へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

母、救急搬送

2018年02月23日 | 日記
先日のこと。

母が廊下から呼んだような気がして出てみると、壁に手をついてじっとしていました。

どうしたの?!

答える間もなくくたくたになったので、慌てて支える。

とりあえずその場に座らせました。

具合悪い?!

「…うん」

そのまま意識がもうろうとして来ました。

息を吐く時に「うーー」といううなり声を出す。

大丈夫だから、ゆっくり吸って、吐いてと言うも、声もなくなり倒れ込んだので119。

搬送され、いろいろ検査してもらいました。

結果、

特に異常はなく、トイレから出た後という事もあり、排尿・排便の影響が血圧などに出る

状況失神ではないか、との事。

治療もなく、帰っても大丈夫と。

母も終わる頃には元気になりました。

ただ、年齢的な事もあり、これからも繰り返すかもしれませんと言われました。

後日、脳外科受診の際、主治医に報告すると、

続くようならアリセプトをやめた方がいいかもしれません、

トイレとお風呂の後は気をつけて、と言われました。



母はデイサービスにも買い物にもいつも通り行っています。

やれやれ。







試食をバッグに

2018年02月18日 | 日記
母と買い物に行くと、

日曜日なので食品売り場の試食があちこちに出ていました。

私は素通りしましたが、母は勧められるままに手にしました。

ヨーグルト。

すると母、その小さい容器を自分のバッグに入れようとするではありませんか。

入れちゃダメだよ、食べて、入れ物はそこに捨てて、と言うと、ささっとかきこんで

容器を試食コーナー備え付けのゴミ箱に捨てました。

食べたくなかったのか、その場で立って食べるのに抵抗があったのか。

少し進むとまた試食。

私は素通りしましたが、母は勧められるまま手にしました。

カレー。

するとまたもや母、バッグに入れようとしました。

入れないで、しかもカレーを。

食べないなら、とそれをもらい、私も食べたくないので離れたゴミ箱に捨てました。


試食すると係りの人が喜ぶので、いい顔をしたい母は乗ってしまうのです。

食べるならいいけれど。

食べもしないでバッグに入れるのはやめて。






歯の掃除拒否?!

2018年02月17日 | 日記
去年、数ヶ月かけて歯の治療を終えた母。

先日、定期チェックがありました。

何かあったら声を掛けます、と言われ私は待合室で待機。

その前に、

「どこか気になる所はありましたか?」と聞かれ、考えていると、母、

「ここがちょっと」

と頭を指差す。

「もうね、1人じゃどこにも行けなくなりました」

…今、歯の話だから。





すると間もなく衛生士さんが来て、

「もういいですと言われました」

え?!

「まだ途中なんですが、水を流して機械で掃除するのが苦しいのかもしれません」



口のはしっこにバキュームを入れて水を吸い取りながらではありますが、

あれは確かにしんどいかも。

でもまだ途中…しかも、磨き残し、歯石などまだあるとのこと。

歯茎の腫れもあるようなので、

1度きれいにしてはおきたいですが、無理に続けても…。

それで、ブラッシングで後少し続けることになりました。

機械じゃないと取れない所はそのままになってしまいますが、と。

また数ヶ月後に予約を入れておしまい。



朝晩、声を掛けて歯磨きを促してはいるのですが、

夜中に飲み食いしたり、

夕方布団に入って、ご飯やお風呂に起こしても

「今日はいい」

とそのまま寝てしまったりするので、なかなかきちんとできません。

新たな虫歯がなかったのは幸いですが。







対極にあるような

2018年02月12日 | 日記
昨日の新聞に、女優・藤真利子さんのインタビュー記事がありました。

亡くなった、要介護5だった母親の介護についてです。

身体が不自由で様々な病的症状もありましたが、

認知症ではなかったようです。

仕事の時はヘルパーさんを頼んでの在宅介護。

介護をつらいと思った事はない、亡くなった事が1番つらい

生き続けて欲しかった、介護を続けたかった、と。

介護中の人にメッセージをと言われると、

「(介護できる事が)うらやましい」





その後、図書館から借りていた本を読みました。

NHKスペシャル取材班による『母親に、死んで欲しい 介護殺人・当事者たちの告白』

ほとんどが認知症の家族…母親、夫、妻などに手をかけてしまった話です。

その中で、ある男性が、介護殺人をしてしまった人に声をかけるなら、と問われ

いろいろな思いがあるけれど、

「ああ介護終わりましたね。終わったんですね、と声かけたい」

という一節がありました。




はからずも、対極にあるような実話を続けて読みました。



母の話の真相

2018年02月01日 | 日記
母は車に乗っている時、道路沿いの家を見て、

「ここ○○さんち」

とよく言います。

5~6回言います。

○○さんは同じですが、全部違う家をさして。


母にきいてもはっきりしないので、

スタッフさんに、デイサービスに、○○さんはいるのか聞くと、います、と。


なるほど。きっと送迎車で一緒なのだろう、それでその人の家を見て、

似たような家があると、あっと思うのだろう…と解釈していました。


先日またスタッフさんに、○○さんは母と仲がいいのか聞いてみました。

すると、「う~ん…」と首をひねる。

母と仲良しの人は他にいて、○○さんは動作に注意が必要で、スタッフが声がけする事が多いので、

それをきいて名前を覚えたのではないか、と。

玄関に行って出ようとする○○さんを、母が止める事もあるそうです。

そして、デイサービスから見て、うちと○○さんの家は真逆の方向なので、

送迎車が同じになった事はないと。


母は○○さんの事を、こんなあだ名がある、と別名で話したり、

エピソードを話したりしていましたが、

それはいずれも○○さんの事ではないとわかりました。



そうだったのか。

何人かの思い出や印象が混ざっているのでしょう。

真相がわかってすっきりしましたが、

ちょっともの悲しくもあり。