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大山将棋研究(1022);四間飛車に右64銀急戦(塚田泰明)

2018-09-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180928
平成2年2月、塚田泰明先生と第56期棋聖戦です。

大山先生の四間飛車に塚田先生は急戦です。

右64銀の急戦になりました。後手番なのでうまくいかなさそうにも思えますが

角交換になり

55銀~46銀と出られるから居飛車よしになる場合があります。形次第なのですが。

銀ばさみで困ったようですが

55銀と捨てるのが46角の王手飛車ねらいの手です。大山先生は銀を取らずに角を打って

銀交換から92香。91角成73角ではつまらないので

76金55歩64歩同歩55角という進行です。角をさばいて大山先生が指しやすいようにも見えるのですが

44銀から角頭を攻められたら難しそうです。

馬を作られて

飛車を逃げたついでに後手の飛車を追いかけていくのですが

攻めているところが違うので後手もちかも。角を逃げて37歩というのは後手に持ち歩が多いので嫌な感じです。

37歩に45銀。なるほど38歩成同飛が王手になるという仕組みですか。

37歩から連打されて

飛車をかわします。このやり取りは銀桂交換で駒損ですね。塚田先生が指しやすくなり

33銀上44銀同銀に83金がおかしかったといえるのですが、もうだめなのかもしれません。57銀で投了です。飛車を捕獲されていますね。

右64銀急戦の良さは玉の堅さです。美濃囲いにはやや劣るとはいえ、舟囲いは結構堅いのです。本譜は馬付きで金銀3枚なので後手玉が堅いです。玉頭から攻めたら、大山先生の銀桂交換もまずかったのですが、簡単に終わってしまいました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1990/02/24
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:塚田泰明8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 7八銀(79)
6 5四歩(53)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 8四歩(83)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 8五歩(84)
19 7七角(88)
20 7四歩(73)
21 6七銀(78)
22 5三銀(62)
23 4六歩(47)
24 4二銀(31)
25 3六歩(37)
26 6四銀(53)
27 7八金(69)
28 7五歩(74)
29 6五歩(66)
30 7七角成(22)
31 同 金(78)
32 5五銀(64)
33 7五歩(76)
34 4六銀(55)
35 6六銀(67)
36 8四飛(82)
37 5六歩(57)
38 5五銀(46)
39 3七角打
40 6六銀(55)
41 同 金(77)
42 9二香(91)
43 7六金(66)
44 5五歩(54)
45 6四歩(65)
46 同 歩(63)
47 5五角(37)
48 4四銀打
49 3七角(55)
50 3五歩(34)
51 4七銀打
52 3六歩(35)
53 同 銀(47)
54 5七角打
55 7八飛(68)
56 2四角成(57)
57 7四歩(75)
58 同 飛(84)
59 7五金(76)
60 7一飛(74)
61 7四金(75)
62 3三桂(21)
63 7三歩打
64 4五桂(33)
65 2六角(37)
66 3七歩打
67 4五銀(36)
68 3八歩成(37)
69 同 飛(78)
70 3七歩打
71 同 飛(38)
72 3六歩打
73 同 飛(37)
74 3五歩打
75 4六飛(36)
76 3三銀(42)
77 4四銀(45)
78 同 歩(43)
79 8三金(74)
80 5七銀打
81 投了
まで80手で後手の勝ち



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