へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

春のお彼岸 

2023年03月19日 | 日記
お墓参りに行きました。

日曜日で天気も良く、墓苑は賑やかでした。

黙々と掃除、お参りをし、買い物をして帰宅。

お墓参り、あるいは仏前で、初めの頃は、お線香を上げて手を合わせる時に、

何と唱えたらいいのか迷い、

報告したり願ったりで長くなりがちでしたが、

今はただ

穏やかでありますように、とだけ。


スーパーのハンドクリーム売り場で、

そういえば最近手の甲のしわが気になるなあ、と思い、

良さそうなのは…と見ていて思い出しました。

母はとても自分の手の甲を気にしていました。

しわ、しみ。

年相応だし、気に病むほどではないのですが、

自分の手を見ては、きたないきたないと言い、

手の甲にファンデーションを塗ったりしていました。

それで、よくハンドクリームを手に出してあげたり、

それを口に入れようとするようになってからは

塗ってあげたりしました。

ハンドクリームが並んだ棚を眺めて、

母に、もっとちゃんと選んで、ケアをすれば良かったな、と思いました。

しわ、気になるよね、と。

でも、あまりにも何度も、きたないきたない言うのでうんざりしたのも事実。



それにしても3月の日の経つのの早いこと。

早過ぎる。










亡き母の誕生日

2023年03月04日 | 日記
先日、母の誕生日に1人で外食しました。

母の生前、誕生日によく行った店で、

年々食の細くなった母にぴったりの、量がほどほどの御膳で

盛り付けもかわいらしいランチ。

亡くなってからも誕生日を祝いたい気持ちは変わらないですね。

そしてやはり食の細くなった年配のご婦人に人気のようで、

店内の席もすぐに埋まりました。

認知症がひどくなったり、入院したり、コロナ禍で外出外食できなくなったので、

数年振りでしたが、

その頃と同じメニューに、

母が喜んで食べていた姿が浮かびました。


ちなみに、月命日には母の好きだったスタバに行きます。

元気な頃、母は1人でもスタバに入り、コーヒーなど飲んでいました。

帰宅して、

「コーヒージャパンのコーヒーはおいしいね」

と、なぜか名称の後半を言うのでした。

世間では前半さえ略しているのに、と思い笑えました。

認知症になってから、2人で買い物中、スタバの前を通った時、

「ああここはおそばやさんだね」

と言っていましたが、よく2人で飲み食いしたものです。


母は先日の誕生日で、生きていれば90歳になりました。

私は、母が90歳、私が60歳(…とちょっと)で旅行に行くのが夢でした。

車いすかもしれない、

私がわからないかもしれない、

でも母が楽しめそうなら頑張って行きたいと思っていました。

でも、認知症が重くなり、体調も崩しがちになった頃から、

ああ行きたかったなあと思うだけになりました。


この間、近所の方が亡くなりました。80代の女性です。

家族葬とのことで、

近所の方々と一緒に、ご自宅からの出棺の際、お見送りしました。

家に戻りながら、やはり80代の近所の方に、

「お母さん亡くなって、落ち着いた?」

と聞かれ、

なんかまだピンと来ないんですよね〜と言うと、

「そんなもんだよね。特に女親はね。特別な関係だから」と。


そんなもんだよね。