どうぞ

母の付き添いで病院の待ち合い席にいると、

少し離れた席を立った女性が忘れたであろう帽子を、

隣の席の女性が手にして、

「お帽子どうぞ」

と言いました。気付いた女性が、

「あらっ、どうもすみません」


…という場面がありました。




お帽子どうぞ、かぁ。

私なら、忘れましたよ!!　だなぁ。

忘れましたよ、と言われると、ああ自分は忘れたんだ…と思うなぁ。

お帽子どうぞ、と言われると、笑えるかもしれない。


“忘れる”“忘れた”という言葉のおよばない母にも、

どうぞ、と言ってみようかなぁ。

ベビー飲料

母が普段飲むものは、お湯、水、カルピス(自分で作る)、ティーパックのお茶などです。

冷蔵庫に、ストロー付きの小さい紙パックの飲料も入れています。

元々、父の介護中、

父が好きな時に冷蔵庫を開けて好きな物を飲めるように、いろんな種類を置いていました。

それを母も飲むのですが、

味が気に入らないのか、忘れるのか、

飲みかけのパックが家の至る所に…。

ああもったいない。でも飲むなとも言えないし。

そんな日々でした。


父が亡くなった後も、何本かは常備していました。

ある時母の部屋で、また飲み切れていないパックを見て、思いました。

量が多いんじゃないか。

1本飲み切る事もあるのですが。

子供用のかわいいパッケージの小さい飲料があり、

それも利用していましたが、もう少し種類が欲しい…

そこで、ドラッグストアのベビーフード売り場で、小さいパックを購入。


100mlです。

麦茶もノンカフェインなど、身体にも良さそうな感じ。

そしてやはり飲み残しもありません。

何かちょっと飲みたい時など、ちょうどいいようです。