前澤友作社長が、イーロン・マスクの宇宙ベンチャー「スペースX」と月旅行の契約を結んだ前澤友作氏の、共同記者会見のビデオを見ました。前澤氏の事は全く知らなかったのですが、イーロン・マスク同様、自分の才覚で富を築いた40代の事業家で、アートの振興やアーティストの活動支援に力を入れている人だそうですね。この月旅行にも、自前で各方面のアーティストたちを招待するとか。
ほぉ、ほぉ、ほぉ~、と、前澤氏関係の記事を探していろいろ読んだのですが、その中に個人的に引っかかった記事がありました。
上は、私のネタ元としては毎度おなじみ、Yahoo!Japanに出ていた、2002年からニューヨークにお住まいのジャーナリストで、編集者、翻訳家でもある安倍かすみさんの記事です。これを読んで、アメリカに来て30年にもなり、しかも一応は日英通訳を生業にしているにも関わらず、日本語訛りな私は「ウヒャー!厳しー!!」と、オノレを恥じたのでした。
「移民が少ない内陸に行けば行くほど」カタコト、というか、アクセントのある英語が通じにくいのは本当です。私が何年経っても訛りが抜けないのは、ニューヨークやワシントンD.C.、そしてLAと、現地のネイティブ達が外国人の英語に接する機会が多い地域に長く、彼らは少々こっちが訛っていても聞き取ってくれるので甘えていたのも原因だと思います。オハイオの田舎じゃ、ドライブスルーで注文するときや、ウォルマートで何かを探している時に、店員さんに私の英語が通じなくて困ったことが何度もありました。仕方ないから、紙に書いて渡したり、こりゃダメだと諦めたことも。
一方で先日、LAでレンタカーを借りる時には、受付のお兄ちゃんと「ここにいたら、色んな訛りを聞き取らなくなんないから大変だね」なんて言ってたばかり。この兄ちゃん自身ヒスパニック系だから多分、スペイン語とのバイリンガル(微かにメキシカンのアクセントが聞き取れました)、その彼に無駄口叩いてるお客の私は日本語訛り、隣の窓口はフランス語訛りの二人組、大声なので聞こえてくるのは中国語訛りの英語、ってな具合なので、LA等の大都市だと、多少訛っても問題なしに通じちゃう。
でも、ビジネスにおいて、英語が訛ってるから、相手をばかにするような田舎者アメリカ人は、国際取引をするに値しないと、私は思う。ここはアメリカ、移民じゃなくても、世界中から人が集まっています。だいたい、大統領夫人からして英語訛ってるし、アメリカ人である元ファーストレディーのローラ・ブッシュさんは、南部訛りが強く、かなり聞き取りにくかった。日本国内でだって、「西郷どん」で字幕が出たのくらいじゃないですか。
私は、カタカナ英語でも、堂々と英語でスピーチした前澤さんはすごいと思う。そんなふうに卑下するから、日本人は英語が苦手になっちゃうんじゃないかな?息子にいつも「母ちゃん、訛ってるよ」とバカにされてるレベルの日本語訛りの私が、インド訛りの電話顧客サービスと意思疎通するのが難しい(お互いに相手が聞き取れないwww)。メキシコ支局とのテレビ会議で、メキシコ訛りの英語が聞き取れなくてお手上げになっちゃったこともあるし、昔、国際機関にいたときには日本人発表者のカタカナ英語が聞き取りにくくて、通訳さんの英語音声に切り替えちゃったこともあった。
でも、前澤さんの英語、ゆっくり丁寧に一語一語を、はっきり発音してて、聞き取りにくいとは思わなかった。不満は、「My English is poor」だから聞きにくかったらゴメンね、ってビデオに移るのは戦略的ではあるけど、それ言わなくって良かったんじゃない?って思っただけ。一方、イーロンだって南アフリカ出身で、「完全な」アメリカン・イングリッシュのアクセントじゃないよ。私は
日本人はビジネスシーンでも卑下せず、カタカナ英語で堂々と意見を言おう!って、声を大にして言いたい。大事なことなので、字を大きくして太字で色も変えました。
相手が聞き取れなかったら、それは相手が悪い。少しでも聞き慣れていなアクセントだったり、見た目がアメリカンじゃない(つまり東洋人。たとえ4世代目の中国系アメリカ人でも)と、偏見で相手の英語がわからないってことは、実は多々ある。日本で育ったカメルーン生まれの星野ルネさんのまんが「アフリカ少年が日本で育った結果」でよくある、先入観でルネさんが日本語喋ってんのに、ミー・ノー・イングリッシュとか言い出す人と同じ?
