拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

「魅せてくれるぜ神さん!」―『スラムダンク』

2008-09-23 18:21:01 | 漫画
『アメトーーク』の特番で放送された『スラムダンク芸人』を見た。時々挿入されるアニメの動きのカクカクっぷりに失笑。でも、作者が監修した『BUZZER BEATER』ではバスケの動きを再現すべく結構頑張ってたから、今の技術でリメイクしたら良いアニメになりそうだよね。ゲスト(準レギュラー?)のケンコバが陵南7番のユニフォーム着て、さらに「負けん気の強い越野」についてさらっとふれてたので、陵南のカリスマ・ディフェンスに定評のある池上を讃えたりしてくれたりすんのかな?と思ったが…仕方ないか、ゴールデンだし。まぁ、深夜だったとしてもディープにはならんだろうけどね、『エヴァ芸人』や『ジョジョ芸人』なんかを見る限りでは。この手のシリーズで面白かったのって『ガンダム芸人VS越中詩郎芸人』だけだった気がするなー。明らかに周りの芸人と「好き」のレベルが違うガンダム芸人・土田と、虚言を交えながら越中を祭り上げるケンコバのバトルは『アメトーーク』屈指の名場面だ。
さて、この番組がきっかけで再び『スラムダンク』を読み返してみて、感想の記事でも書こうと思ったのだが、「あれ、スラダン関連の記事って昔書いたかも?」と検索してみたら、やっぱり2006年3月20日の記事で既に書いてた。しかもそこに書いてあることと今回書こうと思った事が大して変わらなかった。その記事で「好きなメンバー」として挙げてるキャラも一緒。やっぱ海南だよ海南。「中から」牧と「外から」神、そして「ルーキセンセーション」清田の3人が「好きなキャラベスト3」だなー相変わらず。…良い奴だよね、清田。山王戦では必死で湘北を応援してたし。
ただ、キャラに関しては、幼少の頃から現在までで好みがコロコロ変わってきている。私が初めて『スラダン』を読んだのは確か小1だった92年頃、従兄弟にジャンプを借りたのがきっかけだが、その時好きになったのは、やはり一番華のある流川。まぁ、従兄弟が「流川カッケー!!」を連発してたので、流川を好きになるよう刷り込まれた可能性もある。小2の頃、アニメが始まっていよいよ教室中にスラダンブームが巻き起こった時には三井に心変わり。この頃は少女漫画を色々と読み始めた時期でもあったので、ルサンチマン的なものを抱えた「挫折体験のある男」に魅力を感じたのだろう。しばらくミッチー好きは続くが、小学校高学年頃になると突然「選手兼監督」の翔陽・藤真に衣替え。ベンチとコート上とでキリっと変わる表情に惹かれたというのもあるし、主人公チームに負かされる立場のキャラにも深いドラマが作りこまれていることに注目し始める時期でもあったのだと思う。試合終了のブザーが鳴った瞬間の、藤真のやるせない表情…。
高校1年、あの豪華本『スラムダンク』完全版が刊行され、ブームが再燃した頃は、とにかく細部まで『スラムダンク』を読み込むようになり(クラスもそういう雰囲気だったのです、男女問わず)、脇役にどんどん注目。陵南の池上や海南の武藤の地味なる活躍をつつきあいながら爆笑する、という光景が教室のあちこちで見られた。あのクラス最高だったなぁ…。完全版が発売されるたびに「おぉ!12巻のノブナガ超カッケー!」とか「ちょ、田岡かよwwww」とか言いながらみんなで盛り上がってたな。お金に余裕が無かった私は美麗な完全版に憧れつつも、「完全版には話と話を繋ぐおまけイラストが無いし」と意地を張っていた(でも実際、単行本で集めた方が絶対良いよな?)。で、まぁこの時期に今まで重要視してなかった海南VS陵南戦をじっくり読み込み、牧・神・清田の魅力に気づいて今に至る…という。

…あぁ、読み返す度にあふれ出す「スラダン愛」。過去の記憶もセットであふれ出しちゃうね。全31巻読破してもまだ足りん。押入れから「あれから10日後」のポストカードセット引っ張り出してこよっと。