明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ワンタンで一杯やるなら 御茶ノ水『こうや麺房』

2018年08月04日 | 中華食堂
こんにちは、春に続いて夏も甲子園出場を決めた、栄えある日大三高OBの正田です。
今回のブログは前回の続き。高校野球西東京大会・準決勝…ではなく、準々決勝の試合後のメシから。

訪問したのは、最近都内にいくつか支店を出している、ワンタン麺チェーン『広州市場』高円寺店。
ゆでワンタンと焼き餃子で一杯やり、シメにワンタン麺…のつもりだったのだが、




炎天下の球場で汗をかき過ぎたためか、すぐに酔いが回ってしまい、ギブアップ。
料理の方も、写真の通り中途半端な羽根の餃子は当然イマイチだし、
お店のウリである自家製ワンタンも、かかっているタレが余計だし、ワンタン自体も平凡でさほど印象に残らず。
6個で380円(餃子も同価格)というお手頃価格ゆえ、やや小ぶりサイズだしね。
ワンタンメンのように、スープと一緒ならウマいのかもしれない。

ワンタンのタレと同様、余計に感じたのが、店員たちの掛け声。
店員A「いらっしゃいませ!」
その他の店員「いらっしゃいませ!!」
店員A「ワンタンと餃子の注文、いただきました!」
その他の店員「ありがとうございます!!」
この種の掛け声は、『ダンダダン酒場』とかでもやってるけど、「言わされてる感」が見え見えだし、
そもそも明らかに心がこもってないから、個人的に好きじゃない。
結局、母校野球部の試合(8-6の辛勝)と同様、不完全燃焼のまま、お店を出ることとなった。
レジ会計後、海老ワンタンメンのワンタンだけを単品で頼めるか聞こうと思ったが、
いきなり店員Aに「お客様お帰りです!」と叫ばれる。当然他の店員からは「ありがとうございます!」の掛け声。
私「あ、あのすみません、海老ワンタン単品って注文できますか」
店員A「できますよ、お客様お帰りです!!(←間髪入れず、さっきよりデカい声で)」
他の店員「ありがとうございます!!(←やはり、さっきよりデカい声で)」
…そんなに早く帰ってほしいのかい。他にも聞きたいことあったけどもういいや。
なお、広州市場さんは、私が気に入らなかっただけで、料理や衛生面などは問題はなく、
いつも大勢のお客さんが来店している繁盛店である、とフォローしておく。
※追記 高円寺店は2019年5月に閉店

数日後、私がもっとも好きなワンタンを食べるべく、お茶の水の『こうや麺房』へ。
店名通り、四ツ谷の『こうや』系列のお店で、本店ほど混雑していないため、私はこちらをよく利用する。
こうやといえば、しょっぱいスープと大きなワンタンがたっぷりが入る雲呑麺が名物で、
以前「飯田橋駅近くのラーメン店」で紹介した、『高はし』もこうやの出身だ。

※高はしの雲呑麺

案内されたカウンター席に置いてあるお品書きには、麺類と雲呑くらいしか記載されていないが、
「お酒のメニューはありますか?」とたずねれば、ちゃんと「飲み客用」の黄色いメニューを持ってきてくれる。




ドリンクだけでなく、夜営業限定と思われる、おつまみメニューもたくさん。
最近は、入店するとすぐ、このメニューブックを持ってきてくれるようになった。顔を覚えてもらえたようで嬉しい。
まずは青島ビール570円と、お皿に盛られた茹で雲呑こと「皿ワンタン」800円をチョイス。
ここのワンタンには、さっぱりした青島ビールが合うのだが、330mlくらいしかないので、すぐ空いてしまうのが難点。
しばらくして、待望の皿ワンタンがやってきた。


肉がみっちり詰まったワンタンが全10個!
しかも1個1個がデカく、ハシでつまみ上げると、まるでてるてる坊主のよう


茹で立て熱々のうちに、さっそくかぶりつくことにする。
小皿にネギと、卓上にある赤い辛口のタレを乗せ、最初はそれだけで食べ、あとから醤油少々を加える。
この赤いタレの正体を店員さんにたずねたら、ラージャン(辣醤?)という調味料らしい。
お酢やコショウも置いてあるけど、ここのワンタンにはラージャンが欠かせないと思うよ。
さっきの広州市場は、6個で税込み410円。こうや麺房のは倍以上の大きさで10個で800円。
どちらが高コスパなのかは、言うまでもない。

いざ食べてみれば、まさに雲呑=雲を呑むような柔らかな皮の中に、たっぷりのお肉が!
ワンタンを噛みしめ、青島ビールを流し込む中、さらなる満足を求め、「きくらげと卵炒め」850円を追加。
KTIの愛称をつけるほど、個人的に大好きな中華メニューだが、こちらのを食べるのは初めて。
厨房の料理長(?)が、手際よく中華鍋を振るい、数分後にKTIが運ばれてきた。


たっぶりの肉、玉子、きくらげの他、青菜、ニンジン、シメジなども入っている。
『餃子の王将』などのチェーン店よりは割高だけど、その分量が多いので、かえってお得。
ワンタンもそうだけど、こうやさんってひと皿の量が多いから、ひとり飲みには向かないんだよね。
塩味の効いた炒めダレもウマかったので、残ったワンタンをつけて食べたりして。


ビールを何本か飲み干したため、お腹いっぱいになり、シメの麺類にたどり着けず。最近、胃が小さくなったなあ。
この数日後、我が母校野球部が西東京大会を制したため、結果的に「縁起のいいメシ」となった…かな?

甲子園出場を決めた翌日、優勝を報告するため(ウソ)、こうや麺房さんを再訪。
すでに他の店で飲み喰いしてきたため、この日のオーダーは軽め。
まずは隠れた名物の「味付玉子」110円と「とり手羽煮」130円で青島ビールを飲む。


以前はどちらも100円で、通い始めた数十年前の頃は、このふたつでビールを飲み、雲呑麺でシメたものだった。
この日も麺類は頼まず、雲呑麺の麺抜き、要するに「雲呑」800円をオーダー。


皿ワンタンと同様、大きなワンタン10個に、チャーシュー、ノリ、たっぷりのスープが追加されるお得な一品。
豚骨ベースのスープは、提供直後は熱々でヤケドに注意。塩分多めなので、冷めるとツマミにもなる?
ちなみに雲呑麺は、+80円の880円。ワンタンは6個に減るが、たっぷりのネギと麺が加わってこの価格はお得。

昭和時代、まったく肉の入っていない、皮だけのワンタンを食べて育った私にとって、
こうや系の「雲呑」との出会いは衝撃的で、いまだにここを超えるワンタンは知らない
餃子や焼売にも負けない、主役級になれるこちらのワンタンを、ぜひ一度ご賞味いただきたい。
過去に1度だけ、生ワンタンを持ち帰ったこともあるので、自宅で茹で立てを食べるのもおススメだ。



こうや麺房
東京都文京区本郷2-10-8
JR御茶ノ水駅から徒歩約5分、地下鉄御茶ノ水駅、本郷三丁目駅からも徒歩約5分
営業時間 月~金 11時半~16時半、17時半~23時半、土曜11時半~15時
定休日 日曜・祝日
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