へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

まとめ終わって

2023年06月25日 | 日記
父母の介護の日々を書き留めておいた10数冊のノート、医療の記録を

まとめ終えました。

片付けの一環でもありましたが、書き散らかした部分も含めて私の内にしまい込み、

記録として読み返しができるようにブログに置こうと。

書き足らないところ、あえて抜かしたところもありますが、一気にやってしまいました。

病院、施設、医療、介護に関わった方々には、不満や疑問点もありましたが、

助けてもらったありがたみが大きいです。

ここで、この方で良かったと思った事の方が多いです。

母はデイサービスが大好きで、家で過ごした最後まで行きたがっていましたが、

初期は葛藤もあったようです。

私はデイサービスに関しては、母の好きなようにしました。

行くと言えばその方向で進め、休む、やめると言えばそのように。

毎年、母の誕生日には出掛けたりプレゼントを贈ったり。

デイサービスからはお祝いの写真・メッセージ付きカードをいただきました。

精神科に入院中も寄せ書きの色紙をいただきました。

母の日には兄からカーネーション。私は服のプレゼントなど。

だんだん自分の誕生日も母の日もわからなくなりましたが、

楽しそうにしていました。

ノートを読み返すと、介護はずっと、私には大変でしたが、

認知症の初期の頃と最後の頃が最も大変でした。

ノートには、私が体調を崩した様子や愚痴、自分の似顔絵に涙、顔に縦線など、

何度も記してありました。

あれでは心身の調子を崩すはずだと思いました。

リモート面会中に、母が映るタブレットの画面を動画や写真で撮っていました。

つらくもあり、大切な思い出です。

退院した時のために、新しく準備した物もありましたが、

結局退院できず。

コロナ禍と入院が重なってしまい、毎日のように見舞いに行くのも大変だけれど、

病室で一緒に過ごす時間も欲しかった。離れたままじゃなくて。

介護の記録ノート、雑感を書き留めていたノートは、まとめた物から処分しましたが、

最後のノートだけ、取っておきました。

母も私もたくさん詰まっている気がして。




認知症13年目・10月 まとめ最後

2023年06月24日 | 日記
《認知症13年目・88歳》

〈10月〉
リモート面会。叔母(近隣の母の妹)と。ほとんど目を閉じていたが、叔母の話し掛けにうなづいたり。
一瞬、すごくいい笑顔に。水分は少しとれたとのこと。

リモート面会。起きている時間が多く元気そう。また口から食べられるようになったとのこと。脚の痛みもほとんど
ない様子。画面越しに手を振ると、向こう側の母は画面にタッチしていた。

病院から電話。午前9時半頃。昨夕から嘔吐。病院に来ていただきたい、と。兄がいたので一緒に向かう。
医師の説明。朝、検査の結果、肺炎、腸閉塞あり、胃液たまっている。検査後、意識を失う。血圧測れず、採血できず。
原因不明。

午前10時12分、死亡確認。老衰により死去。


※以降の事は、ブログ2021年10月の『母、亡くなりました』の記事からお読みいただけたらと思います。


⭐︎突然死の可能性、予後数ヶ月と言われてから、1年と数ヶ月。すさまじい在宅介護を経て入院、老衰での最期。
 最後のリモート面会の時、また口から食べられるようになったと聞いたので、少しでも回復傾向なのではと
 思っていたら、緊急の連絡。いざという時は不意打ちだし、覚悟は決めても役に立たない。
 おかあさん。


認知症13年目・7〜9月

2023年06月23日 | 日記
《認知症13年目・88歳》

〈7月〉
夜中、ベッド下で転倒。検査の結果、左大腿骨頚部骨折。骨はずれていない。ベッドで安静にしていれば
1〜2ヶ月でくっつく。手術は可能。折れた所を針金でとめる。
手術しない場合→内科的に現状維持。歩けなくなる。認知症により安静にしていられない。
手術する場合→内科的に悪化のおそれ。歩ける。術後、安静にしていられない。

医師、兄と話し合いの結果、手術はしないことに。保存療法。兄は、リスクを伴う手術より、
車イスでも生きてて欲しいとのこと。

骨折の影響か、発熱。座薬。本人は歌ったり食べたり。動くと痛いと言うことはあるが、自分で
立ち上がったりして安静は難しいとのこと。

リモート面会。病室ではなくみんなが集まるフロアにベッドごと移動、背を起こした状態。
微熱になったが、冷枕。元気そうで笑顔あり、歌い、しゃべる。夜中に起きてしまい、見守りが必要。
リハビリ、活動は上半身中心の風船バレーなど続行。食事は介助だが食べないこともなく、
好きなもの、好きなことへの意欲がみられる。

