「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

空港部だけの問題ではないと実証された隠蔽体質

2009-10-20 22:02:00 | 日記
昨日公表されたグランシップの屋根材落下事実の隠ぺい。
2004年から40回にわたり最大で5キロもの落下があった事実をようやく公表したのである。
きっかけは、最近15日の落下を新任の川勝知事に報告したことで、知事から公表を促されたから、とのこと。
事実とすれば前知事は報告を受けながら隠蔽し続けてきたということである。
一歩間違えれば人命にもかかわることであり、食品偽装に匹敵する悪質な隠ぺいだ。
今回の対応については川勝平太に一定の評価をしたいが、隠ぺい体質が空港部だけの問題ではないことを真に理解できたかは今後を見守りたい。
さて、その川勝平太の支持率が読売新聞の実施した世論調査でありらかになった。
「評価する」が57%、「評価しない」が19%という微妙な結果であった。
というのも、2007年7月21日の朝日新聞による全国知事支持率調査と比較すると、選挙中だった1県を除く46都道府県中、支持率はベスト21位、不支持率ワースト21位とともに中位で、絶対得票率が3割を切った割には頑張っているようにも見えるが、新任知事にしては期待度が低いともいえる。
(ちなみに、石川嘉延の末期の支持率は、支持51%、不支持27%)
要約すれば、いましばらく期待を込めて様子見というところが県民の大勢であろうか。

今回のような前県政の膿を出すことを続けていければ良いのだが、新任時には改革派の若手知事と評価された石川嘉延が、最後には県政史上最悪の知事ともいわれるまでになったように、空港に拘泥して医療・福祉をさらに悪化させ支持を徐々に低下させていくような気がしてならないのは私だけだろうか。
積み重ねの実績がないだけに落ちるときは早いものだ。気をつけた方が良いだろう。

多忙期に突入

2009-10-18 23:46:00 | 日記
昨日は雨が降る前に最後の稲こきを無事終え、今日は体を休める1日。
金曜日の夕方のニュースで厚生労働省が2回接種を早くも見直すとのことで来週はまたどたばたの展開で忙しくなりそうだ。
仕事は特定疾患という難病の事務や被爆者援護の事務などもある中で、はっきり言って国の新型インフルエンザワクチン接種の事務スケジュールはきつい。
連日の通知の嵐で5月6月ごろを思い出す。
ある程度の方針変更を見込んだ事務の進捗は必須だ。
その中でもまずは無料接種の対象者に対する助成費の受領に係る市町と医療機関との契約を早く取りまとめ、その仕組みを接種者にも周知させなければならない。
計算上、時間がない。
仕方ない、私的に今日はその契約書(新型インフルエンザワクチン接種費用助成金代理受領契約書)と元となる助成事業実施要綱の原案作成を行って終わってしまった。
内容を再チェックし明日か明後日には原案を提示し週末までには取りまとめたい。
一方で個人的には、
空港関係の公文書開示決定も来て今後その分析もしなければならない。
来週は第3回の静岡県特別職報酬等審議会もある。
そういうことで、数日間ここに現れずとも多忙であるだけなので心配しないでほしい。

役人の巻き返し、行政委員報酬見直し阻止へ

2009-10-15 22:00:00 | 行政委員報酬
今日開催の「静岡県特別職報酬等審議会」の第2回目審議。
前半は知事給与に関する審議で、後半が行政委員報酬の行政側説明で時間切れ。
質疑は次回に持ち越されることとなった。
問題は、行政側の説明。
収用委員会の説明では、委員の声として日当制への移行への強い不満があったことが紹介され、月額制維持を「適正に審議を」という言葉で求める始末。
そして、各委員共通して主張しているのは「責任が重い」ということだ。
しかし、国においてはやはり責任の重い選挙管理委員、中央労働委員などの行政委員はすべて日額制だ。額は最高1日37,000円の日額と、責任に応じて高くしているので委員間の不公平もなく合理的だ。
県のように1日も出勤なしでも月給支給という方が不合理だろう。http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/482.html

