自己満足を

ドライブが大好きな母ですが、

私は運転が苦手。

買い物がてら、近場をくるくる回っています。

あまりにもマンネリだなあ…と、最近は少し距離を伸ばしたり、

新しい道を通ったり。


ちょっと遠くのスーパーに行った時、

母が、

「ここにあの人いるの?」

と言いました。

知っている人がスーパーに勤めているのです。

ここじゃないけど、もう少し行った店にいるよ。

と言うと、そこに行ってみたい様子。

ちょうど地図本を乗せていたので、行き方をチェック。

3つめの信号を右…次左…次を右に曲がってずっと真っ直ぐ…

頭に入れて、出発。

無事に着いて、買い物をしながら店内を見ましたが、

知り合いはいませんでした。

いないね、休みかな、と何度も母に言いました。

車に乗って、また、いなかったね、と言うと、

「あの人が何?」

ここにあの人がいるから行きたいって言ったから来たんだよ。

「ここ?」

○○だよ。

「ああ…」



仕方ないとわかっていても、がっかりしました。

母が行きたがって、地図で調べて来て、人を探しても、

それは私の自己満足なんだな、と。

いくら母の希望だったとしても、希望した事をすぐ忘れる。

出発した後、すぐ帰ってもわからないだろう。

途中で戻ってもわからないだろう。

だから、母の希望をかなえようとするのは、私の自己満足。


それなら。

自己満足を次々やってやろう。

母の上下するテンションに振り回されず、

芯の通った自己満足を。

7年

以前、認知症に関する公開講座で、

認知症と診断されてからの予後は7年と聴きました。

外国では、また日本でも前は5年だったとのこと。

個人差はあるでしょうが。


母は診断されてからは4年。

発症はもっと前でしょう。

これから母はどうなるのか。

進行して、いろいろな機能が果たせなくなるのか。

他の病気になるのか。

徘徊が始まるのか。

わかりません。

が、時々気が急いて、今年中に

あれを買ってあげよう、あそこに連れて行こう、それよりあれが先か、などと

計画が頭の中でぐるぐるになります。

こんなに気が急くのは、私に将来の時間がないからか?!

しまいにはそんな事を思ったり。

腰痛

最近、

腰痛で起きられなくなる事のある母のために、

折り畳み電動ベッドを購入しました。

父は介護用ベッドをレンタルしていましたが、

まだそんなに本格的じゃなくていい。

そして、持ち運びしやすい車イスも検討中。

足腰は強かった母ですが、年には勝てず。

出掛けたがり

母と買い物に行き、帰宅してから私は歯医者へ。

歯医者に行って来ます。

と出掛ける私を

「付き添いはいらないの?」

と見送ってくれた母。

治療を終えて帰り、茶の間に顔を出した私を見て、

「どこに行くの?!　私も行く!!」


上着を着て、バッグを持っていたので、これからどこかに行くのだと思ったようです。


歯医者に行って来たんだよ。

「ああそうなの?」



見送ってくれたのにな。

忘れたんだな。

そして今まで私は家にいると思っていたんだな。



「どこかに行く?」

え?!

「どこかに行く?!」

え…行く…?

「行く行く!!」



車で近場をひと回りして、コンビニの駐車場でコーヒーを飲みました。

そんなんで、母は満足します。

とにかく少しでも出かけたい。


元気なうちですからね。

こんな事でいいならなるべく連れ出してあげたい。

介護用品カタログ

父の介護をしていた頃に見ていた


介護用品カタログ。

介護用品の他にも、食品、文具などなどいろいろあって、

便利グッズに、こんなのがあるんだ!　と驚いたり。


新しい号が届きました。

父もいないし、やめようかな…。

でも…

そのうち母に必要になるかな。

情報を仕入れておくのは良い事なので、まあいいか。

無料だし。

カタログを見るのは好きだし。