さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

会津坂下青津甚句の盆踊り

2016-08-16 | 日記
青津甚句は遠い昔から歌いつがれ踊りつがれてきた青津の盆踊りです

青津甚句保存会の皆さんを中心にして集落をあげて踊りを楽しんでいるんです



「嫁に来るなら青津をやめろ、藍とからしで殺される」
  チョイサー チョイサー

「青津舘から横前みれば、繋ぎそろえたお米舟」
  チョイサー チョイサー 

藍は有名な青木木綿の染料ですし、からし(菜種)で思い浮かぶのは江戸時代の青津の豪商小池丈助のことです、今の丈助橋のたもとに大きなからしの搾油場を作り製品の上等な菜種油を越後から江戸まで送る大きな商売をしていました。当時菜種油は燈明に使われる大事な油だったんですね。

戸時代から藍やからしや米の大きな生産地として栄えた時代の誇りが青津甚句の盆踊りとして生き続けて来たんでしょうね。青津は市や町のように大きな集落ではありません。でも踊りの輪には集落の皆さんの喜びと熱気が溢れていました。

盆踊りはなんといっても櫓の上の楽しく心に響く太鼓のと笛のお囃子と青津甚句の綺麗な歌声の音頭とりが中心になります。私にいろいろ教えて下さった故人になられた小池 孝さんは私に青津の子どもは小学生の頃から青津甚句の太鼓を打ち笛を吹くことが出来て櫓の上に上がることが出来るとおっしゃっていました。伝統が生き続けていくんですね。

太鼓を打つ人



笛を吹く人



そして美しい歌声で踊りの音頭を取る人



櫓の上の楽しそうな子どもたちです



甚句の中にこんな句があるんです
「音頭とる奴が橋から落ちた、流れながらに音頭とる」
元気ですね。粋ですね。

あれっ、踊りの輪の中にこんな方いらっしゃる。上手に青津甚句を踊っていました。どんなお方なんでしょうね。驚いてしまいました。



楽しく踊っていらっしゃる皆さんです。









青津甚句の踊りの夜は喜びいっぱい幸せいっぱいの楽しい夜でした。



青津甚句の夜が楽しくて、私は年を忘れ恥も外聞も忘れて生きて輝いている夜を夢中で撮りました。暗くてカメラのISO感度の設定がうまく出来ず綺麗な写真がとれずがっかりしましたけどどもなりません、口惜しいですけど・・チョイサー チョイサー・・・あら恥ずかしい。