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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ハヤシライスにもっと光を… その2

2023年07月06日 | カレー、ハヤシ
数ヶ月前、西八王子の人気洋食店『おがわ』さんでハヤシライスを食べて以来、そのウマさに気付き、
ハヤシ応援団を自称し、様々なハヤシライスを食べまくっているわたくし。

※おがわさんの「ハヤシライス」with「カツサンド」

ちょうど1ヶ月前には、レトルトやウルトラセブンなど、全6種のハヤシを紹介したが、今回はその第2弾である。

まずは固形ルーから。業務用スーパーで売っていた、『エスビー食品』の「ゴールデンハヤシライスソース」。


“豊かに香るスパイス、トマトの旨味”のキャッチコピーどおり、ハヤシなのにカレーのようなスパイスを感じる。
HPによると、カルダモンやナツメッグなどを使用しているそうだが、なかなか面白い味である。
トマト風味が強い、ハヤシみたいなカレーは食べたことがあるが、これはカレーみたいなハヤシである。
具材は必要最低限の食材である、牛肉と玉ねぎしか入れてないが、なかなか美味しかった。

後日、飲み屋でたまたま、エスビーの男性社員と隣席になったので、彼の会社のHPで紹介していた、
「日本人は年間カレーを79回食べる」というデータを基に、ハヤシは年間どのくらい食べられているか聞いたところ、
「当社では調べてないのでわかりませんが、カレーの1/10、8回くらいでは?」とのこと。私と同意見だ。
今年の私は、すでに倍の16回は食べているはず。目標は5倍の年間40食だ。

続いては、地元立川市のハヤシを求めたが、前回記したように、洋食店『にゅうとん』以外では、扱っているお店が見つからず。
「ここならあるだろ」と、『CoCo壱番屋』に入ってみたところ、駅から近い立川駅南口店では、ハヤシを置いていない!
交通費を使ってまでココイチを利用するのもシャクなので、HPでハヤシがあるのを確認してから、
立川南口店からもっとも近い、国分寺並木町店に向かう。国分寺は隣市なので、立川駅から徒歩40分くらい。
ちなみに、八王子駅南口店ならば、立川駅から中央線に乗れば、15分くらいで着くよ(苦笑)。

初訪問のココイチ並木町店は、駐車場もある大型店舗。最寄り駅は西武線の鷹の台かな。
現在、「ハヤシライス」の普通(ご飯300グラム)は718円。基本の「ポークカレー」が591円だから、それくらいになるか…
って、最近のココイチは、カレーが591円もするのか!?
どうも、400円くらいの時代が長かった印象があるので、申しわけないけど、割高感があるよ。
注文後、少しかかってからハヤシライスが登場。ご飯を250グラムに減らしてもらったのでお会計は692円。


これはケチったのではなく、実はこの日、近くのお店で豚骨ラーメンを食べ、さらに替玉+スープ飲み干した直後で、
すでに腹八分状態だったから(笑)。ココイチでご飯を減らしたのは、人生初である。
最初のひと口めで、ハヤシ独特の濃厚な旨味と風味が口内に広がり、正直、ちょっと気持ち悪くなった。
以前書いたように、ライバルのカレーは、食欲をそそるスパイスのおかげで何杯でも食べられるのに対し、
濃厚で旨味過多ゆえ、すぐに満足してしまう(=飽きてしまう)ハヤシを、満腹に近い状態で食べるのは無謀だった。
それでも、少しずつ食べ進めていくと、気持ち悪さよりも「意外とイケるな…」に印象が変わってきた。
ココイチのハヤシは、カレーと同様万人受けするタイプなのだが、お肉がたっぷり入っているのも好感。
ただし、卓上の「とび辛スパイス」は、あまり合わなかった。


ラーメンふた玉食べたあとだが、ハヤシも無事に完食。ご飯減らさなくても大丈夫だったかな。

店舗数はカレーチェーンで日本一のココイチだが、個人的にもっとも好きなカレーチェーンは、
京王グループの『C&C』である。ここのカレー、もっと評価されていいと思うんだけどね。
基本の「プレーンカレー」は490円(新宿本店は440円)。ココイチよりは良心的な価格である。

ココイチと味比べをしようと思ったが、C&Cでハヤシを提供しているのは新線新宿店のみ。
先日、新宿御苑のうどん店『切麦や 甚六』が混んでて入れなかったとき、帰りに寄ってみた。
なお、実はもう1軒、別の場所で食事をしていた(後述)ので、ココイチと同様、今回も腹八分状態である。
入口の券売機で食券を購入し、空いている席に座る。このとき、卓上の札を「使用中」にするのがルール。


数分後、完成した「ハヤシライス」640円を、カウンターへ受け取りに行き、「いただきます」。


C&Cハヤシは、ココイチハヤシや一般的なハヤシと比べると、ちょっと甘口。
ソースは重厚というより軽快で、満腹寸前でもスプーンが止まらず食べ進められたが、
ハヤシライスとしては、ややインパクトが薄い気もする。お肉も小ぶりだったしね。


それでも、最後まで残さずたいらげ、札を「空席」に裏返し、食器を厨房に戻して退店。


ハヤシはココイチの方が勝っているかもしれないが、カレーはC&Cの方が絶対にウマい!
これは、○牛丼は吉野家 ○カップ焼きそばはペヤング ○高校野球は日大三
などと同様、絶対に譲らない持論のひとつなので反論は認めない。ただし、今夏の三高は結構ピンチだが。

