へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

昔話

2015年10月30日 | 日記
お年寄りは得てしてそうだけれど、

認知症の母も、昔の話はよく覚えていてよく話す。

母の昔話は、

子供の頃、若かった頃、

「あんたが小さい時」

ともよく言うので、私が子供の頃…

そこまでのエピソード。

内容は、場所、状況の説明や、面白話、苦労話など。

戦時中の事も。


そういう話を聴くと、

私がもっと年を取った時、昔話として、いつの、

どんなエピソードを話すのだろう、と思います。


振り返って考える程に思います。




これといってないなぁ…。






2015年10月23日 | 日記
朝は寒くなったとはいえ、昼間は秋晴れだと暖か。

出掛けるのにカーディガンを2枚重ねしていた母。

1枚でいいよ、と言うと、

ぐずぐず言いつつ、「これでいい?」と見せに来ました。

いいけど、毎日同じだから、別のカーディガンでもいいよ、と言うと、

「カーディガンなんてあったかなあ」


何枚かはあるでしょう。


こういう事は多々あります。

コートを着て、と言うと、

「コートなんてない」


あげく、

「着る物がない」



それでいて、お店で母の服を見ていると店員さんに聞こえるかのように、

「私の? 私、服いっぱいあるもの」

「一生かかっても着られないくらい持ってる」



ないない言うから見てるんでしょう。

的外れな自慢に恥ずかしくなる。


とにかく茶色が好きな母。

私が明るい色を用意しても、

「白い」

と却下。


いつでもたぬき役ができます。




ロング・グッドバイ

2015年10月06日 | 日記
新聞に、作家・中島京子さんのインタビューが載っていました。

中央公論文芸賞の受賞インタビューです。

対象となった作品は 『長いお別れ』 


テーマは認知症。

実の、亡きお父さんが認知症で、小説ですが、事実に基づいたエピソードもあるとか。




長いお別れ…『ロング・グッドバイ』

認知症を英語では、こう呼ぶことがあるそうです。

少しの物忘れから始まって、

段々いろいろな事を忘れる。

覚えられなくなる。


そんな認知症の特徴を言い表しているのですね。


今、ロング・グッドバイの途中なのか。