のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

政治ネタです。長いし、偏ってるかも・・です。

2009-03-25 11:40:59 | 日本って・・。
以前少しだけ書いたけれど、私の姉は郵便局員でした。
民営化に向かう仕事の洪水の中で、
せっかくつながったがんセンターでの受診タイミングを逃しました。
死に至った原因が全てそこにあるなんていうことは思ってはいませんが、
まだ50歳前でのガンを抱えた1ヶ月間、仕事のために受診が遅れた事は
人生の長さには大きく影響したとは思っています。

そのためでしょう。私はおそらく他の方よりも「郵政」関係のニュースに敏感です。
少し前、自民党の総務大臣である鳩山さんが、
かんぽの宿他、土地や施設の一括売却先が、
関係者ともいえる人が代表の会社なのは、
国民感情から見るとおかしい。
と言い出した、「かんぽの宿」もんだい。
気になったのでずっとウオッチングしていたら、出るわ出るわ。
「競争入札」と言っていたのに、一般に「入札」と言われるようなやりようではなかったとか、
値段のつけ方がそもそもおかしいとか(固定資産税よりもずっとずっと低い額をつけてるとかね)。
雇用を確保するために安くても条件のいい方をとったと言いながら、
もう一社の方が実は雇用をしっかり守る条件を出していたとか。
以前の事だけど、100円で売却した施設が、買い取った企業から6000万円で転売されたとか。
「なんやそれ!」っていうことばかり。
しかも、この不動産がうまく売れるために1ヶ月1000万も外国企業にお金払って、
成約に至ったら6億円もはらうって、「フツウ」に考えたらわけのわからないお話がどんどん飛び出してくるの。

なのに、新聞では最初のうち、
鳩山さんの発言は、民間になった日本郵政がやる事に国が口を出すことだから「横槍」でおかしいという論調だったんですよね。
この論調はその後、
日本郵政という会社は確かに民間になったけど、その株式はいまだ全部国が持っているという事で、
「国民の財産を守るために、口を出さなきゃおかしい。法律的にもそうなっている。」という事になったんですけど、そこから新聞やテレビが少しずつ方向転換していく感じになったときに「小沢議員の秘書逮捕!」
で、「かんぽの宿」問題はすっかり吹っ飛んじゃったんですよね。
がっかりしました。
こうして突っついてみれば胡散臭いところのいっぱいでてくる民営化を巡るあれこれ。
色々な人に調べて欲しかったのに、ニュースは一気に「小沢包囲モード」になっちゃうんですもん。

悔しいので、こちらもずっとウオッチングしてたんですけど、
なんだか妙な展開になってきましたよね。

最初に、これは民主党の方の鳩山さん(お兄さんの方)が
「国策捜査だ!」
といったニュアンスの事を言い出したときには、
「マンガじゃあるまいし・・」
と思ったんですけど、その後の動きを見ていると
確かになんだか変でした。

新聞やテレビを見ていると、すぐにも小沢さんに
「お金をもらって国や地方の工事を請け負わせた」
というような嫌疑がかかるような話だったのに、
結局は、「聴取」という形でも小沢さんが警察に呼ばれることも無かったし、
昨日起訴された秘書の容疑も「政治資金規正法違反」から広がる事は無かった。
これから裁判が始まるから、結果としてどうなるかはわからないけど、
検察の会見を見ている限りでは、当初新聞が書きたてていたような「収賄」とか
「斡旋」とかにはいかないような気がします(あくまで今の段階の感想ですよ)。

法律に詳しい方々のブログを読んでいると、
秘書の「政治資金規正法違反」だって、成立するかどうか微妙のようだし、
このケースで逮捕できるとしたら、実際に権力を持っている側の自民党の中にも
ぞろぞろと逮捕しなければいけないケースがでてくると書いている方も多い。
(なのに、政府高官は最初の段階で「自民党には捜査はおよばない」って言い切ってしまって、のちに「記憶にない」を連発してるのよね)

と、「陰謀説」にすっかりはまり込んでしまっていたら、パパから
「俺が嫌なのは、そういうことじゃないんだよな。
法律に違反してるとか、他の奴が捕まらないのは変だとかそういうことじゃなくて、
特定の企業から、なんであんなにたくさんお金をもらうんだよっていうことなんだよ。
自民党だけじゃなくてお前もかっていう感じがするんだよ。それが嫌なの。
大体なんでそんなにお金がかかるんだ。どうしても必要なお金っていうんだったら税金で出せばいいだろ。クリアに使うお金ならそれでいいじゃないか。企業からお金もらうのがおかしいんだろ。」
と言われました。

後半の「税金」っていうのは違うと思うんだけどね(個人献金とかそっちでしょ)、
でも前半はそうだなぁって思った。
細かい事に入り込みすぎて、「フツウ」の感覚を忘れてしまう事が私の弱み。
それに気付かせてくれるので、パパの存在はありがたいわ。

でも、それでもなお残る気持ち。
今回の事で、イメージを大きく崩した小沢さん。
それが、起訴された「秘書の政治資金規正法」に関しての批難だけであるのなら
ある意味仕方が無いと思うし、裁判の中でおいおい明らかになっていく事だと思うんです。
ですが、新聞やテレビなどではその範囲を大きく超えて
「小沢氏が地元の建設業界を仕切っていて、上納金のように献金しなきゃいけない構図が出来上がっていた。」という印象は、印象であるだけにどうやって払いのける事が出来るでしょう。
それについては、結局聴取される事も逮捕、起訴されることもなかったのに、
パパが持っているようにイメージだけはしっかりとみんなの心の中に残ってしまった。
裁判にもならないから、潔白を証明するチャンスもない。

なんだか、やっぱり片方だけが得をしたような、そんな思いが残るなあ・・。


小沢さんにしても「続投」は難しい選択だったと思う。
「秘書に疑いがかかったというだけでも公党の党首として失格」とか
「古い体質というイメージがある自分より若くいメンバーでこの国のしがらみを断ち切ってもらいます」とか、
国民受けする理由をつけて、クリーンなイメージのある人にバトンを渡した方が楽な選択かもしれない。
でも、こじ付けみたいな罪の責任をとって代表を辞めるという例が出来てしまっては、
今後も何が起きるかわからない。つまり、政権にとって都合の悪い人間がでてきたらこの手を使って排除すればいいとなっては困る。そう思う気持ちもあったろうなと思う。
でも、そのことがまた民主党のイメージを下げ、せっかくあと一歩のところまで近づいた
「政権交代」がここでまた遠のいてしまっては・・・
と、その思いもあったと思う。

悩みつつ迷いつつ、色々な人の意見に揺れながら、最終的には自分で下した決断。
それが成功しても失敗であっても、自分で背負うしかないんですよね。
少なくても小沢さんという人は、そこがわかっている人だとは思います。


と、ここまで書いて公開するかどうか逡巡しましたが、
「こんな考えかたもある」
という意味で、興味のある方に読んでいただいてもいいかなと・・。

法律というのは素人にはわかりにくく、一体今回何が問題でどんな罪に問われるのかという事の説明は少々荷が重かったので、弁護士の方のお書きになったブログのアドレスを貼り付けておきます。

http://www.sasaki-law.com/message.html#62

その方も書いていらっしゃいますが、結局は我々選挙する側の人間が決める事。
判断材料として、キッチリ情報を出してもらえればいいんですよね。







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