明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

値引きの多い明朗中華食堂 三鷹『大黒屋 三谷店』

2019年08月05日 | 中華食堂
母校野球部が敗れた。しかし、いつまでも落ち込んではいられない。
こんなときは、ウマいもん=餃子でも喰って元気を出すに限る。
最近よく通っているのが、三鷹駅北口から少し歩いたところにある、『大黒屋』さん。


近くに大黒屋という屋号のお店がもう一軒あり、三谷(さんや)通り商店街にあるこちらは、三谷店を名乗っている。
一方の大黒屋さんの方が、単品メニューは多いのだが、回鍋肉などは千円超えと、ちょいと高級。
比べたところ、餃子も三谷店の方が50円安かったので、こちらを選んだ。いつもながらセコイだろ。
※追記 近所の大黒屋は閉店しました

お店に入ると、元気なおばちゃんが「いらっしゃい」とお出迎え。厨房のおじちゃんとはご夫婦かな。
店内はコの字カウンター…ではなく、左側の席は奥まで続いているので、「しの字」カウンターだ。
最初の訪問時は、まずは「餃子とびんビールのセット」を注文。
単品だと餃子が350円、ビールは500円だが、セットにすると小鉢が付いて830円と、少しお得になる。
すぐにビールと「シラス、ワカメと野菜のサラダ」(商品名は私が勝手に命名)が運ばれてきた。


想像より小鉢が豪華でありがたい。しばらくすると、餃子が焼きあがった。1人前は5個。


見た目、焼き加減は申し分なし。そして、いざ食べてみたところ、おおっ、ウマいぞ!
皮の厚さや具材の旨味はちょうどよく、肉と野菜のバランスもいい。
強烈なニラ・ニンニクやあふれる肉汁といった、派手なインパクトこそないけど、欠点のない高品質の餃子。
野球で例えるならば、走攻守三拍子そろったプレイヤー。打つしか能のない、我が母校N大三とは大違いだ(泣)。
当然のように「すみません、餃子のお替りください!」だ。ついでにウーロンハイ350円も追加した。

最初に頼んだ「餃子+ビールセット」は、店内壁の貼紙に記してあったのだが、
別の場所に、「餃子1人前350円、2人前だと650円(=50円引き)」と書かれた小さな貼紙を発見。
しまった、もっと早く気付けばよかった。次回は、餃子は最初から2人前注文しよう。
この日は、別の店で飲み食いした帰りだったので、餃子とお酒だけでお会計。
おばちゃんが素早く計算し「1300円です」だって。えっ? 安すぎますよ。
以前も書いたが、常に金欠の私は、計算しながら飲むビンボー臭い習性が身についてしまっている。
私の暗算では、ビールセット830+追加餃子350+ウーロンハイ350で1530円のはず。
おばちゃんに確認したところ、「大丈夫、これで合ってますよ」と言い張るので、
「じゃ、じゃあ遠慮なく…」と、ありがたく受け入れ1300円だけ支払い退散。
おじちゃんが焼いた餃子はウマいし、おばちゃんの接客も素晴らしい。気に入ったので再訪決定。

2回目の訪問では、餃子2人前とビールを注文したところ、最初にまたまた小鉢が。


この日は山芋のサラダだったが、どうやら酒類を頼んだ客には、必ず小鉢が付いてくるらしい。
続いて、大きなお皿で2人前=10個の餃子が登場。ウホッ、ここの餃子はやっぱりウメエ!


ビールからウーロンハイに替え、それも飲み干したところで、この日はシメの食事をオーダー。
選択したのは、店内貼紙にあった「本日のサービス品 広東麺570円」。※通常は670円
大黒屋さんは、生姜焼きなどのメイン料理に、餃子3個かミニ麻婆豆腐などが付く、日替わり定食も人気が高いが、
同じく日替わりで麺類の一品を、サービス価格で提供している。というかこのお店、値引きサービス多いね。

しばらくして、広東麺が運ばれてきた。


アンの下の麺を撮影しようとしたら、やはり熱々の湯気でレンズが曇った。


湯気なしバージョンがこちら。豊富な具材、細ちぢれ麺、醤油ベースでとろみのあるスープ。


天津飯と同様、広東にあるのか定かではないが、これぞ街中華の広東麺だ
勢いよく麺を啜ったため、舌をヤケドしたが、美味しかったので問題なし。すっかりお腹イッパイになったのでお会計。
ビール500+餃子2人前350+300+ウーロンハイ350+広東麺570=2070円のはずだが、
おばちゃんによると「1870円です」。なぜだ!?
さすがに今回は、「前回もそうでしたけど、安くないですか?」と食い下がったのだが、
おばちゃんによると「今日はビールがお得ですし…とにかく、つけ忘れはないですよ」とおっしゃる。
結局今回も「そうですか…」と、サービス価格を甘んじて受け入れ退散。なんだか申しわけないな。

