さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

梢の上のうえの空に山藤咲いて5月です

2013-05-21 | 日記


 糸桜里の湯の湯に行く道筋、車の窓から山藤の咲いてる木が見えました。ばばちゃんは「藤の花がきれいだ」と言いました。

 公園などの大きな棚がつくられそこに藤の古木の花が見事に咲いている。それはほんとうにきれいだと思います。でも山藤はちょっと違います。美しいですけど荒々しいんです。

かつて里山が大事に管理されていた昔はこんなに藤が山いっぱいに咲いてはいませんでした。藤はとっても強いんです。自分では立ち上がれない蔓なのに水楢などの木に絡みついて梢の上までのぼり見事な花を梢いっぱいに咲かせるのです。


 そして、その水楢の木を覆い尽くして木を弱めるのです。時にはたくましく幹に絡みつき蔓が太り絡みついた木の幹を枯らしてしまうこともあるのです。だから昔は藤が木に絡まないように小さいうちに切り取っていたのです。藤の花はきれいですし、山一面に咲く姿は見事です。でもそれは里山が放置され荒れている象徴でもあるような気がするんです。だからじじいは藤を怖いなと思う気持ちもあるんです。



 藤は秋になると大きな豆のさやが出来ます。子供の頃その豆をとりだしておはじきにして遊びました。友達とその実をフライパン(昔は茶ほうじといっていました)で煎ってふたつみつ食べました。あぶらこくて美味しかったです。ところがあとでなんだか頭がのぼせて気持ち悪くなりました。毒があるんでしょうか、昔飢饉があったときも松の木の甘皮を食べたなんて話しは聞いていましけど藤の実を食べたと言う話しは聞いていません。