神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬に宮ヶ瀬地区の氏神様として祀られている「熊野神社」は鎮座している。創建は明暦元年(1655)。祭神は伊弉諾命、伊弉冊命。清川村は神奈川県で唯一の「村」である。旧宮ヶ瀬地区の村中に祀られていたが「宮ヶ瀬ダム」が出来た際に現在の場所に遷座され、宮ヶ瀬湖を見守っている。「けやき広場」より「水の郷大吊り橋」を渡り切った先に道路を隔てた先に「熊野神社」が見えてくる。構えられた「鳥居」を抜けると左手に「拝殿」、右手前に「神輿庫」らしき建物がある。社殿前の記念碑に刻まれている由緒は「この社は 古く諏訪神社を勧請当所の守護神として崇敬していた。応永年間武蔵国矢口の合戦に敗れた新田義興氏の郎党矢内入道信吉氏 西郡より山伝いに入り村を隔てる一里余中津川畔の平地に館を構え更に遡る 布川塩水川合流点直下の聖地に奥野権現を祀り氏神として篤く信仰していたが 氏惜しむべし賊徒の凶刃に斃れ一族滅亡 これの祭主を失い荒廃甚だしきをもつて村人寄り合い村内に移し社号を熊野神社と改め明暦元年九月吉日古社と合祀した 爾後幾星霜宮ヶ瀬の鎮守として氏子の崇敬篤く春秋の祭祀を累ねて現在に至つたが画期的国の公共事業宮ヶ瀬ダム建設により氏子等の住居と共に社域が水没する為永年鎮座の1136番地から八坂神社と共に当地に移築再建 更に水没者の多数移転した 厚木市宮の里地区へ分社を造営 在落合郷第六天社 稲荷神社を 春の木丸940番地14に 又旧村内各部落祭祀の小社を覆殿に移しそれぞれ宇内の平和と氏子の安泰地域の弥栄を祈念する拠所として 永く後世ニ伝承するものである 平成3年9月5日 熊野神社氏子中」とある。(2301)






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