児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

尾道のノイス・恭子さん

2009年12月21日 | 徒然
尾道に行くのは今年何回目だろうか。尾道は良い街だ。8年くらい前に神辺から行ったのが初めてかもしれないけれど、尾道は町歩きにその良さはあるように思う。それに食べ物がおいしい。
とはいえ、合併した尾道市は北の御調から南の瀬戸田まで、車でも1時間以上かかる広さになったが、山から島まで変化に富む景色に出会えることにもなった。
今回は瀬戸田のベルカントホールで田中靖人と白石光隆のコンサート。ベルカントホールはもう20年くらいのつきあいであるけれど、コンサートは久しぶりである。このホールは一応演劇などもできることになっているけれど、音響的にとてもリッチな音のする会場でありアコースティックな響きが美しい。舞台から見ると正面にロビーから上がる階段が見えるのがちょっと・・・というところはあるし、最近の近代的な会館から見ると不備がないわけではないけれども、なんか懐かしさがあるので好きな会館の一つである。
今回、田中、白石の二人が10月に訪問した因北小学校で見つけたドイツリートの楽譜の山がきっかけで共演が実現したのは、尾道に住むノイス恭子さん。学校でリートを一曲合わせ手演奏してみて白石君が、一緒にやろうと声をかけて実現した共演である。2000年の音活の時に彦根のために編曲してもらった2曲のソプラノとサックスとピアノのための曲が、今回久しぶりに日の目を見た。
京都女子大からドイツに留学して帰国してからも学校で教えながら演奏活動もやってきた(ドイツ人のご主人も全面的に今回の出演を後押ししてくれたみたい)。
こういう出会いとかを大事にするのはこの二人の不思議な傾向で、今のように全部がシステム的に決まっていく今のプロデューススタイルから見ると不思議かもしれないけれど、私もこういうのは案外好きなのである。
演奏したのはメンデルスゾーンのアリア「イエルサレム」(リートソロ)と踊り明かそう、そしてアンコールにムーンリバー。ポピュラー系の曲はちょっと音域が低くて大変だったかもしれないけれど、雰囲気の良いコンサートになって良かった。
写真は公演後に3人での写真。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。