へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

やさしい時は逆にせつない

2015年03月29日 | 日記
このところ、母が腰痛でしんどかったので、

よりいっそう見守り強化してました。

自分がやさしくなると、

やさしくできていると、

あれ、もしかしてこの時が長くないんじゃないか、と思えて

せつなくなります。


そして、

腰痛もだいぶ良くなって、また家の中をうろうろして、ガサガサゴソゴソ何かやっていると、

ああもう!

となる。


でも、

今後、腰も、内臓も、認知症も良くなる事はなく、衰える一方なのは確か。

いつもやさしくなれるよう

穏やかに過ごせるようにしたい


…けど。


干した洗濯物を干し直されて、イラッとするのでした。








直線で

2015年03月26日 | 日記
朝、母の腰痛がひどそうだったので、

病院に行くからと言うと、

「年だもの仕方ない!!」

不機嫌に言い放つ。

起きるのを補助しようとすると、

「私にかまわないで!! 1人でやるから!!」


部屋を出て様子を見ていると、起きて来て、用意していたご飯を食べ出しました。

食べ終えたので薬を出したら、

なんだかグズグズしているので、

飲んだら病院に行くよ、と言うと、

「え?! 私、咳してた?」


風邪で行くのだと思っていました。

腰だよ、と言うと、

「…いいわ。もう治んないもの」

それも診てもらわないとわからないから。


なんとか病院に行き、駐車場に停めると、

「私、待っていればいいんだね」


私が用事をしている間、車で待っている事があるので、そのパターンと思ったようです。


自分の事で来たんでしょう!

「ああ」




とりあえずレントゲンと診察を終え、

骨に異常はなく、炎症という事で痛み止めとシップが出ました。



今後は、母の言う事と機嫌の点々に曲線で止まらずに、

病院に行く、という直線1本で行こうと思います。

今日は腰が痛いので病院に行く、診断をあおぐ、とシンプルに。

次に母がどうするか、なんて言うか、ああやっぱり、まったくもう、と、

ゆううつになるよりも。


言い方

2015年03月23日 | 日記
ある所である手続きをしていた時。

必要な書類の説明を受け、ああそういうのがあるんですね、と言ったら、

係りの人

「なきゃおかしいでしょ」



とりあえず要点を聞き逃さないようにして、帰りました。

あの言い方…。

思い出すとゆううつに。


そして気づく。

ああ。そうか。

母はいつも私に、こう思ってるんだろうな。

こういう気持ちになってるんだろうな。


帰る途中、

母に服でも買って行こうと、こっそり罪ほろぼし。

3店回ったけど、母の好きそうなのなかったので、

代わりに(?)お弁当を買いました。

デイから帰った母は、完食しました。













不穏な母への対応

2015年03月21日 | 日記
ああもう。

下手過ぎる。

なんでこんなに下手なんだろう。

毎日毎日、下手。



病気なんだから。

病気がさせているんだから。

さあ、女優になったつもりで演技。


そこの枠に

手を掛けるけど、つかめない。

もう、

空しいと思う時期は過ぎたけど、

認知症は介護者の気力をなくす。






「私は持って来ました」

2015年03月19日 | 日記
母と外食をする事があります。

たいていランチのメニューから選ぶので、

コーヒーなど飲み物がついています。

ついていない場合、店を替えたかったり、

母がお腹いっぱいになるので、

「お飲み物は」ときかれると、断ります。

でも、

私が断る前に、母がきっぱりと言う事があります。

「私は持って来ました」


母は、出掛ける時、たまにマイボトルにお湯やカルピスなど入れて

バッグに入れる事があります。

ほんとにたまにです。

それで言うのです。

ファミレスでも。

おしゃれな店でも。

静かな店でも。


お店の人は、ちょっと笑ってメニューを下げます。



言ってやった。

セールストークに乗るものか。

そんなドヤ顔。



私は、あわてた後、

なんだかおかしくなります。