今日の行政側(主催)の説明では昭和31年の改正で月額制も認められたと強調していたが、同年の改正はそれまで月額・日額の規定がなかったものを国にならって日額を原則としたもので、例外として月額も可としたにすぎない。役人の説明は、例外ばかりを強調する詭弁というか誘導だ。
月額報酬を違法とした大津地裁の判決では、「同項ただし書は,勤務の実態がほとんど常勤の職員と異ならず,常勤の職員と同様に月額ないし年額をもって支給することが合理的である場合や,勤務日数の実態を把握することが困難であり,月額等による以外に支給方法がない場合などの特別な場合について,条例の特別な定めにより,月額あるいは年額による報酬の支給を可能にしたものである」との解釈の上で、「到底常勤の職員と異ならないとはいえず,法が,このような勤務実態を有する本件委員らに対し,勤務日数によらないで報酬を支給することを許しているものとは解されない。」として月額報酬を定めた条例の規定は「勤務実態を前提とする限り法第203 条の2 第2 項の趣獅ノ反するものとして,その効力を有しない」と判断したものである。

お隣の神奈川県の松沢知事も会見で、「地方自治法を確かめてみたが、どう読んでも原則日額支給でいきなさいという書き方だ。財政状況の厳しさが増すことが確実視される中、慣例化してきた部分も聖域化せず、法の趣賜ハり見直したい。日当制にする改革を神奈川県から断行する。」と述べている。
(キーワード「神奈川 松沢知事 行政委員報酬」で検索すれば記事多し)

本県も後れをとることなく見直してもらいたいものだが、・・・

今日の出席状況は以下のとおり。
前回行政に辛口だった委員が両名とも欠席というのが意味深である。
また、予想どおり連合静岡の委員は知事給与の審議で知事職は激務だとして強く給与額据え置きを訴えるなど知事べったりであった。

・天野敬久(日本労働組合総連合会静岡県連合会(連合静岡)事務局長):出席
・海野泰男(常葉学園大学学長):出席(会長)
・佐々木右子(弁護士):出席
・土屋京子(静岡県消費者団体連盟副会長):出席
・長野蝶子(静岡県地域女性団体連絡協議会会長):出席
・増田恭子(静岡県商店街振興組合連合会理事長):出席、遅刻
・増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事):欠席
・御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長):欠席
・望月眞佐志(静岡県信用農業協同組合連合会経営管理委員会会長):出席

なお、県の「情報提供の推進に関する要綱」では「会議終了後、1か月以内の日」に会議録を公開することになっているのだが、第1回会議の議事録がいまだ公開されていない
「静岡県特別職報酬等審議会」所管は人事室だが、唯一といってもよい県民へのサービス業務だろうに怠慢である。県が定めた県民との約束事も守れないようではその仕事ぶりも推して知るべしだ。川勝公約の情報公開日本一も足元でこれでは、やはり口先だけということになりそうだ。

参考<第1回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html

川勝平太、全国知事会は烏合の衆、出席に値しないとまで発言

2009-10-14 21:14:00 | 川勝知事公約寸評
昨日の会見の後半部分。
まるで授業についていけない生徒が登校拒否をするかのように、川勝平太は同会見で、全国知事会を、「中身は烏合の衆と言っていい」「器が小さい」「一緒に行動を伴にすることすらできない」「出席するに値しない」などと痛烈に批判、前半の空港問題でのおどおどした物言いとは打って変わってよどみなく持論を展開した。
今日の各紙のローカル面ではこちらの方が大きく報じられていたのだが、
「新しい知事連合を作る時」などとまで主張した上で、小松など空港の就航先との連携は非常に重要などと自分勝手な言い分。
これじゃ知事会についていけないなと思わせたのが国の出先機関廃止問題。
川勝のロジックはこうだ。
国の出先機関は必要だ。知事会の廃止論に賛成しない。なぜならば出先機関がなくなったら国に直接の陳情合戦になるから。
しかし、国の出先機関廃止は国は国の役割を、地方は地方の役割をという分権論の中から出たもの。
前提を踏まえずに陳情などという現状の延長上でいきなり必要論に傾くというのはお粗末である。

独自の知事連合の構想を「まだどなたにも話していません」「県知事の3分の2と親しい」としつつ、「必ず共鳴してくださる方はいらっしゃると思っている」との自信だが、現実に彼についていく知事がはたしているのか?私はいないと思っている。川勝に付いて何の理も利もない。
まあ、勝手にやったらと各知事も思っているのではないだろうか。
そういえば、似たような奇をてらった「せんたく」http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/270.html#readmoreなる烏合の衆は今どうなったのだろう。
一刻も早く搭乗率保証を廃止とぶち上げて未だ見通し立たずの二の舞にならないように、まあ頑張ってみたら、お手並み拝見するよ、というところか。
ただし、本来取り組むべき所をおろそかにしないでほしいものだが、医療・福祉には相変わらず興味がないようで、浮「ところだ。

