へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

たった4時間でも

2016年03月30日 | 日記
母がデイサービスの日は、

母といる時間が短い。

朝、母が早起きしても2時間半くらい。

夕方帰宅して、

お風呂、ご飯、薬を済ませると、もう横になるので1時間半くらい。


たった4時間ほどなのに。

出掛けるまでのバタバタ。

出掛けてからも、何をしていても母はよぎる。

自分の買い物に出ても、これ母にいいのではないか…となる。

午後になれば、あと何時間…

ああもう帰って来る…

と、

ものすごい存在感。

結局、気分転換なんてできてるんだろうか、と思う。

気持ちも新たに、帰宅した母を迎える…という事がありません。

なんとか気分を上向きに変えたいなあ。

2枚でいくら?!

2016年03月28日 | 日記
母に、

「これ2枚で10円?」

と、差し出された手の平を見ました。

そこには、50円玉4枚。


2枚で100円。

50円玉だからね、2枚で100円。


「ふ~ん」



母は、1円玉を

「これ使えるの? おもちゃ?」

と言う事があったりします。


認知症のこういう所は、ほのぼとしてかわいらしいなと思います。


今、母が1人で何か買う時は、札出し。

そのおつりで50円玉もたまったのでしょう。


今後、お金に関して、どう認識が変わっていくのでしょうか。






また閉め出し

2016年03月25日 | 日記
先日に続いて、今朝も。

私が玄関から庭に出た後、ドアが開いたと思ったらすぐ閉まり、

カギを掛ける音がしました。


また閉め出された。


先日は、私が出てしばらくしてからだったので、

ただ、カギがかかっていない、不用心だという思いだったでしょう。


今朝は、私が外に出たと、家の間取りや母の位置からして、はっきりわかったはず。

そして、出てすぐにドアを開ける。

庭も見ずに、すぐ閉める。

カギをかける。


前回同様、ドアをコンコンドンドン、ピンポンピンポン。

「はーい」

母のよそゆきの声。


ドアを開けたら私。

「あらっ」


なんで閉めるかなあ。


「……」不穏。




デジャヴか。




思えば、認知症の介護って、デジャヴの連続。


お墓で

2016年03月24日 | 日記
母とお墓に行き、前回の線香の燃え残りや灰を、持参したレジ袋に入れました。

それを置き、私だけ

水場に行って花挿しの水入れや茶わんを洗ったりして戻る。

すると、母が、袋を逆さまにして、バサバサ。

見ると、入れた線香の残りがありませんでした。

あれ?! ここに入れたお線香、捨てた?!

母にきくと、

「お線香?! ないよ」

これに入れて持ち帰るんだよ。


母は袋をガサガサさせ、「入ってないよ?!」



ふと見ると、まだお墓が建っていないスペースに、短い線香がパラパラと…。


ここに捨てたの?!

「捨ててないよ!!」



黙って拾えば良かったのでしょうけど。


お墓にごみを捨てるってどういうことよ?!

と言ってしまいました。

もちろん母は不穏に。

駐車場までの数メートルを時間をかけて歩く。

車に乗ると、

体調が悪いアピール。


私は一切母を見ず、コメントなしで車を走らせ、買い物へ。

その頃には母はもうお墓に行った事も忘れているので、

普通に店内を歩き、目についた物に

「これ何?」

「これ見て」

などど言い、

子供がいると、

「あら~かわいい~」

などと言っていました。




お墓参りの際に出たごみは持ち帰りましょう。

そういうルールも母はわからない。

そして、自分ちのではなく、よそのスペースに捨てる。

それが悲しくなりました。


母はもうわからないんだなぁ…。

と思い知る事が、この先もっと増えるのでしょう。










閉め出し

2016年03月17日 | 日記
ちょっと庭に出て、戻ろうとすると、

玄関のドアが開かない。

母が閉めたのです。

単に、カギが開いてる、不用心、と思っての事でしょう。

私が外に出たのはわかったはずですが。

ドアをコンコン叩いても、ピンポンを押しても、ドンドン叩いても返答なし。

母は来客の応対をしなくなったので、

誰か来たけど家の中にいる私が出るだろう、と。

窓に回り込んで見ても姿は見えず。

ドンドンピンポンを繰り返していると、やっと

「はーい」

母が来ました。

よそ行きの声です。

カギの開く音がしてドアが開くと

「あらっ」


なんで閉めるのよ。


思わず言うと、

私が外に出た事を忘れ、ただ不用心だからと閉めただけの母は不機嫌になり、

荒々しく自室へ。

母が来客の対応をしないのは、セールス対策のためにもいいのですが。

悪天候の日じゃなくてせめてもの幸い。