わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

トリプルX再起動(ネタバレあり)

2017-07-15 | 映画・ドラマ・本
 たいそう評判が悪くて、大コケした「トリプルX再起動」を、ドニー・イェン目当てで観ました。それなりに評判は良かった、オリジナルの「トリプルX」は、大して面白いと思わなかったし、だいたいがヴィン・ディーゼルはあんまり好きじゃないし、サミュエル L ジャクソン演じる、NSAのギボンズが自分パロで「俺はシールズじゃないし」とか言いながら、朝っぱらからチャイニーズ食べながら、ネイマール(本物だしw)相手にまくし立ててるあたりで、駄作感がひしひし。で、観終わっての感想は
 えー?面白いやんかー!

 内容は全く無い。ストーリーは予定調和。どっかで観たようなアクション・シーン。いいぞ、いいぞ!ビキニのセクシーなお姉ちゃん達が踊り、派手にあっちこっちで爆発しまくり、ありえない馬鹿アクションが炸裂。敵の銃弾は絶対に当たらないけど、味方は十発百中くらい当たるw そして、どんなダメージを受けても、かすり傷一つ追わないxXxの皆さん。今までと違って、今回はxXxが沢山いますよ。今時は、アベンジャーズもジャスティグ・リーグも、束になってる時代だけに、みんな一盛いくらって話です。

まさにこれ

 この映画に、中身が無いとか、目新しさがないとか、ストーリーが滅茶苦茶って苦言を呈している人は、アンタは一体何を求めて、こんな、一目でバカ映画と分かる作品に手を出したんですかー?!と、かえって聞きたいですよ。

 地球の周りの衛星を、ピン・ポイントで落とすことのできる、世界唯一の機器「パンドラの箱」を巡って、CIAに雇われたXXXが、姿の見えない敵を追って戦うって話ですが、この「パンドラの箱」は、誰が作ったのか、その技術はどこから、とか、なんて説明はなし。ストーリーはオマケなんです。これは、ひたすら、あり得ないアクションを、うひゃうひゃと楽しむ映画なんです。


 初っ端の、どっか南米の島で、山の天辺の、更に電信塔の天辺から海辺までスケボーで滑ってくるシーンから、「ウッヒョ~!」って、歓声上げたくなる。いきなりCIAに乗り込んできて、このパンドラの箱を奪った連中は、何の手がかりもないから「ゴースト」と呼ばれ、彼らからパンドラの箱を撤回するために、元祖xXxのザンダー(ディーゼル)が呼ばれ、ザンダーはお友達を呼んで…。

 「ゴースト」団のリーダー役、ドニー・イェンのカンフー・アクションはキレッツキレ!「ローグ・ワン」でもかっこよかったけど、あちらは「静」なキャラだったので、今回は派手なアロハ着てハデに立ち回るものだから、実に爽快でした。折角、トニー・ジャーと共演してるんだから、コンビでアクションとか、逆に敵対するとか、なんか話こじつけて両方とか、観たかったですよ。そしたら主人公が霞むからだめ?

 「ゴースト」の一員、セレーナは、ボリウッドの美人女優、ディーピカー・パードゥコーンですが、本当に美しく優雅でセクシー。浮谷東次郎が「俺だけの宝石さ」の中で、インド人女性を褒め称えているのですが、三宮のインド料理屋のオバちゃんくらいしか知らなかった私は、謎に思っていました。でも、ノリウッドの女優さんたちを見ると、超納得。

 ゴルゴも真っ青なスナイパー、アデル役のルビー・ローズは、なんか、つい最近「ジョン・ウィック」やら「バイオハザード」でも、同じような役してたけど、たいそうハマッているので、今後ともこの路線で行って欲しい。ディーピカー X ローズのガン・アクションは、ゲーム画面そのもの。いいよ、いいよ (*゚∀゚)=3

 武器スペシャリストのめがねっ娘、ベッキーちゃんは、「007」で言えばQの役回りですが、銃を渡されてアワアワと慌てちゃったり、あざとすぎ(←褒めている)。日本のアニメに出てきそうなキャラでした。それぞれが個性豊かすぎて、味の調和してない長崎チャンポンみたいになっちゃったxXxチームですが、一応、皆、戦闘のプロとか、エスケープ用運転手って中で、「ツルむと楽しい」中国人のニックの役割がイマイチ謎。面白かったから、いいけど。

 ヴィンさんもドニーさんも別行動中、周り中敵に囲まれてんのに弾切れ大ピンチに、「もしもの時は9を押せ」と、ヴィンさんに渡された何かのディバイスを押すと、二代目xXxのアイスキューブが来て、ランチャーでふっ飛ばして一件落着。忘れられてなかったんだねぇ、良かったねぇ。11年間、9が押されるのを待ってたそうですよ。アイスキューブの次は、自分の葬式にギボンズが出てきます。わざわざ左目に眼帯して!

 もう、シリーズ化する気満々のような終わり方でしたが、大コケしたんで無理かもね。もったいないなぁ… 爆発と、きれいなお姉ちゃんのビキニと、筋肉と、ばかアクションが大好物の私には、たいへん美味しい慶賀だったのに… とにかく、ドニー様とトニー・ジャーさんには、またどっかで共演してほしいわv

熱く語ってしまった
ドニー様押しの中華版ポスターが良い

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