「goo辞書」で明朗会計という言葉を検索すると、まずは「明朗」という言葉が出てきて、
【内容をはっきりと示して、うそやごまかしがないこと】の解説とともに、用例として「明朗会計」が出てくる。
内容をはっきり示してはいない、大黒屋さんの場合はどう表現するんだ? 「不明朗会計」か。
とはいえ、インチキ会計の店(例:大森『富士川』)とは違い、逆に安くなっているのだから、この言い分は失礼だ。
ちなみに、「明朗」には【こだわりがなく、明るくほがらかなこと】という解説もある。
こっちの意味なら、いつも明るく、あまりお金儲けにこだわってなさそうな、大黒屋のご夫婦にピッタリだ。

そんな不明朗会計だけど明朗なご夫婦が営むお店に、先日は飲んだ帰りに訪問。
日が沈む前から飲んでいたので、お酒はやめて、「ラーメン+ミニチャーハンのセット」770円をオーダー。
ちなみに単品だと、ラーメン470円(安い!)、ミニチャーハンが360円なので、60円お得。
こちらがラーメン。醤油味のオールドファッションなタイプだ。


そして、こちらがミニチャーハン。ミニとはいうが、要するに半チャーハンだ。


ラーメンはやや薄味だが、チャーハンが意外と濃い味だったので、バランスは良いといえる。
お会計を済ませ、お店を出たところで、入口ガラスの隅っこにある貼紙に気付いた。


あまりの興奮に手が震え、ピンボケしてしまったが(←毎度のことじゃねえか)、
ビール500→400円、ウーロンハイ350→300円、(ウーロンハイ)2杯目から50円引き、とある。
こんなところに、不明朗会計の謎を解くカギがあったとは!?
おばちゃんは「今日はビールがお得」とおっしゃっていたが、たぶん毎日安いのだ。

改めて、計算をやりなおしてみると、
最初の訪問、ビールセット830+追加餃子350+ウーロンハイ350=1530円ではなく、
ビール400+餃子2人前650+ウーロンハイ250=1300円という計算式が用いられたと思われる。
普通の店では、餃子を1人前ずつ2回頼んでも、「2人前で50円引き」は認められない場合が多い。焼く手間もかかるしね。
さらに、「ウーロンハイは2杯目から50円引き」というのも、ウーハイを2杯飲んで、ようやく成立すると思うのだが、
まずビールを飲んで、2杯目にウーハイを頼んでもOK、というのは珍しい。

2度目の訪問も、ビール500+餃子2人前350+300+ウーロンハイ350+広東麺570=2070円ではなく、
同様にビール400+W餃子650+ウーロンハイ250+広東麺570=1870円が正しいようだ。
悩んでいた数式(?)が解けた喜びで、帰りの三鷹駅への道中、スキップを踏んだことを告白しておく(←キモイね!)
それにしても、さっきも書いたが、大黒屋さん値引き多すぎ!

最後に訪問したのが、冒頭で触れた母校野球部が敗れた直後、つまりつい最近のこと。
すでに他の店でヤケ酒を飲み、泥酔気味だったので、この日の注文は軽めに、
餃子1人前とウーロンハイ(※この日の小鉢は冷奴)、


そしてデザートに「ミニカレーライス」360円を頼んでみた。


ミニカレーはスープ付き(味噌汁も選べる)で、価格の割には量が多く、味も良かったのでシメに最適。
気になるお会計、私の暗算では餃子350+ウーハイ300+ミニカレー360=1010円だが…
おばちゃん「はい毎度。1010円です」。よかった合ってた!

とにかく、元々安いにもかかわらず、さらに値引きの多い大黒屋・三谷店。
全国各地にある、同名の金券ショップグループも、ぜひ見習ってほしい。
今年の夏も関西方面に行くので、「青春18きっぷ」を、もっと安く売ってくれ。



大黒屋 三谷店
東京都武蔵野市西久保1-6-17
三鷹駅から徒歩約7分
営業時間 12~15時、18~22時(多少の前後あり)
定休日 木曜
※持ち帰り冷凍餃子、10個300円もおススメ!
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