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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ハヤシライスにもっと光を…

2023年06月06日 | カレー、ハヤシ
先日、西八王子の人気洋食店『おがわ』で食べて以来、ハヤシライスに目覚めたわたくし。


ハヤシの美味しさは以前から知っていたつもりだが、その割には食べる機会が少なかった。
カレーと違い、専門店はほとんどないし、最近はそもそも、ハヤシがメニューにあるお店自体が希少である。
私のブログ【洋食】カテゴリーで紹介したお店も、ハヤシを提供しているのはおがわさんだけである。
カレーの大手『エスビー食品』のサイトによると、日本人は1年間で79回カレーを食べているらしい。
ハヤシのデータは不明だが、1/10の年間8回食べる人も少なそうだし、昨年までの私も、たぶん食べていない。
かつてはカレーのCMで、「ハヤシもあるでよ」と同格扱い(?)されていたのに、ずいぶん差がついてしまったようだ。
そんなハヤシを不憫に思った私は、急遽ハヤシ応援団を結成し、食べまくることにした。無論、団員は私ひとりである。

まずは自宅で作ろうと思い、地元のドン・キホーテに買いに行ったら、ハヤシの固形ルーが売られていないのにビックリ。
※2023年11月追記 すみません、よく探したら、ちゃんと売ってました
仕方なくレトルトのハヤシソースを購入。『新宿中村屋』の「ビーフハヤシ」は定価381円で、ドンキでは315円だったかな。


さすがは中村屋、“たっぷり牛肉と濃厚デミグラス”仕上げで、レトルトながらちゃんと美味しい。
なお、パッケージを撮影するのを忘れたが、『ハチ食品』というメーカーのハヤシソースは、

※HPより拝借

業務用スーパーでは84円という激安価格ながら、そこそこウマかった。


安価なレトルト商品でも満足できるハヤシだが、この満足感は諸刃の剣ともいえる。
ライバルのカレーが、辛さとスパイスで食欲をそそるのに対し、甘みと酸味、そして重厚な旨味が特徴のハヤシは、
たとえ腹八分だろうと、ひと皿で満足しちゃう、あるいはもたれてしまう方もいるはず。
『CoCo壱番屋』ではかつて、ライス1.3キロ、推定総重量2キロ超のカレーを20分で食べたら無料、という企画をやっていた。
私の友人が挑戦し、食べ切った者もいたが、そんな彼らも「ハヤシライス2キロ超」だったら、失敗していたはず。
旨味過多なゆえ飽きてしまうのが、ハヤシの悲しき宿命かもしれない。

大量には食べられなくても、適量なら美味しいハヤシライス。当然、レトルト以外もちゃんと食べている。
拙ブログで「ハヤシライス」でワード検索すると、冒頭のおがわさん以外では、
神保町のカレー店『仙臺(せんだい)』と、下井草のラーメン店『御天』が引っかかる。 
仙臺さんでは「ビーフシチュー」を食べたことがあり、ハヤシの味も想像できるため、御天さんに行ってみることにした。
入店と同時に、豚骨臭が襲い掛かる中、注文したのは「ラーメン」858円と、「ミニハヤシセット」330円。
ミニでもハーフくらいはありそうで、「ハヤシライス」普通サイズ770円を頼むよりお得である。
先にラーメン、直後にミニハヤシが登場。ラーメンの盛り付けが雑に見えるのは、数口食べたあとだからである。


前回食べたハンバーグと同様、ハヤシはたぶん自家製ではなく、業務用に少々手を加えたものかと思われる。


キノコ類も複数入っており、途中で卓上の紅生姜も加えてみた。


なんとなく予想していたが、やはりここはラーメン店であり、ハヤシは「一応メニューにある」体裁であった。
お店自慢の豚骨スープをベースに、ハヤシライスを作ったらどんな味になるのか、ちょっと興味がある。

ラーメンの感想は以前と変わらず、「臭みはあるが、豚骨由来の旨味が乏しい」であった。
具材もネギ、ノリ、チャーシューとシンプルだし、780円の税込858円は、やや割高に感じてしまった。
しかも、お会計では858円+330円で1188円かと思いきや、1298円とさらに110円増し。
メニュー表には「価格は税込表示」と記載されているし、少額とはいえ謎の加算にはガッカリ。

続いては、地元でハヤシライスを食べるべく、「立川市 ハヤシライス」でネット検索したところ、
現在は提供していなかったり、すでに閉店していたりと、ハヤシを扱っている店が、なかなか見つからず。
立川市は吉野家だけでなく、ハヤシライスもないのか…とあきらめかけた頃に思い出したのが、洋食店『にゅうとん』。
こちらのお店は、過去に何度か利用したことがあり、入口脇にはさっき触れた、「ハヤシもあるでョ」の宣伝看板が貼ってある。


