拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

金魚運動器→ロデオボーイ―あなたの腹筋は大丈夫?

2006-07-13 22:23:39 | 日記
中学時代、私は一年半ほどバレーボール部に所属していた。引退までは頑張らず、中二の秋、部内で起きたいざこざから逃げるようにして退部してしまった私。後味の悪い退部の仕方だった。部活を辞めたからと言っても、バレー部のみんなと顔を合わせずに学校生活を送るなんて不可能(私の行ってた中学、一学年にたった5クラスしかなかったのだ)。それを思うと、いざこざから完全に脱走できたとは言い難かった。それでも険悪な人間関係の中でチームプレイをするという苦しき矛盾にまみれた所からは無縁の場所にいる。数ヶ月に渡って蓄積されてきた鉛のような物が少しずつ排出されていく感覚を覚え、「さぁ、これからは部活に縛られず好きなことだけをしまくるぜ」と開き直った。しかし精神面だけでなく肉体面にも問題があった。いきなり運動部をやめたら、いきなり太りだすんじゃないか?毎日の練習を終え、クタクタになった私は夕飯の後、当たり前のようにお菓子を食べていた。「ハードな部活だったので太る心配は無いだろう」という安心感からの習慣だった。習慣というものは恐ろしい。部活を辞めた後でも私は普通にお菓子をパリパリ食べていた。これはマズい、と思い、太らないように何か運動しなくては、ということで、一日60回の腹筋をすることを義務付けた。30回1セット×2。テレビのCMの間にこれをこなすのだ。余裕というか元気のある日は3セット以上行い、必死で肥満を阻止しようとした。初めのうちはあっさり筋肉痛などを起こし、バレー部で鍛えたはずの体があまりにもあっさりもろくなることに衝撃を受けた。しかしこれを続けていくうちに毎日の腹筋は完全に習慣付けられた。ハミガキをしない日は無い。それと同じように、腹筋をこなさない日も無くなった。中3の修学旅行の際も、宿泊先のホテルで腹筋をやった。同室の友人がお風呂に入っている間にささっと済ますのだ。見られるの恥ずかしいし。そのおかげでなんとか体重は維持された。しかしこの習慣は、高校入学後、気づけば無くなってしまった。止めた理由は覚えていないが、きっと「面倒くさがり」が発動しただけだろう。
現在私は片道20分強の距離を自転車でえっちらおっちら行っている。今のこの蒸し暑い季節は自転車通学に一番辛い時期だが、「きっと今物凄くカロリーを消費してるはずだわ!」と自分に言い聞かせて頑張っている。相変わらず間食するから、自転車通学を止めたら太りだすのは目に見えてるから…。それに加えて最近はまた腹筋を復活させている。今日は昨日腹筋をさぼったことを思い出し二日分やった。ムリしすぎただろうか。今でもお腹がプルプルピクピクしている。あぁ、しんどかった…。
最近は「ロデオボーイ」という、簡単に腹筋を鍛えられるスポーツ器具がブーム。あれがあれば苦しい腹筋トレーニングをしなくても本気でお腹の筋肉が引き締まるらしい。数年前の「金魚運動器」(正式名称「スイングスイム」)とは比べ物にならないほどの効果が期待できるようで。「金魚運動器」…キムタクが主演ドラマ『HERO』で通販好きの検事を演じ、「金魚運動器」も試していた。脚を乗せるところがとても狭く、「…もともと痩せてる人しか使えないんじゃね?」と購入者を懐疑的にさせたかもしれない「金魚運動器」。あれとは比べ物にならない効果が期待できるらしい「ロデオボーイ」。凄く欲しいけど、頑張って腹筋してる自分もちょっとだけ好きだったりするの。


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2 コメント

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ははは (k)
2006-07-14 04:40:49
ユーモアが溢れてる文章ですね(笑)クスッときますよ。腹筋話なんてそうそう聞けないんで面白いです。
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腹筋話 (shallow)
2006-07-14 21:09:04
ユーモア…そ、そうですか?まぁ、あんまりいないですね、腹筋の思い出話をブログに書く人は。
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