市販の商品やカレー店だけでなく、居酒屋などでもハヤシを求めさまよう今日この頃。
つい先日、荻窪の『グレートスコット!』では、「新玉ねぎのおつまみハヤシ」という期間限定メニューがあったので、
当然のようにオーダー。ライスなしで650円。


玉ねぎ由来の甘味が、ハヤシ独特のビターな風味を和らげ、なかなかの美味。
ハヤシをスプーンでひと口、合わせて酒もゴクゴク…と調子に乗って飲んでしまい、途中で記憶をなくしちゃった。
あとで聞いたら、その日の私は初対面の若い女性客に、「キミかわいいね~ウヘヘヘヘ」などと絡んでいたらしい。
普段の私は、女性を「キミ」なんて呼ばないし、そもそも見知らぬ女性に話しかけない(正しくは話しかけられない)。
ハヤシには人間を狂わせる魅力があるのだなあ…って、己のミスを責任転換してはいけない。
こんなブログ絶対に読んでないだろうけど、あのときグレスコにいた女の子、本当にゴメン。

居酒屋・バーのハヤシといえば、聖蹟桜ヶ丘の『三太』でも、ハヤシを食べたことがある。
三太さんは毎週末にカレーを作るのだが、グリーンカレーにキーマカレーなど、内容は毎週異なる。
そして、昨年8月には珍しく、非カレーの「きのこたっぷりハッシュドビーフ」を提供していた。

※ライス抜きで700円くらいだった

店内のせいろで蒸されたハッシュドビーフ=ハヤシは、最後まで熱々のウマウマ。
画像でもわかるように、マッシュルームやシメジなど、本当にきのこたっぷりで、いいおつまみになる。
よく覚えていないが、完全なハヤシ寄りではなく、カレーを感じさせる香りもあったはず。
居酒屋・バーで出すカレーやハヤシって、本職顔負けの場合があるから侮れない。

本稿の最後を飾るハヤシは、本職である洋食店、新宿アルタ裏のビル5階にある『はやしや』。


ハヤシライスブログの締めに最適な屋号であるが、店名の由来はハヤシライスではなく、
創業者の名前が平三→ひっくり返してスーパー『三平ストア』などを営む【三平グループ】を設立
→三平といえば、当時人気だった落語家の林家三平(先代)から→レストランを『はやしや』と名付けた…らしい。
由来はさておき、こちらの創業は、戦後間もない昭和24(1949)年という老舗。
店頭にはメニューサンプルがある、私が愛してやまない昭和チックな洋食店である。


入店すると、これまた昭和風のウエイターさんに「いらっしゃいませ」と挨拶され、ひとり客用の窓際席へ案内された。
窓から見える景色は実に壮観…でもないか。アルタ裏の裏ゆえ、視線の先は靖国通りと歌舞伎町だし。


当初は「ハヤシライス」950円の予定だったが、奮発して「昭和のプレート」に1580円に。
こちらは、サーモンムニエル、ハンバーグ、ポークソテー、海老フライをワンプレートに盛り付け、
さらにカレーorハヤシが選べる、「昭和のおっさん向けお子さまランチ」である。選択は当然ハヤシ。
さっき紹介した、C&C新線新宿店に行く前に食べたのが、この商品であった。
注文後、あまり待たされることなく完成。期待どおりの映え商品だ。


楕円形のライスに、ハンバーグ、ポークソテー、サーモンムニエル、海老フライにレモンとタルタルソース、


さらには生野菜と、私の好きなマカロニサラダも盛られている。昭和の食堂でおなじみ、味なしナポリタンより嬉しい。
銀のお皿以外では、ハヤシソースが入ったポット、コンソメスープ、ソースの容器に、使い道不明の紅生姜。
メンドーなので、最初からハヤシを全部ライスに注ぎ、さっそく食べ始める。


ハンバーグは肉汁がなく平凡、ポークソテーは味が薄く、サーモンはムニエルではなく普通のソテー。
気に入ったのは海老フライとタルタル、マカロニサラダぐらいであった。あと、紅生姜のお皿はもっと小さくていいでしょ。
肝心のハヤシは、最初のひと口で、「いかにも洋食店!」と思わせる芳香と旨味が押し寄せる。
旨味だけでなく、甘味、酸味、苦みも包み込む重厚なコクと味わい。これぞハヤシライスだ!
ただ、ご飯の量が多くないし、他の料理を作っている間に冷めたのか、ソースがヌルかったのも残念。
他にも食べたい料理があるし、値段もそれほど高くないので、はやしやさんは今後も利用したいと思う。

ライスなしを含め、今回も6種のハヤシを紹介したが、私の探索はまだまだ続く予定。
友人・知人にハヤシの名店をたずねたところ、やはり日本橋や浅草など、都内のお店が多い。
立川市在住の私は、なかなか行けないエリアだけど、第3弾は、その辺のお店も探索するつもりだ。
また、前回最後に触れた、「TV番組でケンコバさんが紹介した、ソテータイプのハヤシライス」は、
放映からまだ日数がたってないので、訪問はもう少しあとにしたい。
最後に、タイトルと被るけれど、日本人よ、ハヤシライスにもっと光を!
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