いわきでのアウトリーチ。6月18日からはメゾソプラノの菅家奈津子さん。菅家さんとはおんかつの宮古島が最初の出会いだけれど、その頃はアウトリーチで何をやるかの答えを自分の中に見いだせないでいたかのように思えた。それでも声自体の魅力があるので毎年何カ所かでおんかつ関係のホールに行って活動していく中で自分のテーマのようなものを見つけ出していったようで、最近の「音楽の力」シリーズはなかなかよい出来だと思う。音楽の力はだいたい一回のアクティビティでは時間的に4つくらい紹介するくらいなのだけれど、音楽の力自体はまだまだ色々と考えられるので、相手の年齢や状況に合わせて自在に変なが可能なのもアウトリーチにとっては向いた手法だと思う。今回も6回のアウトリーチのうち、小学校全校の小規模校から低学年、高学年と2回のところ、山の学校、海の学校といろいろな変化があり、その上学校の先生からのポジティブやネガティブな要望(先生は子供のことを最優先に考えるので「こういうことをして欲しい」というのも「こういう話はちょっと・・・」というのもあるわけです)にも臨機応変に反応し修正していけるのである。アウトリーチのあり方は演奏家のやりたい曲というものから組み立てていく方法もあってどれが正しいと言うことはないのだけれども、学校ごとに背景や状況が大きく違うアウトリーチでは、対応力という面では優れた組み立て方だと思う。
次はまた新しいプログラムを披露してもらいたいと思う。
次はまた新しいプログラムを披露してもらいたいと思う。