へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

母のしわしわ顔にクリームを塗りたい

2021年09月25日 | 日記
先日、病院から連絡があり、

微熱が続いていて食欲もなく点滴をしている、

寝ていることが多いとのことでした。

翌日がリモート面会の予約日だったのですが、

眠っているかもしれませんが、様子は見られます、と言われました。

それでもいいからと行ってみたら、やはり眠っていました。

声がけはしてみましたが、反応はありませんでした。

薬のせいもあるかもしれません。

でも、その日はご飯も食べ、熱も下がったと聞かされ、ほっとしました。

思えば面会のうち、

調子が悪かった次の面会では必ず良くなっていました。

2回続けて悪いという事がありません。

体調を崩していると聞いた後の面会でも回復していたり。

なので、

今日は調子悪かったな、と思っても、

次は元気になっているだろうと思うのです。

ずっとその繰り返し。


やせて、しわしわになった顔を見ると、

在宅の頃はいつも母に、洗顔の後、手入れをして薄化粧をしていたことを思い出し、

早くクリームを塗ってあげたい、と思います。

在宅介護には限界が来ていたので

離れて精神が保たれたのも事実ですが、

急にいっさいの世話がなくなったのもまた、

ストレスにはなっているのだろうと思います。

母の顔の手入れをするのは好きでしたから。

霊感はないけれど

2021年09月08日 | 日記
バス停でたまに会う人がいて、名前も知らないのですが、

同年代の女性で、バスが来るまでのせいぜい2、3分に

ちょっと話すようになりました。

父親はすでに亡くなり母親が同い年。

うちは入院中、向こうは施設に入所。

似ているところがあり、会うと、いかがですか? 変わりないですか?と

聞き合いました。

先日久々に会ったので話すと、その女性の母親は

亡くなったとのことでした。

急だったようです。

認知症だけど元気、というところもうちと似ていたので、

驚きました。

そして、次はうちだな、と思いました。

元気でも急にその日は訪れる。

母はいつ心臓が止まってもおかしくないと言われて1年が過ぎました。

女性は、

「年も年だし、覚悟はしてたんですけどね。でもやっぱり親となると…」

と、目を赤くしていました。

私もとっくに覚悟はしていました。

でも思い描くだけで、覚悟なんて結局無駄なんだとも思っていたので、

気持ちはわかりました。


先日のリモート面会で、

母は元気でした。

言葉は少なかったですが、表情は豊かで笑顔も見られました。

体調も変わりないようです。

でも、今にも連絡が来るのではないかという緊張は続いています。


父の時は、在宅介護しながら、

なんとなく、いつ頃とか、何時頃、という亡くなる時期、時間が

わかりました。

それでもその先の、例えばお正月に父が食べられそうな

ソフト食のお節料理をネットで探したりしていましたが。

入院して容態が悪くなり、何度か病院から電話をもらい、

駆けつけながら、大丈夫、今度も大丈夫、とわかり、

ああだめだったな、と思った時は、やはり亡くなっていました。

私がなんとなく思っていた時期と時間でした。

それを思うと、

母に関しては、全くいつ頃とも思い浮かばないのです。

父より母とのつながりが強いのに。

だからでしょうかね。

心臓が悪く、突然死の可能性もあるので、

駆けつける間もなく亡くなることもあります。

その時は、何か合図してくれたらいいなあと思います。

亡くなったことを母から知らされたい。

私は霊感なんて全くないのですが。

母のことくらいは感じ取れたら。