川勝平太記者会見、隠蔽行為免責のための空港部廃止を露呈のお粗末

2009-10-13 21:24:00 | 川勝知事公約寸評
今日の川勝記者会見。
マスコミは知事が無断伐採問題で、「処分というのは一切考えません」という前回の会見での考え方を変えたかのように報じているが、これは早計である。

記者の無断伐採に対する前回の処分発言の説明を求められ、
「これは明らかに故意、と、思われても仕方のないような過失であったと・・・」
と、一見前向きに取れる発言があったのは事実。
しかし、その直後の、記者からの処分の考えを修正するのかとの質問に、

知事)「基本的に、あの~、私の今の理解では、3月開港に向けて、え~、担当の方々の、え~、やむを得ないところ、手続きを簡略化する形にならざるを得ないほど、追い詰められていたと、いうところまでは把握しております。
まあ、したがって、え~、それが故意であったか過失であったかはおきまして、え~、そのような、日程が限定された中で、仕事を終えるという職責を負わされた、あ~、ことに、照らせば、ま、これは、組織の中での、え~職責を果たすという、え~、そういうことで、え~、あるとすればですね、え~、個人の責任を問うことに至らないな、というふうに・・・。」
とあいまいに答えたため、以下の展開に。

記者)「結局どちらなんでしょうか?」

知事)「今調べております。」

記者)「調べた結果判断するということなんでしょうか?」

知事)「そうですね。やはり、きっちりと事実を把握いたしまして、え~その、事実に即して、それなりの責任も出てくるでしょうから。
え~、あの~、人様の土地のものを、伐採したということで、これは謝罪しなくちゃなりませんし、これが事実だといたしますれば。
そして補償しなくてはなりませんから。そうした、責任というのは事態の把握に、え~基づいて、そういうこと以上はいま申し上げられ・・・(聞き取れないほどのトーンダウン)。」

記者)「いまお聞きしてると無断伐採した行為そのものに対する処分を検討されるようなんですけれども、知事が情報公開を最も大事だとおっしゃっているのは私も同意なんですが、隠したという行為、知事がこの前おっしゃったように、組織の歯車の中で隠したとすれば、その組織自体がおかしい、なぜ隠さなきゃいけないという力が作用したのか、そこに問題があると思うんですけど、ですからそこを処分の対象から外すということは知事の普段おっしゃっていることと相反するような気がするんですが、その点はどうでしょうか。」

知事)(必見!にやつきながら)「もう、空港部はございません。」

記者)「しかし、なくなったからそれで処分しないというのも、なかなか県民の考え、一般的な発想からずれてるのかなあと思いますが。」
との追及には、自己中な空港部擁護の言い訳に終始。
最後は、空港部廃止で隠ぺい問題のけじめはつけた、として記者を押し切ったのである。
さもありなん。処分どころか、空港部廃止で空港部長から県理事になった岩崎氏は四月までは空港部長代理。隠ぺいの責任者がわずか半年余りでツーステップアップである。
空港部廃止が何のため誰のためであったのかが分かろうというものだ。

さらに、これで終わらないのが川勝平太。
別の記者から、無断伐採の件については調査をした結果、重過失以上の過失や故意があると確認できた場合は職員の処分をすることもあり得るということでよろしいかとの確認質問に対して、
何と15秒程度の長い沈黙の後、「結果が出てから、調査の結果が出てから答えます」と逃げる始末。結局、したくないというのが本音であることは一目瞭然である。

ダメ押しは副知事問題。
副知事人選問題を問われ、
いまや二人の副知事(両名とも元県職員)とハネムーンなどと臆面もなく語り、今替えるつもりはないとまで明言。

石川県政二代目襲名というべき代替わりの態様である。
しかも(二代目は初代に劣るのが常とはいえ)倫理感は、これでも元教育者かというくらい劣悪である上に、行政能力ははるかに劣後。
いまや役人天国と化している。
これでは、石川よりましという言葉も、いずれ変わるかもしれない。