へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

父、納棺

2023年05月12日 | 父のこと
父が亡くなった夜はなかなか寝付けず、うとうとして午前3時には目が冴えました。

ちょっと不整脈が出たりしました。

母はよく寝ていたようで安心。

翌朝、母に礼服を着せてみました。

母は、自分が父より先に死ぬと思い込んでいて、また、誰の葬儀にも参列したくないため、

その頃の自分に合う礼服を用意していませんでした。

それで私がこっそり一式用意していた物です。

少しでも首元が見えると嫌がる母に、黒いレースのハンカチを足したり。

その日は納棺でした。

近くに住む親戚夫妻が来てくれて、納棺師のイリュージョンも見て、父は白い着物姿に。

ひげを剃ってもらっている姿は、普通に床屋さんでやってもらっているようでした。

わらじをはかせたり、お金を持たせたりという一連の流れを終え、

父の旅支度が整いました。

母は、父の葬儀ということはわかっていて、うちに親戚が集まるのだという

昔のしきたりを思い出し、誰が来るの? 料理どうすんの? 誰か泊まるの? などとそわそわしていました。

うちでは何もやりません、誰も来ません、と家の壁に張り紙をしました。

そして後日の通夜までにお棺に入れる物を探しました。

遺影は、親戚の結婚式で皆さんと撮った写真を引き伸ばしてもらいました。

免許証くらいの大きさがあれば大丈夫と言われ、ぎりぎりでした。

父の引き出しから若い時の父の写真が出てきたので母に見せると「誰?」

引き出しの中から数点、用意しました。

ごみの日だったので、父の尿瓶や防水シーツなどを出しました。

しばらくしてまだ収集車が来ていなかったので、寝具類、下着も出しました。

介護用ベッド、手すりが搬出、在宅酸素の機器も引き取られ、

葬儀社により家に祭壇が設置されました。












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