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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

高円寺『赤天』、現店舗での営業は2023年で終了!

2023年12月11日 | 餃子
今年もあとわずかという時期に、とんでもないニュースが入ってきた。
餃子愛好家の私が、日本一好きな餃子屋さん、高円寺の『赤天』が、今月一杯で店を閉めるそうなのだ。

ひとまず、TV・雑誌などあらゆる媒体の取材を受けないため、知らない方も多いと思われる赤天さんについて、簡単に説明。
接ブログでも2017年8月に紹介し、その後も何度か触れているが、お店の主な特徴は、
○メニューは餃子と瓶ビールだけ ○1人前6個で注文は2人前から ○店内はカウンター5席のみ
○席数が少ないので持ち帰り客が多い ○自家製の味噌ダレが絶品 ○営業時間は夜の2時間半程度
○国産の肉と野菜を使用した餃子は、軽く美味しく、何個でも食べられる

餃子のウマさもさることながら、一見寡黙だが、実は話好きのマスターとの会話を目当てに、通っている常連客も多い。
私が初めて訪れたのは、たぶん21世紀初頭。当時は、餃子1人前は7個で210円。ビールが480円なので、2人前+ビールが900円であった。

現在もたびたび足を運んでおり、何枚か撮影もしたので、以下で画像を掲載していく。
こちらは、2019年6月の訪問時。ブログ紹介時、店頭画像は商店街のHPから拝借していたので、今度は自分で撮影。


そのときは、まず2人前注文し、ペロリとたいらげたあと、


ビールと1人前をお替わり。注文は2人前からなので、3人前や5人前の注文も可能だ。


年が明けると、コロナ禍により飲食店での食事が禁止され、赤天さんもやむなく、テイクアウトのみの営業に。


過去にも何度か利用しているお持ち帰り餃子だが、やはりマスターが焼いた方が断然美味しい。


その後も、自粛要請やマスターの家庭の事情などが重なり、赤天餃子とは1年以上ご無沙汰。
2021年10月に、ようやく店内営業が再開。このとき記したように、マスターが焼いた餃子を久々に食べたら、感動して涙が出た。
無駄に長い人生で、いろんな料理を口にしてきた私だが、泣いたのはここ赤天だけである。

その後、餃子とビールの価格が少しだけ上がったが、


いつものように餃子&ビールを楽しむ。写真は3人前だが、この日はちょっと、クリスピーな仕上がり。


そして今年に入り、数ヶ月前に訪問した際、下記の価格に変更されていた。


大手チェーンの『餃子の王将』は、現在1人前319円(東日本価格)。20年前からずっと、赤天の方が少しだけ安い。

ここで冒頭に戻るが、赤天閉店の情報を知ったのが、つい先日。
師走の多忙な時期(←本当か?)であったが、真偽を確かめるべく、昨夜お店に行ってきた。
開店直後だったので、先客がふたり。その後すぐに満席になったので、タイミングがよかった。
とりあえず、閉店の話題には触れずに着席。最近は、自動的にビールが出てきて、餃子も準備される。
サッポロの赤星を飲んでいる間に、餃子2人前が焼き上がった。
味噌主体のタレ、びんビール、そして餃子2人前。これぞ私が、長年愛してきた「赤天セット」である


改めて餃子だけアップ。中の具材はもちろん、皮も自家製だ。


熱々の餃子をタレにたっぷり浸し、次の餃子にも付けながら、口に放り込む。


こうすると、次の餃子はタレでやや冷めるため、猫舌の私でも安心して食べられる。
中身の具材は、キャベツと豚ひき肉がベース。ニンニクも入っているが、臭みは少ないため、女性客にも好評だ。


すぐにビールが空き、餃子もさらに2人前追加。赤天餃子は美味しいので、2人前だけで帰るのはもったいない。
この間、テイクアウトの注文もたくさん入っているので、焼けるのに時間がかかったが、その間はビール片手に、マスターと会話。

彼の方から打ち明けてくれたのだが、やはり、赤天の年内閉店は事実
ただし、大家から立ち退きを命じられてのやむを得ない閉店で、マスターはまだまだ引退する気はない模様。
つまり、現店舗での営業は年内までだが、赤天は別の場所で継続するそうなので、ひと安心だ。
ただ、マスターは現在のような小さい店舗、そして高円寺での営業を望んでいるようで、なかなか物件が見つからないらしい。
私も、今の狭いお店、言い換えれば、入客数が限られた密集空間が醸し出す居心地の良さも、赤天の魅力のひとつだと考えている。
「どこで再開しても、通い続けますよ!」と告げた数分後、2度目の餃子が焼き上がったので、3本目のビールと一緒にパクついていく。


ところで、この日相席したお客さんの中に、初対面の方がふたりいた。
ひとりは、マスターとは昔からの顔なじみらしい、「サイトーさん」と呼ばれる若い男性。
あとから来た知人女性によると、「すっごい有名な方」らしいが、いかんせん世間知らずの私には、誰だかわからず。
マサ斎藤かヒロ斎藤、あるいは齊藤明雄だったらわかったのに…あ、斉藤清六もわかるぞ。 ※敬称略失礼
そのサイトーさんの肩書き(たとえば歌手とか)は書けないが 帰宅後に調べたら、本当に有名人だった。
かつてはカンニング竹山さんも来店したことがあるようで、赤天のファン層の広さに驚かされる。

そしてもうひとりの初対面の方が、マスターの息子さん。まさしく、親父さんが若返ったような風貌であった。
高円寺ではよく飲み歩いているそうで、赤天の高円寺での継続営業を、マスターに推奨したのも息子さんらしい。
雑談中私が、「赤天の開業は1981年ですよね」とたずねたら、息子さんは「もっと前から、ここ高円寺でやっているはずです」と証言。
1981年説は、確かマスターに聞いたはずなので、本人に確認したところ、「昔のことだから覚えていない」だって(笑)。
今さらながら、高円寺赤天は50年近い歴史を誇っていたことが判明。なおさら、閉店による移転が惜しまれる。
2度目の餃子を食べ終え、3本目のビールを飲み終えたところでお会計。


帰り際、息子さんに対し、自分が餃子好きであること、全国の餃子店を巡っていること、
そして、「赤天が世界一好きな餃子店であること」を告げた。マスターに面と向かっていうのは、ちょっと恥ずかしいからね。
次の店舗は、曜日によっては息子さんも手伝うと聞いたので、
「私のように、ここの餃子を愛しているファンは大勢いますので、どうか今後もよろしくお願いします」と頭を下げてから、お店をあとにした。
ちなみに、持ち帰り生餃子も購入しておいたので、今から自宅で晩酌をするつもりだ。

※運び方が悪く、形が崩れてしまった

繰り返しになるが、赤天の現店舗営業は、2023年12月一杯で終了。
マスターの「24日ぐらいまでかな…」という発言を、息子さんが「もっとやれ」と却下したので、昨日10日の時点では最終日は未定。
いずれにしても、現店舗での営業は残りわずか。ファンの皆さんもそうでない方も、
店内での焼き立て餃子&ビールを、味わっておいた方がいいよ!



赤天 ※現店舗のデータです
東京都杉並区高円寺北2-41-16
高円寺駅から徒歩約8分
営業時間 18時半~21時 最近は19時頃開店? 売り切れによる早じまいあり
定休日 水曜、年末年始
※席数が限られているので、大人数での訪問は控えましょう
コメント (2)
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