リモート面会。とても元気そう。病室よりフロアにいる方が、人のいる所を好む母には退屈しない。
〇〇へ行きたい、と言っているとのこと。母が若い頃に住んでいた親戚の家、学校がある。
〇〇のじいちゃん、ばあちゃんと言っていると。

筋力低下の予防で足を動かしたり、骨がつくように足の位置を維持するリハビリ。自分で動き、
歩いてしまい、見守りが追いつかない場合も。転倒した時の衝撃から守る、安心ガードルの購入。
ソフトタイプのガードルの腰の横あたりにクッションがついている。
うがいが難しくなったので、口腔内の清潔のためのスポンジを定期的に購入。

〈8月〉
リモート面会・いとこからのカードの差し入れ。花火の仕掛けがあり、画面越しにやって見せると、
花火がチカチカするのに驚いて見入っていた。言葉が出にくく理解も難しいが、しゃべろうとする意欲あり。
穏やかで元気そう。私を「うちのかあちゃん」と言っていた。

右足を痛がる。痛い所を見ようとすると抵抗。本人は「ごめんね」と言っている。
検査の結果、右大腿骨頚部骨折。前回と同じ、保存療法。原因、経緯は不明。

リモート面会。微熱と痛みがあるようで安静にしている様子。表情とぼしく、すぐうとうと。

申し込んでいたグループホームより連絡。現在の状況を説明し、待機しても先が見通せず、
入所保留ではなくキャンセルにした。

〈9月〉
リモート面会。ベッド上で動こうとするが、おおむね安静にしている。フロアでは歌が流れると手拍子
している。体調に大きな変化なし。

リモート面会。前回より元気そう。笑顔もあり。

微熱。検査の結果、肺炎なし、炎症反応も高くないので様子見。痛みが落ち着いているようで、自分で
歩行している(勝手に)。なるべく安静にできるように精神科で薬調整。上機嫌で歌ったりして過ごしている、
とのこと。

熱下がらず。自分で歩行してしまう。食事とれない。寝ていることが多い。ずっと点滴をしている。
明日予約のリモート面会は寝ているかもしれないが、様子を見ることはできる、と連絡あり。

リモート面会。熱なし。昼食食べたとのこと。ずっと寝ていて反応なし。

内科主治医の話。院内にて。ここ1週間あまり食事をとれていない。聞き取りや診察を拒否。特に悪化
している所はない。衰弱している。点滴は、針を刺すのも数人がかりで、拒否あり、手足を動かすので
抜いてしまう危険が。股関節は、痛みはっきりしない。起き上がろうとする。安静にできない。ベッドの
横に1人で立っていたり。
食事を無理に入れると誤嚥の危険。自分で食べられるようになるのを待つしかない。可能性はなくもないが
わからない。薬、ちゃんと飲めているのかわからない。
年齢的なこともある、認知症がひどい。今の状態を治す方法はない。病院でできることは対処し、様子を見る。
本人がどこまで頑張るか。生命に危険が見られたら連絡する。家族が駆けつける前に亡くなることも。

話の後、少しだけ母に会えた。みなさんが集まるフロアにベッドで寝ていた。ほとんど寝ていたが、
ちょっと手踊りが出ていた。


⭐︎コロナのワクチンは時期が来たらそのつど病院で接種。
 大腿骨の骨折は、骨粗しょう症の薬を飲んでいた時期もあった母にしては、よくそれまでならなかったな、
 とも思った。母は動ける、歩けることで介護側が助かる部分もあったが、それがネックになる事も多かった。
 動けても動けなくても迷惑がかかってしまうのが認知症だなあと思った。
 左の骨折が癒えていないうちに右も。それでも動いてしまう。
 コロナ禍で、ずっと医師とは電話での話、相談だったが、院内でと言うので、重い話だと感じ、
 母に会えたのも、最後かもしれないというはからいだったのだろう。

認知症13年目・4〜6月

2023年06月22日 | 日記
《認知症13年目・88歳》

〈4月〉
リモート面会。ご飯は食べてるか聞くと「おばちゃんのとこではね、食べさせないの」と、ちょっとふざけ
気味に言い、看護師さんに「さっき食べてるとこ見ましたよ」と言われて笑っていた。
微熱続いているが、様子は変わりない。

