★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

セイヨウクロウメモドキ

2007-09-16 13:53:41 | 樹 木 ・ 灌 木

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学名:Rhamnus cathartica
英語名:European Buckthorn
和名:セイヨウクロウメモドキ
エスペラント名:Eŭropa Ramno

ナイアガラ公園(NPC = Niagara Parks Commission)がインヴェントリーのためのヴォランティァを必要としていると呼びかけられて、毎度のことと同じと思い申し出ました。
前日の通知では剪定用具が有ったら持ってきなさいとのことで、ハテ何をするの?
と出かけて見ましたら。。。

作業は公園の森に増えすぎてしまったセイヨウクロウメモドキを切る仕事でした。
セイヨウクロウメモドキはヨーロッパから持ち込まれた潅木で垣根などに利用されていたようですが、増え方が凄く植木屋も売るのを自発的にやめたと言うシロモノです。葉が出るのは他の木より早く秋が来ても中々落ちない、そのため下に生えている原産の木が太陽を遮られていい迷惑という困った木なのです。
まず、見分け方を覚え、剪定鋏や鋸を抱えて森へ進軍。

葉には艶があり、枝の分かれ目辺りに棘(thorn)が生えている潅木ですが、中にはかなり大きなのもあって、しかも堅い木なので鋸でも思うように捗りません。
幹を少し削るとオレンジ色と緑色の中味が見えるので、これも見分け方の一つです。似たような木で判然としない時はこの方法を使いました。

集まったのは20人あまりで半分はカレッジの学生達。
「これだけ若者が居たら私たち働かなくても良いね」とジャネット。そして学生達には「働かないと単位貰えないわよ」
そんなことを言っていながら怠けるかと思いきや彼女は全力をあげて働いていました。
飲み水、果物、お菓子などがテーブルに並べられ、勝手に食べても良いのですが仕事が捗るにつれてテーブルがだんだん遠くなり、午後にはテーブル上のものをそっくりヴァンに積んで働いている所まで運んできていました。
お手洗いも駐車した場所から歩いて5分、初めは気楽に歩いていたのに終いには車で訪問です。
身体よりも足が疲れて歩くのが嫌になった頃ようやく幕が下りました。
最後にアンケートの記入。
眼鏡無しで頑張っていたら私が一番最後、みんなが待っています。
「英語はセカンド・ラングェージなのよね」とジャネットの声が聞こえたので、
「サードだよ」と答えたら、「セカンドはじゃ、何?」
これじゃアンケート終われないじゃないですか。。

最後はみんなで記念撮影して終わり。
又来てくれる?
と言うアンケートの質問にYESと書いてしまうからどうかしている、とは思うけれど、森の中の仕事は悪くないです。蔦漆にさえ気を付けていれば。。。

写真はセイヨウクロウメモドキの葉と実。二枚目は私たちが切ったセイヨウクロウメモドキの一部。公園の係りがこれをチップに砕き種もろとも高熱処理で、繁殖しないようにする。