へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

庭仕事

2017年06月30日 | 日記
母がテレビを見ていると、

狭い家なので、うるさかったり気が散ったり。

そんな時は庭仕事をします。

蒸し暑いけど少し風があった日、庭木の剪定をしました。

すると、母が庭に出て来て

「私、何やればいい?」




テレビ見ないのか。

それならと私が庭仕事やめたかったですが、

そうすると母も中に入るでしょう。そしてテレビを見るでしょう。


暑いからいいよ、と言っても、

切った枝葉を

「これまとめればいいんでしょう」

としゃがみ込む。

途中で混乱してそのまま。



草取りをしている日は、いつの間にか母も出て来て始めています。

そしてよろよろと

「私もうダメだ」





お願いします、かんべんして下さい、みたいに。

頼んでないよ。



自分もできる、やらなくては、と思うのでしょう。

でもこれが面倒…。

庭も、亡き父仕様なので私の好みではありません。

剪定をすれば、長袖を着ているのに細い葉や枝が刺さり腕が赤いプツプツで腫れたり。

ハサミを使えば手袋をしているのに指の皮がむけたり。

私が楽しめない庭仕事なので、母と楽しく父の残した庭を守る、という図はありません。

庭仕事の時間を他に使いたい。


空きスペースに雑草対策として、春にワイルドフラワー、ミックスフラワーの

種を撒きました。

芽が出て伸びて来たので、どんなふうになるのか楽しみだったのですが、

いつの間にか母が抜いていました。





帰りのデイバッグ

2017年06月27日 | 日記
母がデイサービスに行く朝は、

私がバッグの中をチェックします。

必要な物は入っているか。

不必要な物は入っていないか。


そして帰宅時。

母のバッグの中には



折りたたまれたティッシュペーパーやトイレットペーパーが

た~くさん。

もっと入っている時もあります。

母にとって必要な物ではあります。

鼻をかんだり痰を取ったり。

パッド代わりに下着にあてている事も。

ティッシュはちゃんと持たせているのですが。

自分のはあまり減っていません。


デイで見つけた時にとりあえずポケットに入れておき、バッグに移すのか。

そのへんは謎ですが。

安心するのでしょうか。


「誰にも言ってませんけど」

2017年06月21日 | 日記
母、体調を崩して病院へ。

車を走らせる頃には行き先を忘れ、

駐車場に着くと「私、降りるの?」

問診を済ませ、診察に。

症状を聞かれ、私と母で答える。

先生に

「胸が苦しい感じはありますか」と聞かれた母。

「少しあります」

すると続けて

「誰にも言ってませんけど」




なんだそりゃ。

前日も当日の朝も家で確認しましたよ。

私が聞いたら答えましたよ。

誰にも言ってませんけど、は、

1人で通院できる人の言葉。

連れて行ってもらう人は、これこれこうで、と話す方がいいのですよ。

聞かなくても、家での様子を見ればわかりますが。


まるで、

私は1人で耐えていたのです、誰も気づいてくれないんです、

そう言わんばかり。

そういう家庭なのかととらえられんばかり。



点滴をして元気になりました。

点滴の後半は飽きて、カーテンをはさんだ隣のベッドで点滴している

おじさんの大イビキがうるさいと、わざと咳をして起こそうとしたり。

静かに、と言うと、大イビキに合わせて腕を上げ下げしていました。









抜歯した事を忘れる

2017年06月18日 | 日記
歯科通院中の母。

治療中、私は近くで待機しています。

先日、ボロボロになって歯茎も炎症を起こしていた歯を抜く事に。

小さい手鏡を渡され、その歯を見ながら先生の説明を聞く母。

「痛いの?」

と聞いていました。

「麻酔するからね」と先生。



麻酔が痛いんだよね…と思っている間に

「抜けたよ」


余程ボロボロだったのでしょう。

痛み止めをもらって終了。



その後買い物予定だったので、母に痛くないか、薬を飲もうか、と聞くと、

「ちょっとしんしんするけど痛くない」


しんしん…。

痛くないなら様子を見ようか。

その後何度も、歯は痛くないか聞きました。

「痛くない」



機嫌も良く歩いていました。


帰宅してからも聞くと、前歯を見せ、

「これ? 痛くないよ」

違う。その奥の歯を今日は抜いたから。


すると、

「私、今日、歯抜いたの?」

うん。

「あら~すっかり忘れた」

いいじゃない。どこも痛くないって事だから。



結局、薬は飲まずに済みました。

買い物途中、止血用の脱脂綿を取ると、不思議そうに見ていましたが、

もうすでに忘れていたのでしょう。

抜歯した事を忘れるとは。

でも母、頑張りました。











アイスの残りを

2017年06月14日 | 日記
このところ草取りに追われています。私が。

すると、アリの大群を見つける事もしばしば。

うんざりしつつ、駆除。


するとある日。

庭石の上に紫色の物が。

何だろうと近づくと、ゆるい液状。

はっ、これは…

ちょっと指につけてにおいを嗅いでみる。



やっぱり。

パピコのグレープ味。

母用に、小さいサイズのパピコを買い置きしていたのです。

いつ食べたのかはわかりませんが、残して溶けたものを庭石の上に捨てたのでしょう。

すずめへの差し入れかもしれませんが。


もうっ。

アリが来るでしょうが。

どれだけアリに困ってると思ってるの。

いまいましい思いで、片付けました。