熊本市中央区坪井に浄土真宗本願寺派の寺院「長流山浄行寺」は鎮座している。かつてはこの寺の周辺は「浄行寺町」とも称された。一帯には数十寺院がありかつての寺町的雰囲気がある。創建は慶長6年(1601)。承応元年(1652)慶智開基。本尊は衣の表現が自然で流麗、穏やかで写実的な姿を示す立像が一般的となり「安阿弥様」と呼ばれている二尺二寸の「阿弥陀如来」である。鎌倉時代を代表する仏師「運慶」と兄弟弟子にあたる「快慶」が確立した造仏様式を取り入れている。寺伝によれば織田信長が西本願寺と戦争をした時、椎葉の那須弾正という侍が熊本の浄行寺を熱く信仰、西本願寺の戦の後、帰熊の際、お寺より送られた仏像を持ち帰り寺を造ったのが始まりである。3号線に面した「山門」より入山すると正面に明治20年頃建築の重厚な「本堂」右に「庫裏」、「鐘楼」がある。熊本震災で被害を被ったが修復も行われ心安らぐ独特の寺域・空間を創り出している。(2403)





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