職員らは鼻先にお金をぶら下げられ食いつくようにと促され、書き換えをさせられたりするのが実態である。こういう構造の中では、悪いことと分かっていても、違法とは分かっていても、組織の利益になるとなれば、行われてしまうのである。それが、古くは立ち木無断伐採事件であったり、京極事件の顛末である。
これが、知事には見えていないようだ。
結果、何も変わらない、変えられない、事件があってもおざなりな対応の連続となるのである。
ゆえに、無意味との意見もある先日紹介の県水利用課の大井川広域水道企業団補助金不適切事務処理関係公文書の異議申し立て放置についてのコンプラ通報であるが、これも(なぜ、訴訟に移行しなかったかという意見もあった)監査請求と同じで、改善を期待して行っているものではないのである。
むしろ、現段階においては現実を正しく見せること、組織の現状がいかにチェック機関が機能不全いわゆる同じ穴の狢であるかを紹介することが重要と考えるためなのである。
事実を正しく見ずしての改革は有り得ないのだから。
県公表の容疑事実は以下のとおり。
「(逮捕容疑)
当該職員は、土木建築工事業等を業とする建設業者社員から、静岡県が発注する土木工事につき、監理監督等に関して、有利かつ便宜な取り計らいを受けたいとの趣獅フもとに供与されるものであることを知りながら、平成21年10月中旬頃から平成22年5月中旬頃までの間において、宿泊、飲食等の代金十数万円相当の接待を受け、もって自己の職務に関して賄賂を収受したもの。」
一部報道では県発表にはない具体的情報も掲載されていたが、天竜林業高校における調査書改ざん及び贈収賄事でのえん罪疑惑の例もあるのでこれをうかつに信用できないため、事件自体についてはコメントを控えたい。
それよりも興味深いのは、県の目先を少し変えただけのマンネリ無気力対応だ。
事件発表あけの出勤日の今日はお決まりのように事件をうけての研修の実施が伝えられた。
面談形式のものも行うというので、釈迦に説法という言葉を知ってるかと問うたところ、職務上やらなければならないからというので、それなら仕方ない職務上つきあってあげようということになったが、事件の原因分析ぐらいしておくようにとは言っておいた。そもそも原因分析なしの対策などあるはずがないだろう。
さらに今日は、研修に当たってチェックリストなどの資料を作るようにとのメールがきた。
日中は県民のための仕事で14日までは多忙なことから、資料作りのため今日は1時間の残業が認められた。
研修や資料作りなどのコストを考えれば費用対効果は明らかにマイナスだが、回覧された研修実施の理由には手書きで県民向けの取組である獅フ記述があったのでコストが幾らになろうと彼らには関係ないのかもしれない。
「組織ぐるみ、監査も黙認、静岡県職員の事務の無法状態を公開」ほかで紹介してきたとおり、そもそも、彼ら県当局が他人に法令遵守を言うこと自体が厚顔に見える。まず、おのが身を改めないと、現役の泥棒が泥棒するなと人に説くに等しく、誰も本気にしないだろう。
また、今日は知事も定例記者会見で冒頭この事件に触れたが、現場を知らない裸の王様だけに建前論に終始していた。
「公務において身にわたくしをかまえない」などと自作の格言のようなものを持ち出して、私欲なき公務遂行の理想を説いていたが、現実にはお金で動機付けし私的成果を求めるべく促しているのが今の県の職員操縦の仕組みであり、言っている理想と行っている現実はあまりに隔たっていることが分かっていない。
名前を出してこういう活動をしている私の場合は、ボーナスの増減のための評価の申告成果には「金銭目的で公務を行っていないので辞退する」と記載して提出し、その他県民利益の視点のない意味不明な項目には当たり前のことを当たり前に行っているだけなので読まずに普通に相当する3をコピペして提出しても、上司らから何も言われる筋合いはないが、他の物言えぬ職員らは鼻先にお金をぶら下げられ食いつくようにと促され、書き換えをさせられたりするのが実態である。こういう構造の中では、悪いことと分かっていても、違法とは分かっていても、組織の利益になるとなれば、行われてしまうのである。それが、古くは立ち木無断伐採事件であったり、京極事件の顛末である。
これが、知事には見えていないようだ。
結果、何も変わらない、変えられない、事件があってもおざなりな対応の連続となるのである。
ゆえに、無意味との意見もある先日紹介の県水利用課の大井川広域水道企業団補助金不適切事務処理関係公文書の異議申し立て放置についてのコンプラ通報であるが、これも(なぜ、訴訟に移行しなかったかという意見もあった)監査請求と同じで、改善を期待して行っているものではないのである。
むしろ、現段階においては現実を正しく見せること、組織の現状がいかにチェック機関が機能不全いわゆる同じ穴の狢であるかを紹介することが重要と考えるためなのである。
事実を正しく見ずしての改革は有り得ないのだから。