★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

大自然の不思議さ September 19, 2005 16:22

2005-09-20 05:22:45 | 蝶・蛾
Viceroy

この蝶を見つけた時「あ、モナークだ!」と思ったのです。
モナーク蝶は何千キロかを飛びメキシコに越冬のため渡って行く蝶で、もう渡りの時期でもありますから「仲間からはぐれたの?」などと声を掛けていました。
もちろん蝶は応えません。ジョーパイ・ウィードの蜜を吸い続けているだけです。
モナークにしてはちょっとオレンジ色が濃いなァと思いながらもバッシリ数枚の写真のモデルになってもらいました。
調べてみたら、護身のためモナークの色合いを真似ている、ヴァイスロイという蝶なのです。非常に良く似ていますが大きな違いは後部の羽にモナークには無い横線が入っていることです。
ミルクウィード(唐綿)を主食にするモナークを鳥達は不味いので敬遠します。ヴァイスロイはモナークの振りをして鳥達から身を守っているわけです。自然が与えてくれた護身術。
あのか弱い蝶であるモナークの渡りの習慣も不思議ですが、モナークを真似て生き延びるヴァイスロイも不思議です。ヴァイスロイ自身が考え出したことではないわけで、そんなことを考えていると自然という得体の知れない大きなモノの前に己が小ささを改めて感じました。
モナークについての詳しい情報はこちら へ。