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Pine-cone Willow Gall(「松笠型柳虫こぶ」と私が勝手に命名しました)はPine-cone Willow Gall Midge と呼ばれる「タマバエ」の一種によって作られます。と言うより柳の木が昆虫の要求に応じて材料を提供、こんな綺麗なものを作るのです。虫はこうして幼虫を守りますが、木のほうは痛くも痒くもなしなので、被害は皆無とのこと。場所を貸して何の利益も得ない鷹揚な大家さんです。
Pine-coneとは松笠のことですが、確かに松笠のような姿をしています。また日本語でも Gall がそのまま使われている場合があるようですが、その場合発音はゴールと言っているようです。英語ではグォルです。
一つの虫こぶに31もの異種の昆虫が入っている場合があるそうですが、その虫こぶを作ったタマバエの幼虫かどうかはハッキリしないのだそうです。
恐らく柳のある所には何処にでも居る、小さくて細くか弱い「松笠型柳虫こぶタマバエ」に気付くことは無いでしょう。虫こぶを見て初めてその存在を知るという訳です。
虫こぶの断面図を見てください。幼虫がみえます。幼虫が成虫になった暁には外界に出られるようにちゃんと出口も"花"の中央に付いてます。
虫こぶも色々有りますが、こんな形のを見るのは初めてでした。
カナダゴールデンロッドには丸いタマのようなのが出来ますが、いたって素直だと思います。花の形にするのには何か理由があるのでしょうか。不思議です。柳はその芸術的才能を誇示したいのかもしれません。
皆さんがおなじみなのは楓の葉なんかに針の林のように出ているもの。これも虫こぶの一つです。
こんな綺麗なピンクの花?もあります。まるで乙女椿の蕾のよう。
因みに虫こぶはエスペラントでは Gajlo です。
こちらで虫こぶの解説を読んで下さい。