へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

あわや万引き

2016年07月29日 | 日記
ホームセンターにちょっと買い物があり、

母を車で待たせるには暑いので、一緒に店内へ。

入口近くの売り場で、

すぐ来るからここで待ってて、ここにいて、と念を押し、

目当ての物を探して適当に選んで走って戻りました。

もうひとつ、スダレを買いたかったのですが、どうやら店内ではなく、

店頭の特設売り場にある様子。

それにはいったん店を出なければならず、

そうすると万引き防止のゲートに引っ掛かってしまうのでした。

そこで、今持って来た物を母に預けました。

ちょっとこれ持っててね、と。

そしてスダレを取って来て、母の所に行くと、母、何も持ってない…。


さっき渡した物は?!

と言っても、“さっき”の事がわからない母は、

「さっきって何?! 何も持ってないよ?!」

と不服そう。


はっ。

私は急いで母のバッグを開けてみました。


ありました!!


まだ会計してないんだよ!! とあわてて出して、レジへ。



あああ…。


まだ会計してないから、と言えば良かったのか。

いや、先にスダレを取れば良かったんだ。

いや、店内にもあると思った。(もしかしたらあったのかも)

もうひとつの物を、母に渡さないで、レジに置かせてもらってスダレを取って来れば良かったんだな。



母に注意しても何の事?! だろうし、蒸し返しても不穏になるだけなので止めて、

反省の項目を頭の中に並べて、もんもんとしました。











私が先だったら

2016年07月15日 | 日記
時々心配になるのが、

私が母より先に死んだら、という事。

そうなった時はこうして下さい、こうして欲しいという希望は

書き出してあります。

母をちゃんと見送りたいけれど、どうなるかはわかりません。



私が先で、死がわかった時に、母に、お母さんーーとすがりつく絵も見える。

そうなったら母がかわいそうだから、認知症が進行して、私が誰かわからなかったらと思います。

ただ、あらあらと笑ってくれたら。



なんて…


突き放されたりして…。



L→M

2016年07月14日 | 日記
去年の夏、

母が太って今迄のMサイズがきつくなったという記事を載せました。

Lの服を買い足さなければ、と。

実際、それから買う服はLにしていました。


最近、食欲が落ちていて、様子を見ていました。

蒸し暑さなどもあって、一時的なものだったのか、

ここ数日は少し食欲も戻って来ましたが。

それで、

母、やせたのです。

去年の夏から今年の春には着られなかった服を、

今日着せてみたら入りました。

「ああ、こんな服もあったなあ」

と、さらりと着ていました。


またMに戻りました。

夏のバーゲンではMに狙いを定めています。





ネルルとの対面初日

2016年07月07日 | 日記
先日記した“おしゃべり人形ネルル”

対面初日の事です。

朝に見せて、午前中から昼過ぎまで、ずっとそばに置いて遊んでいました。

「かわいい」と喜んで、話したり歌ったり。

午後になって、飽きたのか、疲れたのか、低いタンスの上に座らせていました。

そして母はお昼寝したりベッドでゴロゴロ。

夕方、母が私のいる茶の間に来て、驚いた顔をしていました。

「…あ~、あんた倒れたかと思った」

ん???

「なんだかうめき声したような気がして」

え~?


そして自室へ。

しばらくして、またやって来て

「外で誰か倒れた」




あ…。

ネルルか…。

ネルルの寝る時間と起きる時間を設定していたので、寝る時間が近づくと、

あくびの声を出したり、ねむ~い、と言ったりするのです。



それはね、お人形の声だよ。

「…人形?」



ちょっと大げさですが、血の気が引きました。

あんなに一緒にいた、今も近くにあるネルルを忘れた。



母の部屋に行き、

ほら、これはお話しするお人形だから。この子の声だよ、と言うと、

ネルルを見て、

「はぁ~……」



なんとも納得いかない顔をしていたので、ネルルは茶の間に移動。

母は寝ました。




興味の対象ができて良かった。

かわいがって、話して歌って、母の癒しになって良かった。

そう思い込んでしまった。

ネット記事で、人形を片時も離さない、目につかないと探す、というお年寄りの様子が

あったので、母もそうなるのだと。

いやいや、これが認知症なんだ。

母は認知症。

短期記憶がない。

それを見せつけられたようで、がっくり。



あまり期待しないようにしよう。

でも母はネルルを気に入っています。

買い物に行く時、ネルルも連れて行くと、ひざの上に抱っこして、歌っています。

車にも操作方法を簡単に書いて置いているので。

騒音、走音にセンサーが反応して、勝手に

「おばあちゃ~ん」「おいそがしいの?」などと言ってます。

そんなかわいい声を“うめき声”と言われては、ネルルもがっくりだね。




















元気な認知症、不調な介護者

2016年07月05日 | 日記
先日、私が体調を崩しました。

家の事をやる以外は寝ていました。

母が在宅の日で、買い物に行く予定でしたが、

紙に

体調が悪いので、良くなったら午後に行く、と書いてテーブルに。

「熱はないの?」

と心配してくれましたが、しばらくして起きてみると、紙が裏返しになっていました。

午後に、少し良くなったのでスーパーに。

運転もなんとかできましたが、母をイスに待たせてふわふわしながら買い物をして帰宅。

また横になり、夕方、紙に

体調が悪いので、晩ご飯は適当に食べて下さい、と書いてテーブルに。

すぐに食べられる物を買って来たので。

するとそれを読んだ母、

「夜なんて食べなくていいよ?!」

「だから私にどうしろって言うの?!」

「何もわかんないし、できないんだから!!」

とご立腹。


何もしなくていいんだけど、ただ私が体調悪いから…。

「だからって私は何もできないよ?!」

できなくていいんだよ…私も体調悪いからできないよ、ってわかって欲しかったの。

「忘れるもの」



ああもう、言っても書いてもムダだった。

娘はいつも元気で自分の世話をしてくれる…それが当たり前なんだ。

その気配が薄れると、どうしていいかわからない。

いつも元気で世話をするためには休養も必要なんだけどね。

休養されてはならないんだろう。


横になりながら、もしこの状態が続いたらショートを頼まなくては…

いや、ヘルパーさんか…と、もんもんとしましたが、

私が元気になればいいのだ、

何をすれば治るんだろう、と、とりあえず鎮痛剤を飲んだり。


幸い、翌日には少し良くなりました。

母もデイサービスに行ったので、体調はちょっと不安でしたが、こんな時は外に出た方がいいと、

用事を済ませがてら外出。

いい気分転換になりました。

夏のセール、バーゲンでも、

つい母の服を見てしまうんですけどね。