へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

ふいのお客様

2015年11月29日 | 日記
親戚が来ました。

1ヶ月以上前の、うちの父の命日を忘れていたと。

うっかりして申し訳なかったと。

私もびっくりしましたが、

母もあたふた。


「喜んでると思います」

などとにこやかに対応していましたが、

お茶を飲んですぐに帰られた、その後、

「私、何すればいいの?」

「今日、お父さんの命日なの?」

「今日、なんなの?」

「これ(お土産)は何?」


ひとしきり混乱して、落ち着きました。


うちは狭いですし、父が気難しかった事もあり、来客の多い方ではありませんでした。

ですので、ふいのお客様を迎えるスペースも心構えもなし。

でもまあ、ありがたいですね。

本当に父も喜んでいるでしょう。

母はお土産のお菓子に喜んでいます。














エゴマ

2015年11月24日 | 日記
親戚から電話が来て、母が楽しそうに話していました。

母が認知症と知っていて、時々話し相手になってくれます。

すると、

「エゴマ? ああエゴマ!!」

と母。

今、いろいろ油が流行っていますね。

認知症にいいとか。

それで提案してくれたのでしょう。

「エゴマ油を、何? 炒め物とかに使えばいいのね?」

「えっ、飲むの?! 小さじ1杯…書いた書いた」


後で電話横のメモを見たら、

アボカド、ナットー、とも書いてありました。

それにかけたり混ぜたりするよう言われたのでしょう。


しばらくして、別の母のメモを発見。

『もの忘れや認知症にならないようにするには、エゴマを食べる事』

油じゃなくてそのものを食べる事になっていました。

そして、

認知症にならないように…


ねぇ…。



認知症だ!! 

とパニックになったり

認知症だ……

と落ち込むより、

認知症にならないように、と思う方が前向きでいいような気もします。



もう、

このメモが何だったのか、忘れたようです。

お菓子チェック

2015年11月12日 | 日記
いつもデイにお菓子を持って行きたがるので、バッグをチェック。

すると、上履きの中にクッキーとチョコ発見。

そっと出しておき、しばらくして見ると、また入っています。

最近は、私がチェックしていると気に障るらしく、

「何?!」

と強く言って来ます。

お菓子を持って行ってはダメ、と言うと、

「みんな持って来て交換してるんだよ?!」

「じゃあいいよ。私だけ持ってなくて黙って見ていればいいんでしょ!!」

不穏になり、ドアをバンッッ!! と閉めて部屋へ。


しばらくして、カサカサ音が。

またお菓子を探してるな…。

お菓子はダメだよ。

「持ってないよ、ほら」

手を広げて見せます。

ポケットをチェック。

「あはは。ないよ、何も」



ありました。

ズボンと背中の間にはさんでいました。


バレたのが悔しくて、また不穏に。

デイでは、スタッフの目を盗んでこっそりおやつ交換をしている利用者がいるので、

持たせないように言われています。

「○○さん(母)は持って来ていないようですけど」

と言われましたが、バッグに入れます。

お菓子を隠しておくと、小さいヨーグルトやパンが入っていたり。


帰宅後のチェックでお菓子を発見する事も。

持って行ったのがそのまま。

もらったとわかるようなお菓子が入っている事もないので、

もしかしたら、交換している人達を眺めているだけなのかもしれません。

仲間に入りたくて持って行くのかもしれません。


でも禁止は禁止なので、当分朝の攻防は続くと思われます。