無論、発音教室に行ったりして訛りを無くす努力は素晴らしいし、ネイティブ並みの発音で喋れる人は羨ましいです。でも、大多数の場面で、言いたいことが伝わりゃ、それでいいってのが、アメリカ生活30年で開き直った日本人おばさん、私の本音です。英語は国際語だから、いろんな母国語の人が喋るし、「ネイティブ」だって、イギリス、インド、アメリカ、オーストラリア、カナダやアフリカ諸国で、「標準語」は違う。自分の英語が通じなかったら、かつては落ち込んだものですが、立派なオバタリアンに成長した今じゃ「これだからイナカモンはぁ~」なんて、オノレのことは棚に上げてカカカと笑っとりますわいw
ほぉ、ほぉ、ほぉ~、と、前澤氏関係の記事を探していろいろ読んだのですが、その中に個人的に引っかかった記事がありました。
会見について、2つ残念だった点がある。1つは前澤氏の英語のアクセントだ。あれだけの長い記者発表を英語で行ったことは、とてもすばらしい。ただ、宇宙という壮大なトピックについての世界に向けた記者会見において、アメリカ人や英語ネイティブにとって「なじみのない英語、聞き取りにくい英語」だった。
日本では、外国人がカタコトの日本語でスピーチをしようものなら、日本語習得がんばってと親近感がわくだろう。しかしアメリカでは事情が異なる。英語は話せて当たり前とされているため、一般的になじみのないカタコト英語をアメリカ人は「Bad English」として揶揄する傾向がある(特に移民が少ない内陸に行けば行くほど)。本人にはもちろん直接言わないしメディアもそれについてわざわざ書かないが、「Bad Englishを話す人」と印象づけられるのはもったいない。前澤氏が世界初の月旅行へ。記者発表を
見ながら考えた、アメリカ人とのビジネスで知っておいた方がいいことから抜粋
日本では、外国人がカタコトの日本語でスピーチをしようものなら、日本語習得がんばってと親近感がわくだろう。しかしアメリカでは事情が異なる。英語は話せて当たり前とされているため、一般的になじみのないカタコト英語をアメリカ人は「Bad English」として揶揄する傾向がある(特に移民が少ない内陸に行けば行くほど)。本人にはもちろん直接言わないしメディアもそれについてわざわざ書かないが、「Bad Englishを話す人」と印象づけられるのはもったいない。前澤氏が世界初の月旅行へ。記者発表を
見ながら考えた、アメリカ人とのビジネスで知っておいた方がいいことから抜粋
上は、私のネタ元としては毎度おなじみ、Yahoo!Japanに出ていた、2002年からニューヨークにお住まいのジャーナリストで、編集者、翻訳家でもある安倍かすみさんの記事です。これを読んで、アメリカに来て30年にもなり、しかも一応は日英通訳を生業にしているにも関わらず、日本語訛りな私は「ウヒャー!厳しー!!」と、オノレを恥じたのでした。
「移民が少ない内陸に行けば行くほど」カタコト、というか、アクセントのある英語が通じにくいのは本当です。私が何年経っても訛りが抜けないのは、ニューヨークやワシントンD.C.、そしてLAと、現地のネイティブ達が外国人の英語に接する機会が多い地域に長く、彼らは少々こっちが訛っていても聞き取ってくれるので甘えていたのも原因だと思います。オハイオの田舎じゃ、ドライブスルーで注文するときや、ウォルマートで何かを探している時に、店員さんに私の英語が通じなくて困ったことが何度もありました。仕方ないから、紙に書いて渡したり、こりゃダメだと諦めたことも。
一方で先日、LAでレンタカーを借りる時には、受付のお兄ちゃんと「ここにいたら、色んな訛りを聞き取らなくなんないから大変だね」なんて言ってたばかり。この兄ちゃん自身ヒスパニック系だから多分、スペイン語とのバイリンガル(微かにメキシカンのアクセントが聞き取れました)、その彼に無駄口叩いてるお客の私は日本語訛り、隣の窓口はフランス語訛りの二人組、大声なので聞こえてくるのは中国語訛りの英語、ってな具合なので、LA等の大都市だと、多少訛っても問題なしに通じちゃう。
でも、ビジネスにおいて、英語が訛ってるから、相手をばかにするような田舎者アメリカ人は、国際取引をするに値しないと、私は思う。ここはアメリカ、移民じゃなくても、世界中から人が集まっています。だいたい、大統領夫人からして英語訛ってるし、アメリカ人である元ファーストレディーのローラ・ブッシュさんは、南部訛りが強く、かなり聞き取りにくかった。日本国内でだって、「西郷どん」で字幕が出たのくらいじゃないですか。
