★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

ブルーマン・グループ

2006-06-26 11:51:10 | Weblog

久しぶりにトロントへ行きました。目的はオンタリオ観光局と「ブルーマン・グループ」という非常に独特な芸能団の招待で、そのパーフォーマンスを見るためです。
こんな機会は滅多にないし、気分転換にも良いかと出掛けたのです。
その朝は絶食後の胃のX-ray、猫を預ける、など慌しかったのですが、時間的にはスムーズに事が運び予定通りのバスに乗り予定通りに到着。
待ってくれていた友人がおにぎりを作って来てくれていたので、それを戴きながらバス・ターミナルで休息後、目的の劇場「パナソニック・シアター」に向かってヤング・ストリートをノンビリ歩きました。久しぶりの都会は人出も多く活気があり、田舎暮らしの私には別世界です。
劇場には開場の30分も前に着いてしまいましたが、既に係りの人たちは待っていてくれて、レセプション・ルームに案内されました。
何しろ一番乗りなので、並べられた「フィンガー・フード」の美味しい所は、多少遠慮しながらなのだけれど、タップリ戴いてしまいました。

その折戴いたお土産のT-シャツなどが入っていた袋がこの写真です。
三人の友人たち{Matt Goldman(マット・ゴールドマン), Phil Stanton(フィル・スタントン), Chris Wink(クリス・ウィンク)}が始めたグループが今では500人の大所帯となり、種々の賞もかき集めアルバムも幾つか出しているようで、大分忙しいグループに成長したようです。
最近最初の国際プロダクションをベルリン、英国のロンドンで持ち、今年トロントのパナソニック劇場に本拠を据えたということでした。
非常にユニークな上演スタイルです。顔も頭も青で塗り固めた三人の男性が無言で演じる喜劇や音楽、私は特にドラムビートが気に入りました。ドラムと言っても必ずしも「ドラム」を打つわけではありません。
何しろヴィデオグラファーが舞台に飛び出してきて出演者を大写ししたり、観客を映し出したりするのも、これまでの舞台では思いもよらないことですが、これが面白いと言う印象を与えても邪魔にはならないのです。
上演が始まって間も無く、ピタッと音楽が止まり、舞台の上部にあったスクリーンが下りてきて「待って。遅刻者が現れた!」と言う文字が現れたと思ったら優雅に歩いてくる黒人のカップルが映し出されました。これが遅刻者。彼らが私達の席の脇を通り抜けるときカメラは何処に?と探したら舞台の暗がりに立っていました。
こういう飛び入りがそのままプログラムの一部になってしまうのが面白いです。
観客も有無を言わせず巻き込みます。最初に引っ張り出されたのは私達の一列前に座っていた日本人ガイド(と思う)の若い女性でしたが、この子が実に度胸が良くこちらの人たちなら「Good sports」と呼ぶ、受けて立つという姿勢で堂々と「競演」して拍手喝采を受けました。
舞台装置も独特、ライトの扱いも面白く十分に楽しみました。
日本に公演に行く機会がいつか有るかもしれませんね。
その前なら、トロントに来た時は是非見に行って下さい。
一時間45分、インターミッションなしの上演です。始まる前にこのことで、「お手洗いに行くなら今ですよ」と呼びかけの字幕も出ます。
日本人観光客を対象に考えて私達を招待してくれたのだと思いますが、時折出てくる字幕を気にしなくても楽しめると思いました。
ただ、字幕を読んで笑っている人達が後ろにいたりすると、なんとなく笑わなくては時勢に遅れるような気にならないとも限りません。そういうことが気になる人もいることは否めませんが、三つの違った字幕が同時に出て、ナニが判らない人はこれを読むな、とか書いてあるので、英語が判っても追いつけないことは当然ですから、気にするべきではないと思いました。気軽に楽しむべきでしょう。

ここに他の写真を幾つか紹介します。このページで使うことはブルーマン・グループから特別許可を戴いています。

ブルーマン・グループ
勝手にコピーしないで下さい。

私のミニ休暇は翌日まで続きます。最近引っ越したばかりの友人宅に泊めてもらいました。ここはコンドミニアム(日本ではマンション?)の13階で、CNタワーが入り江(オンタリオ湖)の向こうに見えます。水際には公園があって、野草も沢山咲いていました。いずれその花たちも紹介していきます。