さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

山なんて大きくて広いんよ 驚いちゃいました

2014-04-19 | 日記
 近くの里山にすっかり姿を消しちまったと思っていたシュンランがあるところにはあるんですよ、群落になって山の道沿いにいっぱい咲いていました。



 誰もいない山の頂で独りスポーツドリンクを飲みながら、小さな里山の世界しか知らなかった自分があほらしくなりました。そしてすっかり安心しました。

 私の大好きなシュンランの花が山の道沿いいっぱいに咲いていて嬉しかったんです.

シュンランの花は私たちの大事な思い出の花なんですよ。私たちは今も貧しいですけど、二人だけの新婚の頃はもっともっと貧しかったんです。灯油などありません自分たちの燃料は自分たちで山の柴を刈らなければなりませんでした。

 早春の残雪の残る山はわりと自由に高い所まで登れるんです。山の上の方の陽だまりの場所には太いいい柴がいっぱいあるんです。若くて元気だった新婚の私たちはその山に登り柴を刈り取ってゆぎまる(太い縄で柴を大きな束にしたもの)をいくつも作り雪の斜面を転がり落とすんです。つらい仕事のはずなのに新婚の二人は力を合わせて仕事することがそれなりにたのしかったんですよ。

 陽だまりの斜面に座って昼食を食べてる二人の周りにはシュンランやイワウチワがいっぱい咲いていたんです。



 それらは遠い遠い思い出の花なんです。


イワウチワの写真はネットのウィキィペディアからお借りしました。