寛政二年(1790)創業の八二醸造八代目当主高久源右衛門さんの居宅です。静かで美しい格子戸、しっとりと落ち着いた二つの色の違った瓦屋根の造りは見る人の心を澄ませ静かに落ち着かせてくれます。
青い空に凛として建つ白亜の倉、深い墨色の窓は遠い歴史の誇りを見せています。
家の左の隅に町の商工観光班の掲示板があって、坂下宿町割りの由来と、慶応四年の戊辰戦争の折の町の様子が語られています。
町のあちこちに見られる少しばかり大仰な町の観光案内とはひと味違った静かに心沁みいる掲示板です。「ああそうだったのかわかりました。」と思わせる掲示板です。
私はいつか雪の消えた日に光照寺・光明寺に眠る西軍戦没者の墓を尋ねてみたいとおもっています。