へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

母のいない母の日

2022年05月08日 | 日記
一昨年の母の日は、カーネーションの鉢植えを抱えた母の写真を撮りました。

去年の母の日は、母は入院中でした。

今年の母の日は、初めて母のいない母の日です。

カーネーションは飾りました。

『おかあさんありがとう』というプレートがついていました。


相変わらずの日々です。

手持ち無沙汰のままうろうろしている感じです。

例えば。

コロナ禍じゃなくて、認知症じゃなくて、死期が迫っている時に、何か言葉を残してくれたら。

何か会話できていたら。

そういう重いものが持てたら落ち着けたかもしれない。

父は、入院中、また退院後、せん妄のような、認知症のような

症状がありましたが、

最後に入院した時に、はっきりとした意外なことを言って、あれっと思いました。

その数日後に亡くなり、それが最後の言葉ではなかったし、

教訓でも思い残したことでも家族にあてた言葉でもなかったのですが、

父が自分で自分の人生に区切りをつけたような感じだったので、

私はそれが父の残した言葉と思っていて、

それは支えにもなりました。

でも母にはそういうことがない。

コロナ禍の入院で会えず、認知症も重くなり、会話もままならなくなって。

最後のリモート面会、また、亡くなった日、意識のほとんどない時に、

お母さん、と言うと反応はありましたが、

どういう意味の反応だったのかもわからず。

死後に現れたりのメッセージ的なものもなく。

こんなにも不思議なままなものなのかと、それが不思議でなりません。

母が亡くなってからの母の誕生日には、

今日は母とばあちゃん(母の母親)の日、と思いましたが、

この母の日も、母がばあちゃんに感謝しているはず、と思えます。


衣類の整理をしていて、母の夏物も見直して、Tシャツなど、

これは私が着られそうだな、と見ていたら泣けてきました。

あまり着ていなかった物は、叔母にもらってもらいました。

よく着ていた服、似合っていた服はとってあります。


GWも終わりですね。