昨日はナイアガラ公園のヴォランテァの仕事で、へとへとになって帰りましたが、体中が痛く、帰宅後直ぐバブル・バスで寛いだものの今朝になってもまだあちこち痛みます。
「やり過ぎ・・」と息子に言われましたが、その通りです。
仕事はナイアガラ・グレンに於ける春の植物インヴェントリーなのですが、普段のインヴェントリーと違うのは巨礫(きょれき、boulder)の上に生えている植物を調べるのが目的なので、岩の攀じ登り、ボルダリングをする若者たちと一緒なのです。
私たちが登りたい場合を考えてか、梯子も一緒に運ばれました。結局梯子は誰も使いませんでしたから、運んだ若者には一寸気の毒でしたけど。
トレールは何時歩いても同じなわけですが、ボルダラー達はトレールの無いところも行くのです。それでも彼らにとってはそれなりにトレールであるらしく一応名前が付いていて、この道なき道は「メィン・ストリート」と呼ばれていました。
岩の欠片の上を歩かなければならない上に、傾斜が急で、しかもその傾斜は歩く方向の左に傾いているのです。どうしても靴が捩れるような感じで、足首に負担が掛かるし、足の爪も圧迫されて痛いこと。結局そこの巨礫の上には何も植物が無く、無駄足になりました。
「メィン・ストリートなんて言うからコーヒー・ショップでも有るかと思ったのに~ィ」と冗談を言ったのですが。それが午前中。
ナイアガラ・グレンは言わば谷底になりますから、降りていくのには鉄や岩の、階段を使わなければなりません。特に岩の階段は各段の高さに差があったり、勾配もまちまちで歩きにくいのです。だから普段は降りるも登るも一回だけにしているのですが今回は午後もう一度これを繰り返しました。
終わって帰るとき途中であった女性が、岩の階段を見ただけで引き返してきました。私たちを追い越しながら「私は大したハイカーじゃないから・・」と言い訳のように独り言のように言っていました。ジャネットが相変わらずの人懐こさで彼女に話しかけています。「私たちこれで今日二度目よ。」少し得意でもあったのでしょう。体中痛かったのはジャネットとて同じだったとは思います。
写真は昨日の一場面。
巨礫の途中にへばり付いている人はあと少しで天辺に届きそうです。
上の四人もこんな風にして登ったような錯覚を持ちますが、実際は巨礫の後ろの緩やかな方を攀じ登りました。