へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

父、在宅介護の1日

2023年05月05日 | 父のこと
肺気腫や前立腺肥大などで約2ヶ月の入院後、

在宅酸素療法、要介護となった父は、

朝は7時頃に起きてダイニングで新聞を読みながら朝食。

服薬。

その後は茶の間で読書したりテレビを観たり。

そして昼食。自室で服や持ち物のチェック。新聞やテレビ。

そして夕食。就寝。という1日の流れでした。

それがだんだん食事以外ベッドで横になる時間が増えました。

具合が悪いか聞くと、眠いだけと言ったり。

夜中は咳き込みが多く、頻尿のためトイレに行ったり

尿瓶を使うことも多いので、熟睡できていないのでしょう。

服薬は錠剤数種の他、吸入もあったのですが、それが上手くできない。

私が用意し、吸入器もセットして、はい吸ってーーーとタイミングを

測りましたが、吸う力が弱かったです。

食事もだんだん食べたり食べなかったり。

やわらかい、食べやすいものにするため、ブレンダーが役に立ちました。

見た目で何かわからないとつまらないので、通販のソフト食も購入。

魚、野菜など形が整い、調理されて小袋入り。

急に、今食べると言われた時にも助かりました。

お高めですがまとめ買いして冷凍庫で保存していましたが、

ある時、母がそれを3、4袋、フライパンで混ぜ合わせました。

せっかくの形がなくなり、味はおかしくなり、そしてもったいない。

がっかりしましたが、残りを他の冷凍食品などの下に入れて、

見えないようにしました。

父は梅干し入りのみそおにぎり、ラーメンを好むようになりました。

ラーメンは、作ってから時間を置き、冷めてのびたもの。より味の濃いもの。

焼酎も飲みました。

お風呂は、心臓に負担がかからないよう、

シャワーチェアや浴槽イスなど用意しましたが、本人が不安がり、

入っていませんでした。清拭も拒否。

母や私が外出から帰ると、お風呂場が散らかっていたり、

ぬれたタオルが放ってあったりしました。

父が体を拭いたんだな、とわかりました。

ある時、帰宅して父の様子を見ると、

上半身裸で、ぬれタオルを当てていました。

1人でやりたいのだな、できるのならいいよ、と思っていると、

「きたえるために冷たいタオル乗せた。でも心臓トカトカする」

しなくていいよ!

退院時に主治医から、認知症になっていると思われます、と言われましたが、

父が検査をするはずもなく、本当のところはわかりませんが、

せん妄ではあったと思います。

熱が62℃出た、この家は病院から借りてるんだな?

100円ショップで1,000円で売ってるから買って来い、

T字カミソリを歯ブラシと間違える→隠しました

近所の家の電気がついていない、停電だ、と夜中に起こされる→

家の電気や街灯はついている、

曜日、時間があいまいになる、などありました。

失禁も増えました。

1度、「おばちゃ〜ん。まだ起きてるか〜?おばちゃ〜ん」と呼ぶ声がして、

おばちゃんて、母か? 私か?

まあ、私だろうなと行ってみると、父は一瞬驚いた顔をしました。

おばちゃんとは母のことだったのか、

どこかのおばちゃんと認識していたのは実は娘で

びっくりしたのかわかりませんが。

穏やかとは言えない、父の1日でした。

主治医に、体力づくりとか、きたえる時期ではない、ただただ安静にと

言われましたが、時々体操をしている父に、

回復の見込みはないようなことは言えませんでした。

父に頼まれて買い物に出ると、

「お父さん1人にしていいの?」などと他者に非難するように言われましたが、

父に頼まれたのだから仕方ない。

私は、体操をして苦しくなっても、

帰宅して父が死んでいても、それは私のせい、

私の責任だと決めていました。

その上で、父の思うようにすればいいと。










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