今日は本来は「空港行政費」の順番であるが、昨日開催された浙江省友好提携30周年記念式典にちなみ、この予算を紹介する。
目的の詳細は長いので上の画像または末尾のPDFを見ていただくとして、要は「本県と浙江省の素晴らしさを両県省民が共有すること」と「30年にわたる交流の成果に基づき、相互にメリットのある交流を一層促進する」ことの二つである。
注目は実施方法の欄に、「実施主体」として「県内の民放テレビ局、広報作成ツール制作会社」とあることで、最近の報道の扱いの大きさも納得だ。
予算のうち最も大きいのが予算の4割を占める「友好提携30周年記念品交換」1,100万円であり、以下のとおり、うち1千万円が(本県が贈呈する記念品制作の)委託料である。どこに委託するか不明だが、実施主体の「広報作成ツール制作会社」というのが気になる。これについては、今年度中に公文書開示請求でその全容を解明したい。
さて、記念品の次に多いのが、昨日来の浙江省代表団受け入れ、記念式典、交流会にかかる費用であるが、これは1,004万5千円の予算で全体の36%に相当する。
節別内訳をみれば委託料に次いで多い「食糧費」が大きな割合を占めているのがわかるが、これはその字のとおり飲み食いの費用である。その次に会場の使用料などの「使用料賃借料」が大きいが、友好代表団の宿泊料のほか一室10万円の県知事らの控室の費用も含まれている。
まあ、30周年という区切りでにぎやかにというのも分からなくもないが、枯渇している「税金」を使ってやるということを認識してのことかと疑いたくもなる。
そもそも、「30年にわたる交流の成果」や「相互にメリットある交流」について、具体的記載は一切ない。これで事業の検証が可能であろうか。
抽象的な言葉だけで予算化する姿勢は考え物である。民間でこのような抽象的な根拠のみで事業化する例はあるまい。
根本的に県民不在の予算案作成過程のブラックボックス化が査定能力だけでなく事情企画力の劣化をも招いている。
ゆえに、本県で無駄がなくなるわけがないのである。
<巻末資料>
参考に民間で企画書にあたる県の予算調書を添付する。県ではこの程度の企画能力で予算が付くというレベルの低さをご確認いただきたい。静岡県が改革進む大阪府のように予算編成過程の情報公開ができない理由もよくわかることでしょう。
「浙江省友好提携30周年記念事業費PDF」
目的の詳細は長いので上の画像または末尾のPDFを見ていただくとして、要は「本県と浙江省の素晴らしさを両県省民が共有すること」と「30年にわたる交流の成果に基づき、相互にメリットのある交流を一層促進する」ことの二つである。
注目は実施方法の欄に、「実施主体」として「県内の民放テレビ局、広報作成ツール制作会社」とあることで、最近の報道の扱いの大きさも納得だ。
予算のうち最も大きいのが予算の4割を占める「友好提携30周年記念品交換」1,100万円であり、以下のとおり、うち1千万円が(本県が贈呈する記念品制作の)委託料である。どこに委託するか不明だが、実施主体の「広報作成ツール制作会社」というのが気になる。これについては、今年度中に公文書開示請求でその全容を解明したい。
さて、記念品の次に多いのが、昨日来の浙江省代表団受け入れ、記念式典、交流会にかかる費用であるが、これは1,004万5千円の予算で全体の36%に相当する。
節別内訳をみれば委託料に次いで多い「食糧費」が大きな割合を占めているのがわかるが、これはその字のとおり飲み食いの費用である。その次に会場の使用料などの「使用料賃借料」が大きいが、友好代表団の宿泊料のほか一室10万円の県知事らの控室の費用も含まれている。
まあ、30周年という区切りでにぎやかにというのも分からなくもないが、枯渇している「税金」を使ってやるということを認識してのことかと疑いたくもなる。
そもそも、「30年にわたる交流の成果」や「相互にメリットある交流」について、具体的記載は一切ない。これで事業の検証が可能であろうか。
抽象的な言葉だけで予算化する姿勢は考え物である。民間でこのような抽象的な根拠のみで事業化する例はあるまい。
根本的に県民不在の予算案作成過程のブラックボックス化が査定能力だけでなく事情企画力の劣化をも招いている。
ゆえに、本県で無駄がなくなるわけがないのである。
<巻末資料>
参考に民間で企画書にあたる県の予算調書を添付する。県ではこの程度の企画能力で予算が付くというレベルの低さをご確認いただきたい。静岡県が改革進む大阪府のように予算編成過程の情報公開ができない理由もよくわかることでしょう。
「浙江省友好提携30周年記念事業費PDF」
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