ここの「ハヤシライス」は、コーヒー、サラダ、味噌汁付きで970円。とりあえず、ハヤシの画像だけを掲載。


横からのアングルも撮影。平たいお皿にあふれんばかりのデミソースがかけられている。


ハヤシライスは、カレーのように最初から一緒に煮込むタイプと、ソテーした肉野菜に、デミソースを加えるタイプがある。
こちらのは後者のタイプであり、マッシュルームや玉ねぎの他、お肉のソテーが豪快に盛られている。


肝心の味は、ウイスキーかブランデーかわからないが、洋酒のような苦みを感じた。
提供直前に洋酒で、ソテーをフランベしたのかも。「フランベ」なんて単語、人生で初めて使ったぞ。
旨味より苦味が勝ってしまい、正直私好みのハヤシではなかったが、
にゅうとんさんは他にも美味しい料理がたくさんあるので、後日改めて紹介させていただく。 ※しました→にゅうとん前後編

最後に訪問したのは、ハヤシに目覚めるきっかけとなった、冒頭のおがわさん。
紹介記事の文末で予告したように、ハヤシライス750円と、「カツサンド」700円を同時に注文した。
まずはハヤシがやって来たので、前回とは異なる横アングルを撮影。


最初のひと口で「ハイ、美味しい!」と納得できるテイスト。やっぱりここのハヤシは絶品だ。
業務用ソースなども使っているのかもしれないが、お店独自のひと手間が、絶対に加えられている。
数分後にはカツサンドが完成。ハヤシは食べかけだが、魅惑のタッグチームとして1枚に収める。


カツサンドは、バターやマスタードを塗ったトーストに、ソースにくぐらせたカツと千切りキャベツが挟んである。

※ブレ失礼

当然ながら、トーストは焼き立て、カツは揚げ立て。洋食屋さんが作るカツサンドは格別である。
特にロースかつが美味しく、ハヤシに乗せて、カツカレーならぬカツハヤシを楽しんだりして。

※「カツハヤシ」の注文は不可であった

パンとライスで、W炭水化物摂取だったことにも気づかぬまま、満足・満腹で「ごちそうさまです」。
ロースかつが美味しかったので、次回は「ポークカツレツ(ライス付)」850円を頼んでみようかな。

最後に、私が「生涯最高! …かもしれない」と評価しているハヤシライスを紹介したい。
お店は、小田急線の鵠沼海岸駅から少し歩いた場所にある、カフェテリア『ジョリーシャポー』。
店名でわかった方もいるかもしれないが、こちらのオーナーは俳優の森次晃嗣さん。
拙ブログで勝手に使用している、プロフィール画像の左から2番目、
『ウルトラセブン』の主人公モロボシ・ダン役の御方である


こちらの名物は、森次さんがレシピを考案したとされる「ダンのハヤシライス」。
私の訪問時が700円で、現在はもう少し値上げしている。
開業当初は下記画像のように、森次さんが自ら調理していたらしい。

お店HPより拝借

調理は別の方が担当していたし、森次さんはお疲れの様子で、会話することもできなかったが、
記念撮影と握手をしていただき、サイン色紙もいただいた。 ※撮影と色紙はそれぞれ500円、現在はやっていない模様
淡々とした応対であったが、ガキの頃からの憧れのスターゆえ、まったく不満はない。
私が間抜けヅラをしている記念写真の掲載は避け、色紙の方を掲載する。


その場で書いたわけではないが、セブンのイラストも含め、素晴らしい毛筆である。

Googleのクチコミには、「応対が悪い」「ファンだったのに裏切られた」のようなクレームが多数投稿されているが、
お前ら、大スターに対してサービスを求め過ぎだ!
「こっちはお客様だぞ」と思っているのだろうが、その前に相手はウルトラセブン様だってことに気付け。

そういえば、当日私が食べた、ハヤシライス画像がまだだった。
9年前ゆえガラケー画像しかなく、見た目も普通のハヤシだろうが、これが抜群にウマかったのである。

※記憶にないがビールも頼んでいた

「カレーよりハヤシが好き」と語る森次さんが作ったハヤシソースは、野菜だけでなくフルーツも使用しており、
旨味、酸味、苦味のすべてがバランスよく、具材のピーマンや玉ねぎの歯応えも良好。
「セブンが考案したハヤシライス」という思い込みも加わっているのだろうが、
「生涯最高! …かもしれない」という感想に、ウソ偽りはない。
最近は森次さんが不在の日も多いようだが、最高のハヤシを目当てに、ジョリーシャポーさんを再訪したいものだ。

以上、過去も含め、食べたハヤシライスをいくつか紹介することで、ハヤシ愛を訴えた…つもり。
もっとハヤシに光が当たることを期待し、拙ブログでは今後も、美味しいハヤシライスを探索・掲載していく所存である。
そういえば、先日の「アメトーク!!」でケンコバさんが紹介した、ソテータイプのハヤシライスはウマそうだったなあ。

※美味しいハヤシライスの情報、お待ちしております
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