へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

疲れる疲れた

2017年02月25日 | 日記
元気で動ける母は、思いついた事をあわててやる。

それが、やり直さなければならない二度手間な事だと、

母がやる前にやってしまおう、

母がやる前に片付けておこう、

などと、気が急く。

買い物中、私が財布を出すと、自分も出して、お札を出したり

帰宅して、私が玄関のカギを開けると同時にノブに手をかけてドアを開けたり。

悪気はないし、

思いやりと言えなくもない。

でも、

疲れる。

財布出さなくていいよ、とレジ前で何度も言う。

バッグにしまってもまた出すので、

それじゃあと小銭をもらったり。

母の財布から出した分は後で補充するのですが。


帰宅して私が車から買い物の荷物を下ろして持つと、

そこから自分も持ちたがる。

腕に掛けたいくつかの袋のひとつを、やみくもに引っ張ったりする。

自分ができる事をやろうとしているだけなのですが、

でも、

面倒。




あの人は忙しいのに、大変なのに、疲れたと言うのを聞いた事がない、

などと、美徳として語られますが、

私はどんどん言います。

でも、

これくらいやればいいじゃない、

これくらい大目に見ればいいじゃない、

私もそう思うし、

他の人もそう思うだろう…

という呪縛があるので、

疲れる疲れたは、いつもひとりごと。








ニュートンの記事

2017年02月24日 | 日記
本屋で通りすがりになんとなく眺めて、

こういう名前の雑誌があり、科学的な内容なのだなと軽く認識していましたが、

手に取る事はありませんでした。

先日、パッと目に入ったその表紙に


アルツハイマー病。

手に取りました。

立ち読みしようとめくると、けっこうなページ数で特集が組まれているようでした。

これは1度の立ち読みでは間に合わない。

買うか。

裏表紙の値段を確かめる。

…本体1111円+税。

高いじゃないか。

棚に戻しました。


後日、またちょっと立ち読み。

ニューロンニューロンとページが続く。

えいっと購入。


アルツハイマー病の説明から、治験薬の開発についてなど、

図解や写真をまじえて書いてあります。

アルツハイマー病の、脳内に“ゴミ”がたまり…、という説明に、

ゴミ…と苦笑しましたが。

まだじっくり読んでいませんが、興味深いかと思います。




それ、砂糖水?

2017年02月21日 | 日記
母の通院日で、ものすごく寒かった日。

風は冷たく強く、寒くて寒くて。

病院帰りに、とりあえずモスに駆け込む。

早く温かい飲み物を…

コーヒーと…

何かつまみたい。

玄米餅のおしることポテト。

ほっとひと息つきました。

おしるこは母が好きそうなので頼んだのですが、

私のだと思っているのか、手を出さず。

おいしいよ、とすすめると、

「うん。おいしい」

ひと口食べて、「あとはもういい」



ああそうなの。

じゃあ私が食べるか、と思ったら、

「それ、砂糖水?」と母。

砂糖…

「あんこ?」

そうそう、あんこ。

「食べないの?」



ときく時は、自分が食べたい時なので、うん、と言うと、

「どれ私が食べるから」

と全部食べました。



いつか甘い汁ものは何でも“砂糖水”になるのかなあ。








紙を洗う

2017年02月17日 | 日記
母が台所で何か洗っている気配。

時々、ふきんなどを洗って干す事があるので、それかな、と。

ちらりと干した物を見ると、

紙でした。

書類など送られて来る、A4が入る大きめの封筒を、たたんでぎゅっとねじって

ゴミ箱に捨てたのですが、

それを拾い出したようです。

広げて、伸ばして、何も印刷されていない裏側を切り取り、

洗って干したようです。

洗ったのは、シワを取るためでしょうか。

厚手の封筒なので、多少の手洗いには耐えたようです。

いつものように洗濯バサミでは留めない。

そのまま放っておきました。

しばらくすると風が出て来ました。

他の洗濯物を取り込む時に見ると、

母が干した紙は、物干しざおをはさんで、端と端がくっついていました。

物干しざおの所が筒状になっているので、

風が吹くたび紙がくるくる回ります。

鉄棒で大車輪をしているように。


干してから何度も目にしているはずなのに、

自分がやった事と忘れているようです。










採血するというのに

2017年02月14日 | 日記
母の内科の定期通院日。

採血があるので、朝食は抜きでした。

前の晩から、母の部屋と冷蔵庫に、その旨を書いた張り紙。

お菓子は隠しました。

朝、

母の部屋にお菓子などない事を確認。

朝食も抜いた。

しばらくして、出掛ける準備をと母の部屋に行くと、

クッキーの袋が。


あれ?! これ食べたの?

ときくと、

「??」


今日は検査があるから何も食べないようにって…。



すると、ぱっと張り紙を見た母

「そうだよ。あそこに書いてあるから。朝食べたんじゃないよ」




もう遅い。

何も言わず。

割ぽう着のポケットなど、どこかに入れてあったのを見つけて、

食べてしまったのでしょう。



幸い、

血液検査の結果はオールクリアでした。

すごいなあ。

全部基準値内って。

私の方が引っ掛かってる。