リモート面会。元気そうだが、10分程度でも後半疲れた感じ。発熱の後回復し、良好。

呼吸の乱れ、血中酸素低め、発熱。気管支を広げる服薬、本人はいつも通り過ごしている、と連絡。

〈5月〉
連休中のリモート面会予約取れず、中旬になった。遠方の母の妹からのお菓子と手紙差し入れ。
体調あまり良くないが、横になると回復するとのこと。兄を見て「あんちゃん」看護師さんが
「娘さんですよ」と言うと、「娘? 娘は私にそっくりなの。みんな言うの」と言うが、画面越しの
私とは結びついていない様子。
立ち上がり「さ、行くか」と言うので、どこに? と言うと「学校」

リモート面会。近隣の母の妹と。食事、水分あまりとれず。動くと苦しくなる。歌、手踊りはしっかりとする。
以前差し入れた、色紙に貼った母の親・きょうだいと、家族の写真を見て、妹を認識していた。
画面をすくうようにして「かあちゃん(自分の母)に持って行く」 少し疲れが出ていた。
看護師さんによると、「電車で行きたい」と言っていたとのこと。

発熱。

リモート面会。元気そう。歌、手踊り。食が進まず、看護師さんが手伝って半分くらい食べる
とのこと。

〈6月〉
リモート面会。元気そう。歌、手踊り。兄を見て、自分の兄弟の名前を呼んでいた。状態は安定
しているが、食が進まず、栄養補助ゼリーを1日かけて食べているとのこと。


⭐︎大きく体調を崩すことはないが、発熱しやすく、そのつど検査、服薬などし、様子見。
 元気な様子を見せるが、体力、集中力はなく、認知症を含めての衰えを感じた。
 シャワーチェアを物置にしまった。

認知症13年目・1〜3月

2023年06月21日 | 日記
《認知症13年目・88歳》

〈1月〉
入院が長引いているので、メンテナンスも含めてレンタル介護用ベッドなどを
一旦引き上げたいと連絡があり、搬出。

歯科検診、髪のカット。カットは事前に連絡があり、お願いすると行われる。実費。

花を口に入れたと連絡。飲み込んだかは不明。口の中の物は取り出して医師に報告、
様子見に。今後気をつけるとのこと。

近隣に住む母の妹夫婦にリモート面会に行ってもらった。現状を知らせるのと、母が
覚えているうちにと思ったが、わからなかったようだ。「寒いからあっちに行く」などと
席を立とうとするなど。

筋力が落ちないように院内散歩、リハビリなどしている。食事は集中が続かないが
食べないことはない。

〈2月〉
苦しいと言うことがあり、院内の循環器内科受診。体内の余分な水分、塩分を排出し、心臓の
負担を減らすため、利尿剤。おおむね普通に過ごしているとのこと。

病院から書類と一緒に昨年のクリスマス会、元旦の写真届く。クリスマス会の表情は硬かった。
元旦は少し笑っていた。母の写真はずっと笑顔しかなかったので、気落ちしつつ受け止めた。

内科主治医の話(コロナ禍のため電話)。2月に入り胸の苦しさ、痛みをうったえる事が多い。
薬の効き目も悪くなっている。認知症がひどく、診察に抵抗する。急変、突然死があることを
承知していて下さい、と。

弄便は落ち着いていると聞いていたが、便がついた手で触ったり、便を中に入れてしまうので、
コップをもうひとつ用意、との連絡。

リモート面会では元気そうな様子。

〈3月〉
イスに手が当たって内出血、様子見との連絡。

リモート面会で、私の名前をいつもの呼び方で呼んだ。これが呼んでもらえた最後になった。
兄のことは自分の兄弟の名前で呼ぶ。いつもの手踊り。歌は珍しく『野崎小唄』

服が何セットか必要、との連絡。上はかぶって着る、ボタンのない物。ボタンや飾りは食いちぎって
しまう。

髪のカット、今後は連絡せず、2ヶ月に1度やっていいかとの伺い。

発熱。インフルエンザは陰性。座薬で様子見。その後、微熱が続き、検査し、薬で調整。
本人は活気ありとのこと。

リモート面会も混んでいるので思うように予約取れず。



⭐︎当初の入院予定の3ヶ月を過ぎたが、退院の見通しなく。たびたび体調も崩す。
 突然死の可能性は前年夏に心臓で別病院に入院した時から言われていたので、ずっと緊張が続いていた。
 リモート面会は慣れていないのでもどかしいし、集中力のない母の気を引くのにとても疲れる。
 兄はハイテンションで、私はドン引き。