へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

認知症12年目・10月初〜中旬

2023年06月18日 | 日記
《認知症12年目・87歳》

〈10月初〜中旬〉
8月の退院で予後数ヶ月と言われた母のため、在宅介護、医療にしたけれど、元気で退屈しているのを見て、
違ったと思った。

不穏の母を兄が出勤前に車に乗せて近所をくるりと回る。私は1人になって、ああこういう時に死んでおくかな、
と思った。ああそうすればいいんだと思っていると、母が戻る。
すぐに出掛けたがるので、もうお兄さんと行って来たんだよ、と言うと、「どこに行った?! あのやろう…
ビンタだ!!」

もう落ち着く、眠れる用の薬が効かない。

私の本棚から本を取って破るので、本棚にカバー。

コロナ対策の消毒液を飲もうとするので隠す。

食器を洗っていたら拭いてくれた。

父の写真に話しかける。「泣かないの。男は泣かないの」「かわいいよ〜」「ね?!」

体重を測る。33.6kg。だいぶ減った。

何してるのと聞かれたので、洗濯してるの、と答えると「自転車で来たの?」

テレビの梅沢富美男さんに「あらっ、久し振り!!」

ショートスティ4泊5日予定で出かけたが、午後に発熱。ご時世もありステイ出来ず帰宅。往診あり。軽いぜん息あり。
投薬。母は起きて動き回る。

兄部屋の床、ごみ箱に尿。

早朝起きるので、まだ寝てていいよと言うと「殺してくれ」捕まりたくないよ、と言うと、「なーーにーーぃ?! このやろう!」

「あのやろう。叩き殺してやる!」 誰のこと? 私かなと思っていると「あんたもそう思わない?」

「〜でいいのね?!」「〜するけどいいのね?!」と、相手を伺いつつキレる事が多い。いいよと言うとキレる。
止めるとキレる。放っておくと「じゃあ黙れ!! 一生黙れ!!」とキレる。

ぜん息発作。往診。点滴するが、酸素が86%まで下がり、喘鳴がひどいので、医師がかかりつけの呼吸器科に連絡を
つけてくれて、私が救急車を呼び搬送、入院に。
心不全の悪化、肺炎はないが、ぜん息の点滴治療に。心臓など全てギリギリの状態なので、ここから悪化する可能性も。
大きく見て老衰。本人は上機嫌なので本当の状態がわからないとのこと。

入院2日目。病院から連絡。夜中に起き出し同室の人から苦情が出たので個室に、と。不眠時の薬も効かないと。
熱、ぜん息もないとのこと。

往診医の紹介のグループホーム見学。兄と。コロナ禍で、消毒、検温後に1人ずつ中へ入り、施設内の説明。
すぐは入所できないようで、老健もすすめられた。後日、利用申し込みした。

入院5日目。体調良く、認知症悪化のおそれから、もう退院できるとのことで退院日決まる。長引くかもと言われたが、
1週間だった。すぐケアマネさんにショートをおさえてもらう。

ケアマネさんより、前々から提案があった短期入院。老健か精神科。1番大変なのは認知症で、施設だと認知症が
重いゆえの言動や介助などで他の方より面倒を掛けてしまう事に気後れしたので、精神科に決める。
ずっとかかっていた認知症に特化した病院なので、認知症の症状が当たり前であることに気が楽になる。
どんどん話が進み、退院の翌日に精神科の説明を聞きに。そして、入院は明日からでどうでしょう、という事に。


⭐︎私は相当まいっていた時期で、夜中にうなされて自分の声で目が覚めたり。洗濯物を抱えて病院を探す夢、
 追いかけ回される夢を見ては朝から疲れていた。
 ぜん息での入院時は、長引くか、このまま…という事もあるので延命についての確認もされたけれど、3日で
 回復したとのこと。グループホームの見学で、在宅の限界も実感し、母がいるところも想像してみた。
 なんとなくできたけど、ここにいてもおかしくないと思おうとしたのかも。
 その後すぐに以前から話のあった短期入院が 決まった。かかりつけの精神科なので安心もあり、
 少し休めるありがたさも。しかし退院後のことはいつも頭に。




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