酷暑の夏、それならばと夜明け前の散歩に切り替えました
いつも見慣れている街燈の下の緑も夜明け前の闇の中で神秘的です
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あいにくと曇っていて日の出の輝きは見られませんでしたけど夜明け前のあちこちにともる灯が綺麗でした
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昼の散歩では見られないマツヨイグサの花が綺麗に咲いていました。宵待ち草とも言いますよね、大正生まれの私には大正ロマンの想いがよみがえるんです。
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蓄音機のゼンマイを巻いてレコードの上に静かに針を落とすと、さ~っという音にまじってかすかな音の「待てど暮らせどこぬ人の宵待ち草のやるせなさ・・」、ロマン竹久夢二の歌が聞こえてくるんです。
大正時代から昭和の初め頃までの若い男女はひそやかにひそやかな恋を夢見ていました。恋は密やかなものだったんです。純情でした若い男も若い女性も純情だったんですね。その頃の若い男は「マエカレ」などという言葉を聞いたら腰を抜かしてしまいます。父親の腕に支えられてバージンロードを歩む娘はほんとの娘だったんです。あれ、平成の爺いのひがみが出てしまいました。ごめんなさい。
夜明け前は静かで、静かによみがえる思いを懐かしむ散歩道でした