わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Robot and Frank 素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー  

2013-05-07 | 映画・ドラマ・本
今日のお天気は心地良い小春日和。もう、眠い、眠い…

 今夜、観た映画は「Robot and Frank」、日本では「素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー」というベタな邦題で、8月10日から公開だそうです。実は私はこの映画を、日本で去年公開された「ロボジー」が面白いと聞いたものだから、これがその映画かと、とんでもない勘違いをして借りてきたんであった。ちなみに、「ロボジー」は日本の作品、「Robot & Frank」はアメリカの作品。でも、どっちも、ロボットと老人だしー!

 ストーリーはタイトルそのまんま、年齢とともに物忘がひどくなってきたフランクと、そんな父の世話をするために息子が買ってきた介護用ロボットのお話。なにしろ、老人がロボットのふりをする邦画と間違えて借りたくらいだから、この映画に対する予備知識は全くなし。いつ公開されたかすら記憶にありません。リヴ・タイラーも出てるのね、リヴちゃん好き~、くらいしか考えてない。近未来のニューヨーク郊外、一人暮らしの老人、フランクはかつては名うての宝石泥棒でしたが、親父が刑務所に入っている間に子供たちは立派に育ち、息子のハンターは名門プリンストン大学を出て弁護士に、娘のマディソンはNPOで働いています。フランクはだんだん自分の面倒が見きれなくなっており、家は散らかりっぱなしだし、記憶の方もやや危なくなってきている。でも、介護施設に入るのは拒否するし、毎週、往復10時間かかる父の元に訪問するのに疲れたハンターの苦肉の策が、このロボット。

 このアシモ似のロボットは、朝はちゃんと起こしてくれて、健康的な食事を作り、散歩に連れ出し、生き甲斐を見つけ、やる気を起こすためにと趣味を持つことを勧める。実に高性能なのです。ガーデニングもして、トマトを育てたりもしちゃう。フランクにもガーデニングを勧めるけれど、フランクってば「俺の生き甲斐っつーたら、これだし!」と、ロボットに鍵を開けたり、金庫を開いたりする技術を教えこんで、通いの図書館に忍び込み、フランクが気になっている司書(スーザン・サランドン、さすがに良い味出してます)が「いつも側にいたい」という、ドン・キホーテの稀本を、まんまと盗みだしてしまいます。

 折しも図書館は、今時、紙の本なんか読むヤツいないよねwと、近々大改装が予定されており、それを請け負っているのが、笑っちゃうほど金持ちで、鼻持ちならなくて、バカな男。当然、フランクの次のターゲットは、この男と、同じくらい鼻持ちならない奥さんの豪邸と決まり、昔のように、彼らの生活パターンを監視し、家の見取り図を手に入れ、セキュリティー・システムを調査し、着々と計画を進めていくフランクは、どんどん活力を取り戻していきます。果たして、この計画は無事に成功するのか?気になる司書さんとの関係は?そして、ロボットとの交流から生まれた、ちょっと不思議な友情の行方は??

 ほんのり切ない、「観てよかった」と思える映画でした。が、わざわざ劇場で見なくっても、自宅でのんびり、快適な椅子に座って、温かい飲み物でもすすりながら観るのに適した作品だと思います。角川さん、ごめん。私が足腰弱ってきて、記憶も確かでなくなる頃には、こんなロボットが本当に出来ていて、面倒を見てくれるといいな。でも、お高いらしいので、息子らよ、しっかり稼いでおくれ。で、外観はもっとカワイイのがいいな。日本のメーカーなら、きっとやってくれる。ドラえもんズ型なんかいいかも。やっぱロボットといえばドラちゃんでしょ…



明日は何を観ようかな。今週はいっぱい借りてあるんだv

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