わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

英ホンダ撤退

2019-02-19 | 時の話題
 アメリカは馬鹿な大統領を選んじゃったけど、今の国民は色んな地域から来たとはいえ、最初に原住民を追い込んで勝手に自分たちの国にしちゃった連中の起源だけあって、よく言えばチャレンジャー、悪く言えばアホな選択をしてしまうDNAを垣間見たというか、何というか…

 自分たちで選んだEU離脱が実現目前になって、やっと、その弊害の重篤さに気付いたと言わんばかりの、外国企業撤退への慌てぶり。離脱投票の時に既に予測されてたし、さんざ言われてたことでしょうに。ホンダが2月19日に、イギリス南部・ウィルトシャー州スウィンドンにある工場での生産を2021年に終了し工場閉鎖の発表しましたが、先の2日、日産はイギリス中部にあるサンダーランド工場での次世代エクストレイルの生産を国内(九州)に移すと発表していますし、トヨタもバーナストン工場撤退のうわさもあるとか。ホンダの八郷社長は、撤退理由はブレグジットではないと言っていますが、タイミングがタイミングだけにねぇ…

 日本とEUが経済連携協定を結んで、関税が撤廃され、日本から輸出したほうが安くなるんだから、企業としては当然の選択。そこで、スウィンドンの3500人のホンダ従業員の将来はどうなる!?って騒いでも、あんたら、ブレグジットが決まった時から見えてた未来でしょうに。あれから2年も猶予があったのに、今更、騒いでるなんて意味不明。だいたい、ホンダにローバーは助けてもらって、経営を立て直したのに、ローバーは結局、BMWの傘下に収まるという掌返しをやってのけたって過去も有る。

 アメリカでも、自動車会社の開発オフィスにはインド人エンジニアさんが一杯いるんだけど、ブレグジッドで移民制限も厳しくなると、高技能労働者の確保も難しくなるだろうし、そうなると益々、英国に拠点を置く意味はないよね。日本のみならず、多くの海外企業も、元々、ヨーロッパの中でも英語が通じるんで便利、ってのが、英国進出の理由にあったんじゃないかと思うけど、この機会に人件費も企業向け税金アイルランドがウハウハしてるかも?ムキムキしても、自業自得。

 ところで、余り話題にならないけど、ホンダはトルコからも撤退するそうです。トルコの工場の従業員さんには同情するし、スウィンドンのホンダ従業員も、個人に対しては大変だろうな、と、同情するけど、ここは国が何とかすべきで、ホンダが悪いみたいにいうのはお門違いだと思います。

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