私は、カタカナ英語でも、堂々と英語でスピーチした前澤さんはすごいと思う。そんなふうに卑下するから、日本人は英語が苦手になっちゃうんじゃないかな?息子にいつも「母ちゃん、訛ってるよ」とバカにされてるレベルの日本語訛りの私が、インド訛りの電話顧客サービスと意思疎通するのが難しい(お互いに相手が聞き取れないwww)。メキシコ支局とのテレビ会議で、メキシコ訛りの英語が聞き取れなくてお手上げになっちゃったこともあるし、昔、国際機関にいたときには日本人発表者のカタカナ英語が聞き取りにくくて、通訳さんの英語音声に切り替えちゃったこともあった。
でも、前澤さんの英語、ゆっくり丁寧に一語一語を、はっきり発音してて、聞き取りにくいとは思わなかった。不満は、「My English is poor」だから聞きにくかったらゴメンね、ってビデオに移るのは戦略的ではあるけど、それ言わなくって良かったんじゃない?って思っただけ。一方、イーロンだって南アフリカ出身で、「完全な」アメリカン・イングリッシュのアクセントじゃないよ。私は
日本人はビジネスシーンでも卑下せず、カタカナ英語で堂々と意見を言おう!って、声を大にして言いたい。大事なことなので、字を大きくして太字で色も変えました。
相手が聞き取れなかったら、それは相手が悪い。少しでも聞き慣れていなアクセントだったり、見た目がアメリカンじゃない(つまり東洋人。たとえ4世代目の中国系アメリカ人でも)と、偏見で相手の英語がわからないってことは、実は多々ある。日本で育ったカメルーン生まれの星野ルネさんのまんが「アフリカ少年が日本で育った結果」でよくある、先入観でルネさんが日本語喋ってんのに、ミー・ノー・イングリッシュとか言い出す人と同じ?
無論、発音教室に行ったりして訛りを無くす努力は素晴らしいし、ネイティブ並みの発音で喋れる人は羨ましいです。でも、大多数の場面で、言いたいことが伝わりゃ、それでいいってのが、アメリカ生活30年で開き直った日本人おばさん、私の本音です。英語は国際語だから、いろんな母国語の人が喋るし、「ネイティブ」だって、イギリス、インド、アメリカ、オーストラリア、カナダやアフリカ諸国で、「標準語」は違う。自分の英語が通じなかったら、かつては落ち込んだものですが、立派なオバタリアンに成長した今じゃ「これだからイナカモンはぁ~」なんて、オノレのことは棚に上げてカカカと笑っとりますわいw
くだらないコメントで失礼しました。
私も、日本人がわざと巻き舌で喋る英語より、カタカナ英語のほうが聞き取りやすいと思います。意地悪のつもりではありませんが、それっぽく発音しているつもりでも、不自然に聞こえちゃうのが、本音です。
話の内容次第だというのも、本当に同意です。
「My name is...」って、日本の英語教育で、最初におぼえさせられますよね。もう、これから抜けるのは大変かも… 私も、仕事の面接行って自己紹介してくださいって言われると、つい言っちゃう。
このフレーズ聞くと、エミネムの昔の歌思い出しちゃうんですけど~
私は前澤氏のスピーチは聞いてなかったのですが、わにさんのブログを読んでからユーチューブで見てきました。
確かに、あんな場所で堂々と英語でスピーチをするの素晴らいです!流石成功者。
でもでも、発音はともかく前澤氏ほどの人ならだれかが事前にもう少しスピーチ内容とか色々チェックしてくれなかったのかな?と思いました。
いかにも悪い意味で日本人っぽいスピーチで聞いていてひやひやしました。。。
わにさんもおっしゃってたように、自分の英語は下手なんでーとか言うのも、「それは言ったらアカン!」って思いました。汗
私はSuper bad englishをしゃべる日本人なので自分の事はもちろん棚の上の方にあげときますがw
未だにコーヒープリーズでコーラが出てきますから。。。
そうそう、それなんです、私も思ったのは!私なんか、自慢じゃないけど訛ってる+Bad Englishなのに通訳やってるほど面の皮は厚いですが、スピーチの翻訳したら、必ずネイティブに見てもらって「それっぽく」直してもらいますし、前澤氏ほどの方となれば、チェックしてくれる人材は、周りにゴロゴロだと思うのですが、あえて「自分の言葉」にこだわったのかな??だとしたら、却ってかっこいいけど。
コーヒー頼んでコーラ、あるある。
私の最近のアチャー!は、クローガーで「バッテリー」がなかなか通じなかった…orz