へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

母の服

2021年03月24日 | 日記
どうせなら暖かくなるまで入院できたら、と思っていましたが、

すんなり長引いています。

体調を崩しては回復する繰り返し。

発熱しても歩き回る認知症の底力。

検査も難しくなっていると思いますが、なんとかレントゲンと採血は

やれているようです。


私も暖かくなって、片付けがしやすくなりました。

民芸品や日用品は少しずつ処分。

亡き父の物も、また1段階見直したい。

母の物は、古い寝具や下着などは処分しました。

母はおむつになったので、未使用と、まだ大丈夫なパンツは全部私の入院用具入れに。

洗濯じゃなくはき捨ててもいいように。


病院から、着替えの服をまた何着か、と連絡が来て、

どんな物がいいかと聞くと、ボタンのない物、とのこと。

母は異食があるので、取れたり取ったりして誤飲する可能性があるので。

そうか。

じゃあこのカーディガンも飾りのついたベストもだめだなぁ…と母の服を眺めました。


今回は取り急ぎ、家にあった服と、近場のスーパーで買ったものになりましたが、

だいぶ暖かくなったので、明るい色の軽い服を探して用意したいと思います。


微妙な緊張続き

2021年03月15日 | 日記
母が入院してから、いつ退院の話が来るかと待ち構えていました。

希望としては、退院からの特養入所。

そのためには、1ヶ所申し込みはしていますが、もう何ヶ所か探しておいた方が。

もし入れる所がなくて、それでも退院しなければならないとなったら、

また在宅介護になる。

あるいは、病院側の差し迫った事情で、家に戻れる人は戻ってもらう、などとなるのではないか。

そんな事を1人で勝手に考えて、

母の介護グッズはほとんどそのままありますし、

新しく購入して未使用の物もあります。

家の中の張り紙など、はがしたものもありますが、

『トイレ』『おふろ』と大きく書いてドアに貼った紙はそのままです。

これも、母が帰宅した時を思って。

介護用ベッドもまた搬入できるようにスペースも空けてあります。


今までは、なんとなく、また在宅になるのではという思いが大きかったです。

でも最近、

母はもう家には戻らないな、と思うようになりました。

何ヶ月もリモート面会のみで、母がちょっと遠くなった事もあります。

介護からも離れました。

そして、母自身、入所したり在宅できるような状態ではないのだろうと思います。

私も、また在宅介護できるかといえば、無理だと思います。


母が心臓が悪いこともあり、

今日にも、今にも何かあるのではないか、連絡が来るのではないかという、

微妙な緊張がずっと続いています。


入院が長引くのであれば、私も自分のペースの生活を立て直し、

コロナが落ち着き、直接会って世話ができるようになれば、と思います。




















母が私の名前を

2021年03月09日 | 日記
3月になってもまだ入院中。

先日、病院から連絡があり、コップをもうひとつ用意して欲しいと。

入院時に、歯磨き用と、母が家で使っていた湯呑みを持たせたのですが、

歯磨き用はそれ専用として、

湯呑みで水やお湯など飲んでいるのでしょう。

母は便のついた手で湯呑みを触ったり、

湯呑みの中に便を入れてしまうようで。

それでもうひとつあるといいのですが、とのことで。

弄便はだいぶ落ち着いたと聞いていましたが、

まだなかなかのことをやっているのだなと思いました。


先日、リモート面会に行きました。画面越しに母を見て話しかけて。

その日は割といい顔をしていました。

画面もしっかり見るし、いつもあやふやに歌っている歌詞もだいたい出ていました。

すると、そろそろ制限時間という時、

私を見ているであろう母が

「うちのぼくちゃん」

と言いました。

男?!と思いましたが、うちの、と言ったので、

そうそう!と答えました。

母は続けて

「○○ちゃん」

と、いつも母が私を呼ぶ呼び方を言いました。

私は驚いて、

そう!○○ちゃんだよ!とリモート面会史上最大の声で答えました。

その後も、あら〜元気?などと続いたらいいのに、

すぐに不思議そうな様子に戻りました。

一瞬、浮かんだのでしょうね。

もうすっかり忘れられたと思っていたので、

しみじみとしあわせでした。

もう2度とないかもしれませんが、

それでいいと思います。


母にリモート面会は難易度が高いので、

春になったら直接会えるのではと期待していましたが、

コロナもなかなか…。