さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

13年の胆管炎が完治しましたこくぶの地蔵様

2013-02-04 | 日記


 2日土曜日胆管炎の定期診察していただきました。エコー検査が終わって主治医の先生はおっしゃいました。「なんの異常もありません。内視鏡手術が終わって3年発熱は一度もありません。血液検査も正常です。完治です。もう定期診察治療においでになる必要はありません」
 嬉しかったです。13年続いた胆管炎の治療が完治したのです。

 13年前、73歳の11月、突然の異常な腹痛と高熱で救急車で病院に送られ気がついたら救急病室のベットに寝ていました。危ないと言われた命は奇跡的に助かって4ヶ月の入院で退院出来ました。長い苦しい入院治療でしたけど同室の方など10人ほど家族のような親しい病友ができました。でも生きて退院出来たのは私ひとりなんです。病室はナースステーション隣の重病患者の特別部屋でしたから。

 13年間、私は胆管炎の治療の進歩を身をもって体験しました。
 入院当時の治療は苦しいものでした。治療の説明はありませんでしたけど、主な治療は抗生薬で炎症をおさえることと胆管の胆汁の通りをよくするために胆管にカテーテル(細いビニールの管)を通してボトルにつなぎ黒い胆汁をうけることだったようにおもいます。
 当時患者のほとんどはカテーテルのついたボトルを引きずっていました。

 胆管にカテーテルを通すことは失神寸前の痛みを伴い「ちょっと休んで・・」と絶叫するような苦しい手術でした。私は3度カテーテルを差し替えました。聞けば肝臓や胆管には麻酔がきかないんだそうです。今思っても恐怖の手術でした。よくぞ耐えたものだと思います。

 4ヶ月の入院を退院するときカテーテルははずされ胆汁の通りをよくするために胆管にステントと呼ばれる小さな管が入れられました。主治医の先生に完治したわけではありませんと念を押され1ヶ月~3ヶ月の定期診察を続けました。

 胆管炎は恐ろしい病気です。それから10年、毎年のように胆管炎の炎症がおこり1週間~1ヶ月の入退院を繰り返していました。

 ある若い先生は胆管にステントが入ると十二指腸から細菌が胆管に入りやすくなり炎症が繰り返されるんだとおっしゃいました。そして一度入ったステントは取り出すことは出来ないとのことでした。

 わたしは半分あきらめて、炎症発熱が起きたら頂いた抗生薬をのんで病院に行き入院することを繰り返していたのです。

でも、医学と治療技術はすばらしく進歩します。そして発病して10年、すばらしい先生の治療を受けることが出来ました。「胆管炎を完治するためには炎症のもとになる熱源(膿たまり)を取り除かねばならない」とおっしゃってCT,とMRIと内視鏡での検査を繰り返されました。そして熱源が胆管に入っているステンの奥にあることがわかりました。

 ステントが邪魔して内視鏡をそこに届けるのが難しいけどやらなけらば、と全身麻酔で内視鏡による手術を受け見事に熱源を取り除いて頂くことができたのです。

 それから3年、一度も炎症による発熱はなく、そして一昨日主治医の先生から「完治」の嬉しいお言葉を頂いたのです。

 私は熱心に治療して下さった先生と親切な看護師さん、家族の介護に心から感謝しなければなりません。

 そして、入退院や定期診察のたびに病状の報告と祈りを捧げたこくぶ薬局さん前のこのお地蔵さんにしみじみと胆管炎が完治したことを報告したのです。世の中が明るくなりました。見守って下さったお地蔵様ありがとうごじました。

  お地蔵様の写真は携帯で撮りました